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2010年 06月 29日
香川県高松市の近代建築その3 琴電の屋島駅からバスで約10分、標高300メートル程の屋島山上へ到着します。現在は有料道路によって結ばれている屋島山上ですが、平成17年に廃止されるまでは麓と山上の間に登山鉄道が運行していました。 この旧屋島ケーブルの施設の多くは廃業当時のまま残されており、山頂の南端には昭和4年の開業時に建てられたモダンな駅舎が現存しています、 ![]() 山上に第八十四番霊場の屋島寺が開かれ、古くから登山道が通じていた屋島は、近代になると讃岐平野や眼下の島々を一望する眺望を活かした観光地として開発されていきます。参詣客と観光客を運ぶ交通アクセスとして敷設されたのがこの屋島登山鉄道(屋島ケーブル)でした。、 ![]() ![]() モダニズムを強く意識したこの建物は、地方の鉄道駅舎とは思えない先進的な意匠です。おそらく、当時の高松の市街地の何所にも、これ程印象的な建物は無かったのではないかと思います。 ![]() 直方体を組み合わせたモダニズムスタイルを基本としていますが、半円状の庇やコーニスの表現等には表現主義や古典様式の要素も残されています。 ![]() ![]() 何かのアンテナか、それとも避雷針でしょうか。 ![]() 側面の庇。階段状に繋がり、重なりあって周囲を取り巻きます。 ![]() ![]() ![]() ![]() この庇の持ち送りも表現主義的な意匠です。 ![]() ![]() ![]() ![]() 閉鎖されて5年を経過、補修されるでもなく、解体されるでもないまま風化が進んでいきます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ガラス窓越しに内部を窺います。閉鎖された5年前のままですが、昭和の雰囲気が色濃く漂っています。 ![]() ホームには車両がそのまま留置されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() かつて各地の山々で観光客を運んだケーブルカーやロープウエイも近年は利用者が減少傾向にあり、止む無く廃止に至る施設も増えています。レジャーの多様化や道路の整備が主な要因と思われますが、観光地の片隅に忘れ去られた様に残るこれらの遺構には、どこか物悲しさを感じてしまいます。 ![]()
by sunshine-works
| 2010-06-29 01:46
| 近代建築 香川県
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