2010年 10月 24日
香川県高松市の近代建築その13 高松から琴平へ向かう琴電琴平線が最初に渡る大きな川、香東川には同線開設時に架けられた橋梁が現役施設として使われています。大正15年築。 現在の高松琴平電気鉄道の母体となった3つの電鉄会社の一つ琴平電鉄は、金比羅宮の参詣鉄道として大正9年に事業免許を取得、大正14年に起工され翌15年に部分開通、昭和2年に高松~琴平の全区間が開通します。高松~琴平間約30キロを競合する国鉄よりも短時間で結ぶ為、地方鉄道には珍しく標準軌道を採用しています。 琴平電鉄の橋脚の中では2番目に長い15連の橋脚が連なります。コンクリートの基礎の上に楕円形断面の橋脚、上部に鋼プレートガーダーを渡します。 積み上げた礎石をコンクリートで充填し、表面に切石を張った橋脚。この仕様は、後掲する土器川橋梁と共通の物となっています。 橋脚に取り付けられた送電柱も当時の物が残ります。 数多くの鉄道遺産が残る琴電の中でも、橋梁には開設時の姿が良く留められています。 築後80年余を経て現用施設として供されるこれら橋梁は、基本設計の優秀さと、当時の施工技術の高さを今に伝えています。
by sunshine-works
| 2010-10-24 23:51
| 近代建築 香川県
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