2010年 09月 05日
中国電力勝山第二発電所
岡山県真庭市の近代建築その8

鳥取に至る国道313号線は、勝山の市街を抜けて程なく進むと山地に差し掛かかります。山の麓、道路に面して中国電力の勝山第二発電所の建物が見えてきます。昭和19年に送電を開始したこの発電所は、県内に現存する戦前築の水力発電所建物としては最も大きな建物です。
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急峻な山は少ないものの、冬季の降雪によって安定した水量が得られる中国山地には明治後期から多くの水力発電所が築かれていきました。戦前に設置された中国地方の水力発電所は水路式が中心で、殆どが小規模なものでしたが、昭和中期に建てられたこの勝山第二発電所は発電量9000kワットと、当時の水路式発電所としては比較的大きなものとなりました。
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薄茶色の地味な色合いの飾り気の無い直方体のコンクリート建物が大きな壁のように聳えています。年月を経た風合いから古い建物である事は感じられますが、見た目には現代の同種の建造物と変わらないデザインとなっています。
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背後の山から発電所に向かって伸びる水路鉄管が見えます。
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山頂部から鉄管を流れてきた水は、この場所で中継されて再び落下していきます。
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発電所下部の排水口から吐き出された水は、道路をくぐって堰に導かれ、川に注がれます。
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大規模な建造物の新築が規制されていた戦時中でも、電力施設は規制を免れ、軍需生産を支える要として資材の乏しい中築かれていきました。
戦前築の水力発電施設が点在する中国山地の中でも、この建物は戦中に建てられた数少ない近代土木遺産として貴重な存在となっています。
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by sunshine-works | 2010-09-05 22:28 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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