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2009年 01月 14日
淡路島の近代建築その8 淡路島の中南部を占める南あわじ市は合併によって平成17年に誕生した新しい市です。この南あわじ市の市域の大半を構成していた旧三原郡の郡役所が淡路島中央の観光施設(淡路ファームパーク)に移設公開されています。現存する洋風建築物としては淡路島で最も古く、また兵庫県内に残る旧郡役所の中でも最古のものです。明治17年築。 ![]() この建物が建てられた明治17年当時は神戸の外国人居留地を別にすれば洋風建築物はまだまだ珍しい存在でした。 文明開化とは言え都市部以外の地域の住環境は江戸時代とさほど変わっていなかったこの時代、それまで誰も見たことが無かった洋風の建築意匠が地域の中に取り入れられる先鞭となるのが学校や役場などの公共施設でした。これらの多くは後に偽洋風と呼ばれる地元の大工・棟梁達が日本建築の技法で手がけた和洋折衷様式の建物でした。 ![]() ![]() 明治17年に竣工してから大正15年まで三原郡役所として使用されました。郡制が廃止された後は幾つかの公共施設に転用されながら現役で使われていました。 ![]() ![]() 平成7年の阪神淡路大震災でこの建物は半壊する被害を受けました。当初は取り壊される予定だったのですが地元からの保存要望を受けて解体保存され、平成19年にこの地に再建されました。 破損や腐食した箇所が多く、元の部材は全体の4割程度との事なので厳密に言えば復元ではなく再現と言えなくもありませんが、外装は新旧の部材が巧みに組み合わされておりほとんど違和感の無い仕上りになっています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() いかにも役場らしい堂々とした玄関周り。玄関の屋根瓦はオリジナルのものが使われているそうです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 室内は大きく改装されていますが所々に当初のイメージが残されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() 新政府により各地に建てられ、地方に洋風建築を広める先駆けとなった町村役場はその多くが木造建築だったこともあり、現存しているものはごく僅かとなってしまいました。 再建されたこの旧三原郡役所は当時の役場建築の姿を伝える資料性の高い建物として平成20年に国の登録有形文化財に登録されています。 ![]()
by sunshine-works
| 2009-01-14 20:02
| 近代建築 兵庫県
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