2018年 12月 09日
紫明会館(旧京都師範学校同窓会館)
京都市北区の近代建築その6

前回紹介した京都教育大学小中学校の南、紫明通りに面した一角に昭和初期に建てられた古びたコンクリート建物が残されています。
この建物は昭和7年に京都府師範学校の同窓会館として建てられたものです。
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この紫明会館は京都府師範学校の創設50周年を記念し、同窓生の募金を元に「教育記念会館」として建てられました。
現在京都教育大学付属小中学校の校地となっている師範学校敷地に程近い紫明通りに建つ鉄筋コンクリート3階建て。
前回紹介した京都教育大学付属小中学校校舎と同じく京都府営繕課の十河安雄が設計を手掛けたこの建物は当時流行ったスパニッシュ様式の意匠が用いられています。
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スパニッシュ様式は戦前の一時期に流行った建築意匠ですが、この様式で建てられたビルは実例が少なく、京都の町中でも数例しか残っていません。
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小さな庇を張り出す玄関入口。庇に葺かれたスペイン瓦や脇の丸窓、上階のアーチ窓、スタッコ塗りの外壁等、スパニッシュ様式の特徴が各所に覗えます。
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同様の小さな入口がもう1個所設けられています。
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各面に配された丸窓やアーチ窓。
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内部の様子。床や階段踏板は木製。窓枠も木枠のままで、当時の状態が保たれています。
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# by sunshine-works | 2018-12-09 10:59 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2018年 12月 02日
京都教育大学付属京都小中学校
京都市北区の近代建築その5

京都復活教会の裏手、区役所の向い側に京都教育大学付属小中学校の校地があります。
同校の本校舎には昭和13年に竣工した建物が現在も使われています。
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鉄筋コンクリート3階建て、角に設けた入口ファサードの上部に和風の屋根を掛けた特徴的な意匠。戦前の一時期、公共建築を中心に流行した帝冠様式の建物です。
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インターナショナルスタイルを理念としたモダニズム建築が流行った同時期に、あえて日本の伝統意匠を洋風建築に融合させた得意な建築様式として用いられたのが帝冠様式です。
この帝冠様式は帝国主義が高まりつつあった当時の時勢を建築意匠に現したもので、国威発揚や国家主義の象徴として主要都市の公共建物に多く用いられました。
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壁面全体にスクラッチタイル貼り。ファサードの角は緩やかなアールを描きます。
和のイメージは屋根部分のみで他は当時の一般的な学校建築の意匠。小学校校舎ながらスクラッチタイル貼りというのは大学付属ならではでしょうか。
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コーナーに設けた玄関を中心としてL型に繋がる両翼部分。
長い壁面は一定の間隔で窓を囲む枠型によって単調さを和らげています。

通用口両側の明り取り窓には色ガラスのブロックが嵌められています。
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# by sunshine-works | 2018-12-02 11:45 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2018年 11月 25日
日本聖公会 京都復活教会
京都市北区の近代建築その4

北大路通りと堀川通りが交わる大きな交差点の角に白壁の古い教会が建っています。
この日本聖公会 京都復活教会はW.M.ヴォーリズによって昭和12年に建てられました。
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鉄筋コンクリート一部2階建て、コーナーに玄関を設け、上部に塔屋を構えます。
尖塔アーチを特徴とするゴシック様式の意匠が用いられています。
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アーチで囲まれた玄関入口。
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尖塔アーチを廻らせた鐘楼。交差する通りのどの面からも美しいアーチを見る事が出来ます。
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奥手に続く平屋部分。細かな間隔で並ぶ縦長窓、窓は上部のアーチ部分に装飾を施し斜め格子が嵌められています。
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# by sunshine-works | 2018-11-25 11:33 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2018年 11月 18日
旧藤村岩次郎邸洋館(衣笠会館)
京都市北区の近代建築その3

北野白梅町交差点の南、西大路通りから西へ入った一角に古い煉瓦造の建物が残されています。現在は衣笠繊維研究所として使われているこの建物は、京都綿ネルの創業者の自邸の一部として建てられました。明治38年築。
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この一帯は京都綿ネル株式会社の設立者の一人となった藤村岩次郎の自邸跡で、和風建築の本館と別館の洋館、応接施設として使われたこの煉瓦造の3棟がありました。
戦後は京都工芸繊維大学に所有が移り、同大学の施設として使われますが平成10年に母屋と別館は取り壊されました。唯一残されたこの建物は現在衣笠繊維研究所として使われています。
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この建物は京都市内では数少ない総煉瓦造の個人邸で、イギリス積みの煉瓦造2階建て瓦葺き。北面以外の3面にファンライトを備えたアーチ窓を並べます。
南面にはバルコニーを乗せた玄関ポーチを構えますが、おそらく近年に改修されたと思われ、この部分のみ煉瓦の質感が異なります。


縦長窓が並ぶ側面。

内部の改装に合わせて窓の幾つかは塞がれていますが、他は当時の状態が良好に保たれています。
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# by sunshine-works | 2018-11-18 11:37 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)