2009年 06月 20日
龍野の近代建築その1 姫路からJR姫新線で北西へ25分、旧龍野藩の城下町だった本竜野は現在も古い町家や武家屋敷が残る歴史ある街です。播磨の小京都と呼ばれる龍野は醤油の産地としても有名で、関西特有のうすくち醤油発祥の地とされています。現在も多くの醤油工場が残るこの龍野の古い町並みに旧醤油会社の建物を利用した資料館が開かれています。この建物は、ヒガシマル醤油の前身である菊一醤油造合資会社の社屋として昭和7年に建てられました。 煉瓦造りに見えますが、木造モルタルに石とタイルを貼っています。1階に並ぶ二つの大きなアーチや軒のメダリオンが印象的なセッセション風のデザインです。 大きな窓の内側です。柔らかな日差しが注ぎます。 この建物の向かい側にも同社の旧社屋が建っています。意匠は異なりますがこれも昭和初期の築と思われます。 全国に小京都と呼ばれる古い城下町は数多くありますが、中でも龍野の町並みは他を抜きん出てすばらしいものがあります。コンビ二もファストフード店も無く、古い日本家屋が並ぶ中に異彩を放つ洋風建物ですが、しっくり馴染んでいるように見えるのも不思議な気がします。
by sunshine-works
| 2009-06-20 19:20
| 近代建築 兵庫県
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