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2017年 02月 18日
中国電力乙立発電所
島根県出雲市の近代建築その6

出雲市の中心部から国道を南へ。山間いを進む途中に小さな水力発電所が見えてきます。
現在も現役で使われている中国電力乙立発電所は前身の出雲電気によって大正13年に建てられました。
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一級河川神戸川沿いに建てられた水路式水力発電所。出力1500kwは当時としても小規模な部類ですが中国山地にはこの形式の発電所が数多く設置されました。
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当初の建物は鉄筋コンクリート造平屋建て。その後に2階部分が付け足されています。山中に建てられた施設ですが、アーチ窓や柱形、軒蛇腹等の装飾が施されています。

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上流の取水ダムから4キロメートルの水路を導かれた用水は、この水圧鉄管を下って発電タービンに向かいます。
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by sunshine-works | 2017-02-18 20:41 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 04日
出雲ビル
島根県松江市の近代建築その14

松江大橋の南、古くから続く商店街の一角に大正期に建てられた商業ビルが現在も使われています。
島根県最古の鉄筋コンクリート造の建物とされるこの出雲ビルは大正14年に建てられました。
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鉄筋コンクリート造地下1階、地上3階建(4階部分は戦後の増床)。1階正面を切石貼り、2階にテラスを構えます。2階3階の窓間をドイツ壁風に仕上げ、軒からペディメントにはオーナメントが飾られます。
このビルの創建者が英国遊学で接した商業建築を範としており、当時先進の意匠が用いられています。
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切石を貼った1階部分とバルコニー。築90年を経た建物ですが竣工当時の状態が程よく保たれています。
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by sunshine-works | 2017-02-04 19:22 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 28日
浅野医院
島根県松江市の近代建築その13

松江市の旧市外の一角に大正期に建てられた医院が現役施設として使われています。
この浅野小児科医院は大正元年に建てられました。
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大橋川の北、松江城南の古い町並に残る医院建築。木造下見板張り陸屋根造2階建。
付柱を並べた正面に配した2連の上げ下げ窓、ギリシア風の石柱が庇を支える玄関ポーチ、庇の上には小さなバルコニーを構えます。
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側壁を飾る鱗状の模様がユニークです。
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by sunshine-works | 2017-01-28 13:28 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 21日
旧奥医院
島根県出雲市の近代建築その5

出雲大社の参道脇に大正期に建てられた旧医院建築が残されています。
現在は地域の子育てサロンとして使われているこの建物は大正7年に建てられました。
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木造2階建てモルタル造。折屋根風の切妻屋根を乗せ、道路に面した側面に大きな窓を並べたモダンな意匠です。
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門柱から入口の眺め。左側には和風家屋が並びます。
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by sunshine-works | 2017-01-21 20:41 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 14日
旧大社高等家政女学校本館
島根県出雲市の近代建築その4

出雲大社の参道の途中を西へ進んで程なく、静かな住宅街の一角に木造2階建ての旧校舎が残されています。現在、出雲市の施設(大社コミュニティセンター)に使われているこの建物は昭和12年に大社高等家政女学校として建てられました。
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木造2階建、下見板張り。中央の玄関には庇を張り出し車寄せを構えます。
この時代の木造校舎の標準的な仕様ですが、玄関周りには凝った装飾が施され、上級学校に相応しい意匠を備えます。
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玄関詳細。化粧タイルを貼った腰周り、上部は白塗りのモルタル壁。庇を支える柱間には格子が嵌められています。
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校舎の裏面。竣工当時はこちら側にも別棟が繋がっていました。
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by sunshine-works | 2017-01-14 16:58 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 07日
出雲日御碕灯台
島根県出雲市の近代建築その3

島根半島の西端、日本海に突き出た日御碕の高台に、明治期に建てられた灯台が現役施設として使われています。世界灯台百選に選ばれたこの美しい灯台は明治36年に竣工しました。
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日本の近代灯台は、イギリス人技師ブラントン主導の基に明治初期から中期に掛けて主要航路に整備されます。ブライトン退任後、灯台設計は日本人に引き継がれ、明治中期以降も各地に灯台が設置されていきます。
この時代には日本海側の航路にも多くの灯台が設置され、島根県では明治31年の馬島灯台と美保関灯台に次ぐ3番目の近代灯台としてこの出雲日御碕灯台が建てられました。
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頂部までの高さは43.7メートル、海面から光源までの高さ63.3メートル。現在に至るまで石造灯台として高さ日本一を誇ります。
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敷地を囲む外壁。島根産の切岩が使われています。
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灯塔は内側に煉瓦、外側に切石を積んだ二重構造。
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現役施設ですが内部は公開され自由に見学可能。螺旋階段で灯室まで登ることが出来ます。
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灯室には日本で6箇所のみに設置された第一等レンズが据えられています。
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by sunshine-works | 2017-01-07 19:44 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 24日
一畑電鉄布崎変電所
島根県出雲市の近代建築その2

松江市と出雲市間を宍道湖の北岸に沿って東西に結ぶ一畑電車北松江線。途中駅の布崎駅の隣に鉄筋コンクリート造の古い変電所が建っています。今尚現役で使われているこの変電所は昭和2年に建てられました。
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布崎駅から川を挟んだ西側、線路沿いに建つ鉄筋コンクリート2階建て。
中央に入口を構えたシンメトリー配置。正面に上げ下げ式の縦長窓が並び、入口両脇には付柱の装飾。中央上部に立ち上げたパラペットに社章を掲げます。
正面から右手に繋がる建物は戦後の増築、左側の木造部分も後年に付け加えられたものと推測されます。
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入口周りとその上部。地味な用途の裏方施設ですが、当時の鉄道各社はこの種の建物にも様々な意匠を凝らしていました。
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側面から裏手。現在は変電設備の殆どが裏手の屋外に設置されいます。
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by sunshine-works | 2016-12-24 19:30 | 近代建築 島根県 | Comments(0)
2016年 12月 17日
旧出西小学校校舎
島根県出雲市の近代建築その1

出雲市の中心部から斐川を渡って東へ。開けた田園風景の一角に古い木造校舎が残されています。
現在出雲市環境学習センターとして使われているこの建物は出西小学校の校舎として昭和4年に建てられました。
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木造2階建下見板張。中央玄関に切妻の瓦葺き庇を張り出します。前回紹介した旧寺領小学校と非常に良く似た造りです。
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出西小学校の創立は明治7年。この地域で最初に建てられた小学校の一つでした。
昭和46年に廃校となった後は民間企業の施設となっていましたが、その後市に移管され、平成15年から現在の用途に使われています。
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中央に据えられた玄関庇とその周辺。
玄関庇は旧寺領小学校と比べるとより本格的な和風意匠の趣。上下階窓間の羽目板も押さえ枠が添えられた凝った造りとなっています。
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by sunshine-works | 2016-12-17 20:46 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 10日
旧寺領小学校校舎
島根県雲南市の近代建築その4

雲南市木次町のキャンプ施設の一角に古い小学校校舎が保存されています。
この建物は近くの日登村に建てられた寺領小学校の旧校舎の一部を移築したもので、現在は宿泊・研修施設として使われています。大正13年築。
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木造2階建て下見板張り。この時代の地方木造校舎に良く見られる簡素な造りですが、瓦葺きの庇を備えた中央玄関周りに意匠を凝らしています。
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日登村に建てられた寺領小学校の創立は明治7年、県内でも屈指の古い歴史があります。現存するこの校舎は大正13年に建てられた物で、平成5年まで使われた後に当地に移設されています。
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玄関周り詳細。
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状態良く保たれた館内。
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by sunshine-works | 2016-12-10 10:47 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 03日
木次線の駅舎

島根の鉄道遺産

松江市と広島県庄原市を結ぶ木次線は大正5年に宍道~木次間で開業した民営の簸上鉄道をその前身とし、昭和7年に木次~出雲三成間の旧国鉄木次線と接続、国有化後の昭和12年に備後落合まで延伸されて現在の区間が全通します。
備後落合で芸備線と結ばれた木次線は戦前戦後の一時期に広島~松江を結ぶ陰陽連絡線としての役目を担いましたが、その後の交通環境の変化に伴って衰退し、現在は内陸と山間部を繋ぐ生活路線として運用されています。
奥出雲の山間いを走るこの木次線の沿線にも開業時の姿を留める古い駅舎が幾つも残されています。今回は木次線に現存する戦前築の木造駅舎を紹介します。


広島方の起点備後落合駅から4駅、八川駅は昭和9年の開業。出雲三成から延伸された木次線の終着駅として設置されました。
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当時の姿が良く保たれた待合室。
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駅舎の正面。近年の改修で壁面の下見板や上部の漆喰壁、屋根瓦が更新され、窓枠もサッシに入れ替えられていますが、基本構造は創建時の姿を留めます。
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1駅先の出雲横田駅も同じく昭和9年の開業。この出雲横田駅については以前に紹介したこちら を参照して下さい。
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出雲八代駅の開業は昭和7年。国鉄木次線の木次~出雲三成の延伸時に設置された駅舎が現存します。
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現在のホームは1面1線。向い側には、かつて使われていたホームが残されています。
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1駅隣の下久野駅も昭和7年築。開業時に建てられた南京下見板張り、木造切妻屋根の駅舎本屋が今も使われています。
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ホームから駅舎裏側の眺め。
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ホームへ抜ける改札ゲートは今では珍しい木造の物が残されています。
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昭和7年開業の日登駅。鉄道省によって木次から延伸された最初の工区に設置されました。
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小さな待合室が当時のまま残されています。
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山陰本線と接続する宍道駅から2駅目、加茂中駅は木次線の前身となった簸上鉄道が開設した4駅の一つです。昭和15年に建替えられた際の木造駅舎が今も使われています。
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簡素な待合室内部。
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駅舎裏側。
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駅舎から離れて一段上がった場所に設けられた島型のホーム。木造のホーム上屋は昭和30年の築です。
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by sunshine-works | 2016-12-03 10:19 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)