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2016年 10月 08日
ヤマモトロックマシン東城工場建物
広島県庄原市の近代建築その3

地場の小さな鋳物工場だった山本鉄工所は、大正期に着工された帝釈川ダムの工事を契機に削岩機メーカーとして大きく発展します。
全国で大規模な土木工事が展開された昭和初期、これらの需要に応じる為に同社は近代的な工場施設を創業の地東城に整えていきます。
後身となるヤマモトロックマシン東城工場の敷地内には当時建てられた工場建物が数多く残され、現役施設として今も使われています。
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前回まで2回に亘って紹介した同社の自治寮と道を挟んだ北側に位置する東城工場。
多くの建物が昭和10年前後に相次いで建てられました。
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正門から真直ぐ奥に見える第一工場(昭和9年築)。木造平屋建。この第一工場を始め、当時建てられた一連の工場建物の設計は自治寮と同じ曽田敏郎が手掛けました。
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第一工場の右手に並ぶ仕上工場は昭和12年築。
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第一工場前から入口方向の眺め。右手の建物は焼入れ工場、左手は工場従業員の教育施設として使われた青年学校(昭和13年)。1階は倉庫、2階に教室が設けられていました。
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右手に第一工場、左に仕上工場。奥に青年学校の建物。
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各工場内部。木造トラスが支える天井には中央と側面に明り取窓が備わります。
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多くの窓が並ぶ壁面。
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敷地南奥の第二工場。
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幾つかの付属建物が並びます。この小さな建物は便所。
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by sunshine-works | 2016-10-08 13:03 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 28日
兵庫県丹波・但馬の近代建築 補遺3
兵庫県丹波・但馬の近代建築補遺

丹波・但馬の未紹介物件、最後は鉄道、橋梁、工場その他です。
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出石城近くの旧ちりめん工場建物。飲食・物販施設「出石城山ガーデン」として再生されています。
昭和初期築。
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レストランとして使われている元工場内部。木製のトラスや三角屋根が当時のまま残されています。
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隣接する別棟。特徴的なタイルが貼られています。
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山陰本線梁瀬駅は明治44年の開業。一部改装されていますが、駅舎本屋は開業当時のものです。
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同駅近くにある煉瓦拱渠。線路の下を潜る小さな人道トンネルです。
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同じく山陰本線の城崎温泉駅。大正15年築のモダンな駅舎が現存します。
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新温泉町にある和田口めがねトンネル。山陰本線開通時に設置されました。
道路と水路のトンネル2本が並びます。
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丹波市山南町井原の消防団屯所。昭和初期。
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by sunshine-works | 2016-05-28 01:30 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 07日
京都府丹後の近代建築 補遺4
京都府丹後の近代建築補遺4回目は近代土木、工場、その他です。

加悦町にある西山工場建物。明治中期に建てられた丹後ちりめんの工場です。
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ちりめん街道に面した主屋。隣に並ぶのは以前紹介した伊藤医院
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舞鶴鎮守府の軍用水道開設時に設置された与保呂川の取水施設。ここから北吸浄水場に送水されました。
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石積みの堰堤
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石積の水門。海軍を示すMの文字が刻まれています。
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近くにある岸谷貯水池。給水量拡大の為、大正期に設置されました。
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神埼ホフマン窯近くの神社に残る手洗い場。当然隣の窯で焼かれた煉瓦が用いられています。

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宮津市内の旧銭湯。大正2年築。
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西舞鶴の商店街に残る君の湯。こちらは現役です。
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by sunshine-works | 2016-05-07 10:01 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 12月 22日
旧京都竹村丹後製窯所煉瓦窯(神崎煉瓦ホフマン式輪窯)
京都府舞鶴市の近代建築その4

由良川の河口近く、由良川橋梁を越えた先に全国で4箇所のみ現存するホフマン式輪窯の一つが残されています。明治30年に操業を開始した京都竹村丹後製窯所の煉瓦製造施設として設置され、大正末期にホフマン窯に改築されました。
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工場敷地の中ほどに建つ煉瓦を積んだ露天の窯跡。保存を図る為に鉄骨の屋根で覆われています。
各所の煉瓦が崩れ、失われた部位も多くありますがホフマン式輪窯の概要を伝える産業遺産として保存されています。
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トンネル窯を長楕円の環形に繋ぎ、内部は11の区画に仕切られます。熱源は区分けされた各窯の他に主燃焼室からも供給され、区画毎に火入れ・焼成・取出しを繰り返す事で施設全体での連続操業を可能とします。
元々は登窯式の煉瓦製造施設として明治30年に造られたものですが、大正末期に連続焼成可能なこの形式に改築されました。
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元々は舞鶴軍港の造営に使われる煉瓦の製造施設として設置され、多くの軍関連建物や構造物に用いられました。戦後もホフマン窯の操業は続けられましたが、需要の減少に伴い昭和30年代初頭に役目を終えます。
その後施設は取り壊されること無く残されましたが、御覧のとおりに劣化風化が進んでしまいました。
現在は舞鶴文化教育財団に管理が移り、保存修復に取り組んでいます。
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外構から内部を伺います。
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崩れかけた主煙突の基部。
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修復され整えられた区画の内部。奥へ進んで窯を眺めます。
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by sunshine-works | 2015-12-22 15:02 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(4)
2015年 09月 30日
オーエム製作所宍道工場建物(旧出雲製織工場)
島根県松江市の近代建築その12

前回紹介した旧宍道尋常小学校から南へ程なく、塀で囲まれた工場敷地の中に古い木造建物が残されています。現在オーエム製作所の施設として使われているこの建物は、前身の出雲製織宍道工場時代に建てられました。昭和9年築。
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正門から真直ぐ進んだ敷地のほぼ中央、木造2階建寄棟屋根の建物。
正面に立派な玄関を備えた和瓦葺きの儀洋風建築で事務所棟として使われたと思われます。
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玄関廻り。現在は事務所としては使われていないそうで、正門傍の新しい社屋が本館となっていました。
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ちなみに、オーエム製作所はダイワボウグループの工作機器会社で、出雲製織が昭和16年の合併によって大和紡績となった後に紡績機器の製造所に転じた宍道工場を受け継いでいます。
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建物右側に平屋の棟が繋がっています。
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側面からの眺めは和風の趣です。
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奥手に見える工場施設。
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by sunshine-works | 2015-09-30 09:51 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2015年 02月 18日
旧大啓産業工場建物(丹後ちりめん歴史館)
京都府与謝野町の近代建築その1

丹後大宮から県道を南へ。加悦町の中心部の手前に、昭和初期に建てられた工場建物が現存しています。
地場産業の丹後ちりめん資料館として再生されたこの建物は、絹織物工場として昭和10年に建てられました。
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昭和2年の震災によって丹後の縮緬生産は一時期大きな打撃を受けましたが、程なく大規模工場での近代産業として再興を果たします。
現存するこの建物も、丹後縮緬大手製造元だった大啓産業の工場として震災後に建てられ、平成11年までの長きに渡って使い続けられました。
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東面奥手に並ぶ木造建屋。当時の工場施設に多く使われた鋸屋根を連ねます。
他の箇所には後年に改修された部分もありますが、この部分は概ね工場として使われていた当時の面影を留めています。
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北側に並ぶ寄棟の大きな建物。事務所あるいは管理棟でしょうか。
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玄関入口が設けられた西面。
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玄関を囲む棟の中で、この建物にはスクラッチタイルが貼られています。
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館内は往時の姿を残しながら展示と物販のスペースが設けられています。
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現在の入り口が設けられている南面。
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by sunshine-works | 2015-02-18 21:33 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2014年 04月 06日
日本綿布工場事務所
岡山県井原市の近代建築その3

児島と並ぶ岡山の綿織物業の中心として栄えた井原地区。この井原に本社・工場を構える日本綿布株式会社では大正期から昭和初期にかけて建てられた工場施設が現在も使われています。
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敷地の南西、道路に面して建てられた事務所棟。木造2階建て下見板貼、寄棟造り。
切石を廻らせた腰周り、玄関脇の付柱、側面の丸窓、四方に張り出した軒等、控えめながら意匠を凝らした建物です。築年は昭和9年ごろと言われています。
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正面側詳細。
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側面の丸窓。
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西面から裏面にかけての眺め。
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煉瓦屋根の工場建物が並びます。これらは大正6年の工場創業時に建てられています。
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現在は使われていない煉瓦製の煙突。先端の一部は欠け落ちています。
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鉄製の古い望楼。
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by sunshine-works | 2014-04-06 23:16 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2012年 12月 14日
倉敷紡績旧本社工場(倉敷アイビースクエア)その2
岡山県倉敷市の近代建築その10

前回に引き続き、倉敷アイビースクエアとして再利用された倉敷紡績旧本社工場の建物を紹介します。
広大な敷地内には前回紹介した主要な施設の他にも、様々な用途に使われた付属建物が現存します。
これらの建物も、工場施設として使われていた当時の姿を極力残したまま展示施設や商業施設、美術館等に改修されており、全体の雰囲気に良く調和して優れた景観の一部を為しています。
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西側の入口傍に二つの展示施設が並びます。西側には美術品を展示するギャラリー、その東隣には倉敷紡績の歴史を伝える倉紡記念館が置かれています。これらは工場時代に倉庫として使われていた建物を利用しています。
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右側に大原美術館オリエント室、左側に地元出身の画家児島虎次郎の記念館が置かれている建物です。
明治29年に増築された煉瓦造の倉庫を利用しています。
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倉紡記念館として使われている建物。木造土蔵造りの伝統建築で建てられた倉庫です。明治22年の創業時に建てられました。
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工場事務所として使われていた木造2階建ての建物。現在はオルゴールミュージアムとして使われています。
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周辺部には、木造や漆喰塗りの純和風建築で建てられた建物が現存しています。
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旧受電室として使われた木造の建物。
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敷地の周りは往時のままの煉瓦の外壁で仕切られています。
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倉敷紡績発祥の地となるこの工場は、倉敷が工業都市として発展する礎となった貴重な遺構です。
創業時の建物として良好に往時の姿を留めるこの旧工場施設は、優れた産業遺産として往時の姿を伝えます。
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by sunshine-works | 2012-12-14 21:53 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2012年 12月 10日
倉敷紡績旧本社工場(倉敷アイビースクエア)その1
岡山県倉敷市の近代建築その9

日本を代表する紡績会社の一つ、倉敷紡績は明治22年に旧倉敷代官所の跡地で操業を開始します。
その後倉敷紡績は全国に工場を展開、また各地の紡績会社を吸収しながら発展を続け、多くの関連会社を伴う企業グループを構築していきます。
倉敷の近代建築探訪の続きは、岡山随一の工業都市へと発展する倉敷の礎を築いた倉敷紡績の旧本社工場を紹介します。
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倉敷川に沿って白壁の蔵屋敷が並ぶ美観地区の東側、2万平米を越える広大な敷地に旧倉敷紡績本社工場時代に建てられた各種施設が現存します。
工場としての操業は、戦時中に軍需工場へ転換されたのを最後に戦後は再開されず、長く倉庫として使われていました。
その後は昭和49年に再開発を行い、ホテル、レストラン、ミュージアム、ホール、美術館、物販店等が並ぶ観光施設「倉敷アイビースクエア」に再生されて現在に至ります。
これらの建物は明治22年の工場創設時から昭和に至る各時代に亘って増改築されたものですが、その多くは操業時から明治期の姿を今に留めています。
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東側の正門から敷地内へ。駐車場を挟んで煉瓦壁の建物が両側に並びます。
この建物の更に西側と北側に繋がる一連の煉瓦壁の建物がホテルとして使用されています。
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この一角は、かつてはぎっしりと紡績機が並び、多くの工員達が働いていた工場の中核を為す建物でした。
工場建物特有の鋸屋根を取り払って屋根を新設、平屋建てから2階建てに改修され、内部の間仕切りも変更されています。
改修に際して撤去された部材は極力再利用されており、往時の雰囲気を損なわずにリノベーションされています。
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ホテルとして使われている区画の西側に中庭が設けられています。飲食店や物販店が並び、中央部分はイベントスペースとして使われています。
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展示スペースとして使われている旧混綿室。工場時代の雰囲気を良好に留めています。
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西側の外壁です。この施設の名称に使われているツタ(アイビー)が一面を覆います。
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古い工場建物を観光施設として再生する事例の先駆けとなったのが、この倉敷紡績の旧工場施設でした。
その後は倉敷アイビースクエアの成功に習って全国で同様の試みが為され、多くの貴重な建造物が観光資源として命脈をつなぐ事となります。
明治期の工場建築の姿を偲ぶ遺構として残るこれらの建物はまた、歴史的建造物再利用の優れた先例ともなっています。
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*次回へ続きます。

by sunshine-works | 2012-12-10 23:57 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2012年 11月 18日
中国電力早島変電所
岡山県早島町の近代建築その2

倉敷の地で発足した倉敷紡績は、その後順調に業績を伸ばし、全国に工場を展開するとともに、各地の紡績会社の吸収・合併を重ね、やがて日本を代表する紡績会社の一つとなります。
倉敷の東隣に位置する早島町で操業していた旧早島紡績もその後に倉紡に吸収された会社の一つで、倉紡早島工場を経て現在は系列会社の工場が置かれています。この工場の裏手の一角に、一棟の古い煉瓦建造物が建っています。
中国電力早島変電所の敷地内に残されたこの建物は、旧早島紡績の変電施設として建てられ、その後は倉紡早島工場に引き継がれました。大正7年築。
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小高い丘陵の麓、中学校の裏手に建つ煉瓦造2階建の建物です。
2階建ではありますが、大きな変電施設を収容する為に階高が高く取られ、更に屋上に巨大な架台が乗せられている事で、実際以上に大きな建物に写ります。
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南側からの眺めです。緩い勾配が付けられた陸屋根の上部に、コンクリート製の構造物が乗せられています。現在は使われていないようですが、高さのある土手の向こうへ電線を渡す架台として使われたものでしょうか。
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変電設備が敷地の西側に並びます。この煉瓦建物自体は現在電力施設としては使われていないと思われます。
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煉瓦の積方は一般的なイギリス積。煉瓦壁・木製の窓枠・更には一部のガラス窓が当時の姿そのままで残されています。
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繊維産業が各地に発展した岡山ですが、綿織物の生産は昭和10年代を境に減少に転じ、戦後も合成繊維に押されて衰退の道を辿ります。この過程で多くの工場建物が取り壊され、往時を偲ぶ建物は数少なくなってしまいました。
今なお残るこの変電所は、岡山の発展を支えた繊維産業の歴史を伝える遺構として貴重な建物です。
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by sunshine-works | 2012-11-18 23:53 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(4)