タグ:岡山県美作地区 ( 44 ) タグの人気記事

2011年 08月 22日
美作の近代建築補遺
美作の近代建築補遺

43篇に亘って紹介してきた美作の近代建築巡りを一先ず終え、岡山編は備中を残すのみとなりました。
今回は美作編の最後として、これまで採り上げなかった近代建築や土木遺産の幾つかを紹介します。

***************************************

翁橋

津山の旧市街を流れる小さな川に架けられた石造の橋。親柱や高欄に施された凝った装飾が見事です。
f0116479_15134447.jpg

f0116479_15142461.jpg

f0116479_1515218.jpg

f0116479_15154935.jpg

後方に旧土居銀行本店を望みます。
f0116479_15183476.jpg

f0116479_1517295.jpg

f0116479_15174094.jpg


***************************************

泰平橋

美作市林野の中心街で吉野川を渡るこの橋は昭和5年に架け替えられました。橋脚や橋台は大正9年に架けられた先代の物が使われています。
f0116479_20142826.jpg

f0116479_20281437.jpg

f0116479_201641100.jpg

f0116479_20174191.jpg

f0116479_20195085.jpg

f0116479_21104442.jpg

大正期の石積橋脚が使われています。
f0116479_20311442.jpg

f0116479_20594898.jpg

f0116479_2112678.jpg


***************************************

加茂橋

因美線加茂川橋梁に平行して架けられている道路橋です。
f0116479_21184862.jpg

f0116479_21241663.jpg

f0116479_21234718.jpg

f0116479_21251334.jpg

f0116479_21254738.jpg

f0116479_2126233.jpg

f0116479_21271782.jpg

f0116479_21283031.jpg

f0116479_2129355.jpg

f0116479_21294793.jpg

f0116479_21301899.jpg

f0116479_21304750.jpg

f0116479_21312010.jpg



***************************************

栄町公民館

林野の旧市街地に残るこの建物の来歴は不明ですが、昭和初期の築と思われます。
f0116479_21403933.jpg

f0116479_2141161.jpg

f0116479_21412733.jpg

f0116479_21422533.jpg

f0116479_21425160.jpg

f0116479_21415314.jpg

f0116479_21431914.jpg



***************************************

旧中国銀行大原支店

因幡街道の宿場町として栄えた大原宿に残る旧銀行店舗。現在は観光施設として利用されています。
f0116479_21535419.jpg

f0116479_21543428.jpg

f0116479_2155949.jpg

f0116479_21555173.jpg

f0116479_21563028.jpg

f0116479_215729.jpg


***************************************

旧木山郵便局

真庭市の旧街道沿いに残る郵便局舎。現在は民間の図書館として利用されています。
f0116479_2315859.jpg

f0116479_23154380.jpg

f0116479_2316665.jpg

f0116479_23163960.jpg

f0116479_231742.jpg

f0116479_23183829.jpg

f0116479_23173910.jpg

f0116479_2318742.jpg


by sunshine-works | 2011-08-22 00:32 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(1)
2011年 08月 18日
江見写真館
岡山県津山市の近代建築その14

津山の中心市街地の一角に昭和初期に建てられた写真館が現存しています。明治期より津山で写真館を営む江見家の3代目当主の時代に新築移転されました。昭和4年築。
f0116479_2274345.jpg

木造2階建て・モルタル仕上げ、入口上部に2連の縦長アーチ窓を配し、玄関右手には半円形の貼り出し部分を設けます。建物の前面部分と2階の大半が写真館として使われ、奥側が住居となっています。
f0116479_22192216.jpg

f0116479_2283837.jpg

f0116479_2210399.jpg

玄関右手の張り出し部分。窓枠もカーブに合わせて曲面に仕上げてあります。
f0116479_22144518.jpg

f0116479_22162689.jpg

昭和初期のモダンな雰囲気を伝える外観と共に、内装も竣工当時の姿を良く留めています。写真スタジオ、待合室、応接室や玄関等々、各部に手の込んだ装飾が施されています。
f0116479_22202479.jpg

f0116479_22211352.jpg

1階の応接室です。
f0116479_22222084.jpg

階段を上がって2階へ
f0116479_22502799.jpg

階段の隣は着付けに使う畳敷きの部屋
f0116479_22281318.jpg

f0116479_22292458.jpg

右が撮影スタジオ、左に控え室が続きます
f0116479_22305763.jpg

窓の木枠と漆喰壁が落ち着いた雰囲気の控え室
f0116479_22322578.jpg

f0116479_22331252.jpg

撮影スタジオ内部。さすがに機材はその後のものと思われますが、建具や調度品の多くは古くから使われているものと思われます。
f0116479_22395535.jpg

f0116479_22402540.jpg

f0116479_22443687.jpg

f0116479_22463521.jpg

f0116479_22471136.jpg

それ程遠くない昔、ある程度の規模の町には必ず写真館がありました。このような洋館建てのハイカラな写真館で撮る写真はとても贅沢で特別なものでした。
f0116479_22105583.jpg


by sunshine-works | 2011-08-18 23:40 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 23日
津山線の橋梁その1
美作の津山線橋梁

岡山と津山を結ぶ津山線は明治31年、民営の中国鉄道の路線として岡山市駅~津山駅間で開業します。
岡山県内の鉄道路線の中で現在の山陽本線の母体となった山陽鉄道に次ぐ古い歴史を持つ同線には、姫新線や因美線と同じように開業当初から使い続けられている古い橋梁が数多く現存しています。今回と次回はこの津山線に残る古い橋梁群を紹介していきます。
f0116479_2163458.jpg

津山口~佐良山間で渡る谷川橋梁。橋脚を持たない小さな橋です。煉瓦を積んだ橋台やポーナル式橋桁が当時の姿で残っています。
f0116479_21163181.jpg

f0116479_21164987.jpg

岡山~津山口を結ぶ津山線は旭川やその支流の河川を何度も渡って行きます。これらのポイントに架けられた橋梁の多くが開設当時から使い続けられているもので、現存度合いに於いては因美線や姫新線を上回る密度で当時からの橋梁や橋脚を確認する事が出来ます。

佐良山~亀甲では並行する佐良川を2度渡ります。最初に渡る第2佐良川橋梁。
f0116479_21233179.jpg

f0116479_2124348.jpg

f0116479_21242944.jpg

続いて第一佐良川橋梁
f0116479_21252451.jpg

f0116479_2125465.jpg

亀甲駅北側の萩峪川橋梁
f0116479_21415878.jpg

これら津山線橋梁の特色としてイギリス製のポーナル式プレートガーダーの使用が挙げられます。
明治中期に輸入されたこのタイプの橋桁はその後国産も試みられ、地方ローカル線を中心に使われていきますが、その後はより強度に優れた新式の物に置き変わって行きました。
明治期に大量に導入されたポーナル桁が架け替えることなくこれだけの数で残っているのは全国的にも数少ない例と思われます。
f0116479_21421733.jpg

f0116479_21481589.jpg

このように桁の垂直方向に渡された補鋼材(ステフナー)の両端がJ字形に折れ曲がっているのがポーナル桁の大きな特徴です。
f0116479_0122797.jpg

津山線で使われている明治期のポーナル桁の多くはイギリスのクリーブランド・ブリッジ社製の物です。同社の桁にはこの様な楕円のプレートが付けられています。
f0116479_21483921.jpg

更に下って新城川橋梁。
f0116479_22154927.jpg

f0116479_22161555.jpg

f0116479_22165148.jpg

この様な小さな橋も開業当時の姿で残ります。
f0116479_22193227.jpg

f0116479_2219547.jpg

宮地川橋梁
f0116479_22221227.jpg

f0116479_22223629.jpg

f0116479_2223415.jpg

この先暫くは旭川支流の中でも大きな川である誕生時川に沿って南下します。
最も上流側の第5誕生寺川橋梁。
f0116479_22301094.jpg

f0116479_22303464.jpg

誕生寺の支流、二箇川を渡る橋梁。
f0116479_22372063.jpg

f0116479_223823.jpg

鋼橋以外にもこの様な煉瓦・石積の架道橋がこの先数箇所に残っています。
f0116479_2243525.jpg

f0116479_22441183.jpg

f0116479_22442817.jpg

f0116479_22444888.jpg

その先に架かる橋梁も小さいながらポーナル式のプレートガーダー桁が渡ります。
f0116479_2246111.jpg

f0116479_2247361.jpg

第4誕生寺川橋梁。
f0116479_224971.jpg

f0116479_2249242.jpg

f0116479_22493923.jpg

f0116479_22495450.jpg

第3誕生寺川橋梁。
f0116479_22504398.jpg

f0116479_22512045.jpg

f0116479_22513956.jpg

第2誕生寺川橋梁。太い煉瓦橋脚が高い位置で桁を支えます。
f0116479_22542457.jpg

f0116479_2254576.jpg

f0116479_2303035.jpg

f0116479_23435553.jpg

f0116479_2256767.jpg

一連の誕生寺川橋梁の最後、第一誕生寺川橋梁。
f0116479_23454681.jpg

f0116479_23462935.jpg

f0116479_2346524.jpg


by sunshine-works | 2011-07-23 02:12 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 19日
姫新線旭川橋梁
真庭市の近代建築その9

昭和11年に作備線・因美線の一部・姫津線が統合されて誕生した姫新線は総延長160キロメートルに及ぶ地方ローカル線としては長大な距離を結ぶ路線となりました。
西播磨と美作の主要な河川を次々と渡っていく姫新線は、中国勝山と月田の間で岡山三大河川の一つ旭川を渡ります。旧作備線の最終工区となったこの区間に架けられた旭川橋梁は80年を過ぎた今日も竣工時の姿で使われています。
播磨から美作を廻ってきた姫新線橋梁の特集、今回は昭和5年に架けられた美しい橋を紹介します。
f0116479_1419688.jpg

旭川屈曲部の広い河原を7連の桁が渡る大きな橋です。川面を渡る箇所には姫新線唯一のトラス桁が用いられています。
f0116479_1418591.jpg

f0116479_14174498.jpg

f0116479_14365692.jpg

f0116479_11471062.jpg

プレートガーダーは他の姫新線橋梁と同じタイプのもの、使われている橋脚も楕円断面のコンクリート製で、同時期の姫新線橋梁の標準的な姿を留めています。
f0116479_14352428.jpg

f0116479_14354451.jpg

f0116479_173635.jpg

f0116479_14394130.jpg

f0116479_14404543.jpg

f0116479_17384637.jpg

f0116479_14423521.jpg

工法が簡単でコストも比較的安いプレートガーダー橋は全国の鉄道橋の主力として使われていきましたが、広い径間が必要な箇所にはプレートガーダー桁に代わってトラス桁が用いられました。主に川の中流~上流域を跨ぐ姫新線は広い川が少なく、トラス式の桁が用いられている例はこの旭川橋梁が唯一のものと思われます。
f0116479_1711833.jpg

f0116479_1714577.jpg

f0116479_1735245.jpg

f0116479_1741098.jpg

f0116479_1742940.jpg

f0116479_176862.jpg

f0116479_1752176.jpg

f0116479_1753579.jpg

川の西詰からの眺め。トラス桁は橋の中心から西寄りに架けられています。
f0116479_17201578.jpg

f0116479_17194144.jpg

トラスの種類は一般的なワーレントラス式。全ての桁にトラスを用いた連続トラス橋とせず、最大径間部だけをこの形式にした理由は経済的な理由からでしょうか。
f0116479_17345363.jpg

f0116479_17191710.jpg

f0116479_1721848.jpg



f0116479_1739522.jpg


by sunshine-works | 2011-07-19 01:45 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 15日
姫新線美作土居~東津山間の橋梁
美作の旧姫津線橋梁

前回・前々回では兵庫県内の旧姫津線区間に残る開業当事からの橋梁を紹介しましたが、旧姫津線の岡山方にも同時期の橋梁がいくつか現存しています。旧姫津線の橋梁・3回目の今回は美作に残る橋梁を紹介していきます。

楢原駅の手前、県道に架かる平福陸橋。下路式のプレートガーダーが道路と斜めに交差します。
f0116479_20442022.jpg

f0116479_2044786.jpg


楢原駅~林野駅間の梶並川橋梁。岡山方の姫津線区間の橋梁はどれも小さな規模ですが、これらの中で梶並川橋梁は最長の橋となります。
f0116479_20445137.jpg

f0116479_20461666.jpg

f0116479_2045289.jpg

f0116479_20455390.jpg

佐用川の橋梁で使われているずんぐりとした丸い橋脚によく似ています。
f0116479_20464226.jpg

よく見ると異なる2種類の橋脚が使われています。どちらかのタイプは後年に取り替えられたものでしょうか。
f0116479_20474754.jpg

彼方に冠雪した美しい山々を望みます。
f0116479_20501013.jpg

f0116479_20504731.jpg

f0116479_20511425.jpg

f0116479_21144984.jpg

f0116479_205135100.jpg


林野駅を過ぎると暫くの間は吉井川支流の滝川と平行して進みます。この途中3箇所で姫新線は滝川を跨ぎます。
最初に渡る第三滝川橋梁。
f0116479_2057265.jpg

3基の橋桁が渡るこの第三滝川橋梁、東側の2基には戦前の鉄道省時代のもの、西側の1基には戦後の旧国鉄時代の銘板が付けられています。
f0116479_2184425.jpg

f0116479_219663.jpg

f0116479_2193716.jpg

f0116479_21133380.jpg

f0116479_2114310.jpg

暫く進んで程なくして第二滝川橋梁を渡ります。
f0116479_21151238.jpg

f0116479_21152628.jpg

f0116479_21155319.jpg

f0116479_21161452.jpg

f0116479_21163191.jpg


第一滝川橋梁。この橋梁も鉄道省時代のプレートが付けられています。
f0116479_21215938.jpg

f0116479_21221227.jpg

f0116479_21222587.jpg

f0116479_2122384.jpg


by sunshine-works | 2011-07-15 01:14 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2011年 06月 21日
姫新線 美作江見駅/美作土居駅
美作の姫新線駅舎

林野駅から東へ進む姫新線の車窓は県境の万ノ乢(まんのたわ)峠に近づくに連れて山深い景色へと変わっていきます。姫新線最後の工区となったこの区間には昭和9年に建てられた美作江見駅と昭和11年に建てられた美作土居駅が現存しています。

**********************************************************************
美作江見駅(美作市)

美作江見駅は昭和9年築。当初は姫津西線の終点駅でした。2年後の昭和11年、姫路方から延伸されてきた姫津東線がこの駅で結ばれ、現在の姫新線が全通します。
f0116479_22514672.jpg

車寄せの庇の形状が異なりますが、全体の雰囲気は勝間田駅とよく似ています。一部に改修された跡がありますが、竣工当時の面影を良好に留めています。
f0116479_2329435.jpg

f0116479_23265715.jpg

f0116479_2329615.jpg

f0116479_23275028.jpg

f0116479_23282260.jpg

f0116479_23283747.jpg

f0116479_23324429.jpg

改札口周りは林野駅と共通する意匠。
f0116479_23332230.jpg

f0116479_2333985.jpg

改札を抜けて2面2線のホームへ。ホーム側からの眺めは再び勝間田駅にそっくりです。
f0116479_23333880.jpg

f0116479_23335395.jpg

f0116479_23352678.jpg

f0116479_23342985.jpg

f0116479_2336318.jpg

f0116479_23362392.jpg

f0116479_23363614.jpg


**********************************************************************
美作土居駅(美作市)

岡山側の東端に位置する美作土居駅は昭和11年築。同線で最後に開設された駅となりました。
f0116479_2358987.jpg

この駅舎も各部に修復箇所が見られますが、基本となる部分は竣工当時の状態が良く保たれています。
f0116479_0104963.jpg

f0116479_0111331.jpg

f0116479_0112748.jpg

f0116479_0122010.jpg

f0116479_053415.jpg

珍しいタイル製の駅名表示板。改修時に取り外されたものでしょうか。
f0116479_0135277.jpg

f0116479_017444.jpg

隣の美作江見駅に比べると一回り程小さな駅舎。待合室もこじんまりとしています。
f0116479_0245277.jpg

f0116479_0253968.jpg

f0116479_02675.jpg

f0116479_0262542.jpg

f0116479_027289.jpg

f0116479_026537.jpg

f0116479_0274917.jpg

1線分取り除かれて片側のみとなったホーム。向かい側には廃止されたホームの石組みが残されています。
f0116479_0412787.jpg

f0116479_0415426.jpg

f0116479_0434867.jpg

f0116479_0421454.jpg

f0116479_04234100.jpg

f0116479_0430100.jpg


by sunshine-works | 2011-06-21 01:08 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2011年 06月 17日
姫新線 勝間田駅/林野駅
美作の姫新線駅舎

兵庫県姫路と岡山県新見を結ぶ姫新線の元となった姫津西線は昭和7年着工、昭和9年に東津山~ 美作江見間が開通します。美作東部の長閑な景色の中を走るこの区間には開業当時に建てられ、今日も現用施設として使われている古い駅舎が数多く残されています。今回と次回は姫津線時代に建てられたこれらの駅舎を紹介します。

**********************************************************************
勝間田駅(勝央町)

姫新線勝間田駅は昭和9年、同区間の開通に伴い設置されました。
f0116479_2113721.jpg

木造下見板貼、中心から右に寄せて車寄せを設けたこの時代の小規模駅舎に共通する意匠です。窓枠はアルミサッシに変えられていますが、竣工時の雰囲気がよく保たれています。
f0116479_21231127.jpg

f0116479_21233192.jpg

f0116479_22215145.jpg

かつては急行も停車した駅でしたが、民間委託駅となった現在待合室は人影も疎らです。現在この線区に優等列車は運行されていません。
f0116479_2248488.jpg

f0116479_2249116.jpg

レトロな改札を抜けてホームへ出ます。
f0116479_22515246.jpg

f0116479_22495390.jpg

f0116479_22511367.jpg

ホームは2面2線、多くの地方駅に見られる向かい側ホームへ踏切で渡る形式です。
f0116479_22521286.jpg

f0116479_232411.jpg

f0116479_235724.jpg

f0116479_2333271.jpg

f0116479_234381.jpg

f0116479_2335148.jpg

f0116479_23420100.jpg

向かい側ホームから駅舎本屋を眺めます。
f0116479_236218.jpg

f0116479_2363670.jpg

f0116479_2365355.jpg

f0116479_23716100.jpg


**********************************************************************
林野駅(美作市)

勝間田駅から西へ1駅、美作市の中心駅となる林野駅。同区間が開通した昭和9年の築です。
f0116479_23173132.jpg

開業以来の木造駅ですが、勝間田駅とは異なり外壁はモルタル壁。
入口の大きな庇は後年に改築された物と思われます。
f0116479_23462842.jpg

f0116479_2326929.jpg

f0116479_23213443.jpg

f0116479_23215295.jpg

f0116479_23254672.jpg

f0116479_23441736.jpg

階段を上って構内へ。この駅も現在は委託駅。待合室にはトラベルセンターが設けられています。
f0116479_23281099.jpg

f0116479_23265456.jpg

f0116479_23272099.jpg

石製の改札ゲートを抜けてホームへ。
f0116479_23321053.jpg

f0116479_23323873.jpg

ホームは1面1線。駅舎から少し離れた位置に置かれています。
f0116479_2337592.jpg

f0116479_23373694.jpg

f0116479_23375263.jpg


by sunshine-works | 2011-06-17 00:10 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2011年 05月 27日
旧妹尾銀行林野支店
岡山県美作市の近代建築その1

美作市の中心部、古い町並みが残る林野の旧市街の一角にルネッサンス様式の旧銀行支店が建っています。大正10年、妹尾銀行林野支店として建てられ、昭和59年まで銀行店舗として使われました。設計:池田豊太郎
f0116479_2125825.jpg

一見すると煉瓦造に見えますが、木造の骨組みに壁面を煉瓦で積み上げています。現在の外壁は昭和62年に資料館として修復された際に煉瓦タイルに張り替えてられています。外観は2階建てですが、内部に高い吹き抜けを持った平屋建てです。
f0116479_2135260.jpg

f0116479_21325024.jpg

地方銀行の支店として建てられたこの建物ですが、都会の銀行建築に引けを取らない本格的なルネッサンス様式が取り入れられています。小さな躯体ながら各部に手の込んだ装飾が施され、優美かつ風格を備えた建物です。
f0116479_215447.jpg

f0116479_2165174.jpg

f0116479_216626.jpg

f0116479_2162933.jpg

f0116479_2138342.jpg

f0116479_2110280.jpg

f0116479_21142966.jpg

f0116479_2220752.jpg

f0116479_21145255.jpg

各面2本、計8本のイオニア式オーダー柱が各面を貫きます。
f0116479_2114376.jpg

f0116479_2175719.jpg

f0116479_21151675.jpg

f0116479_21154816.jpg

f0116479_22224566.jpg

f0116479_2184764.jpg

岡山県内に残る戦前の銀行建築の中でも取り分け美しい建物です。往時の地方銀行の繁栄を今に伝える優れた歴史遺産として貴重な現存例となっています。
f0116479_21404324.jpg


by sunshine-works | 2011-05-27 22:25 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(2)
2011年 05月 23日
旧勝田郡役所
岡山県勝央町の近代建築その2

岡山県勝央町は昭和29年にこの地域の町村合併により誕生します。この時初代庁舎として使われた建物が町の中心部に現存しています。明治45年、旧勝間田郡役場として建てられました。
f0116479_2323471.jpg

木造下見板貼り2階建て、玄関部にアーチを設け、上部の塔屋には急勾配の方形屋根を2段重ねています。明治後期の地方の庁舎建物として洋風意匠が顕著で、非常にモダンな印象を受けます。
f0116479_233484.jpg

f0116479_2341341.jpg

勝田郡役所として建てられたこの建物ですが、大正15年に郡制は廃止され、郡役所として使われたのは僅か14年でした。その後は幾度か公共的な用途に利用されていきましたが、昭和29年の勝央町発足に際し再び庁舎の用に就く事となります。
f0116479_2343151.jpg

この建物を特徴付けている正面玄関と上部の塔屋。2段重ねの屋根は当初スレート葺きでしたがその後光沢のある金属素材に吹き替えられています。
f0116479_239505.jpg

f0116479_23451718.jpg

f0116479_23102327.jpg

f0116479_2349383.jpg

f0116479_2372986.jpg

f0116479_2374320.jpg

f0116479_2383272.jpg

f0116479_238294.jpg

f0116479_23415017.jpg

f0116479_2385567.jpg

f0116479_23402375.jpg

金属板を張った屋根が日差しを受けて黄金に煌きます。
f0116479_23131522.jpg

側面から背後へ。
f0116479_2344221.jpg

f0116479_23135574.jpg

f0116479_23141327.jpg

裏庭に面した建物南側。大きなガラス窓が並びます。
f0116479_23161321.jpg

f0116479_2317523.jpg

f0116479_23173172.jpg

f0116479_2318046.jpg

f0116479_23181630.jpg

この旧勝田郡役所建物は昭和58年までの約30年を勝央町役場として使われ、その後は郷土美術館に転用されました。平成16年に美術館が移転した後は空家の状態が続いています。
f0116479_23184569.jpg

f0116479_2319720.jpg

f0116479_2320162.jpg

f0116479_2320343.jpg

f0116479_23193943.jpg

f0116479_23215768.jpg

郡制が敷かれた期間が短かった事もあって、郡役所の現存例は市町村役場に比べると多くありません。この旧勝田郡役場も岡山県下の旧郡役所として唯一の現存例となっています。
f0116479_2320592.jpg


by sunshine-works | 2011-05-23 23:39 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2011年 05月 19日
勝間田高校校友会館(旧勝間田農林学校本館)
岡山県勝央町の近代建築その1

明治34年に設立された旧勝間田農林学校を起源とする県立勝間田高校の広い敷地の一角に、木造2階建ての旧校舎が移築保存されています。
大正12年、現在地に移転した際に本館として建てられ、昭和38年、新校舎の建設に伴って移築保存されました。現在は校友会館として使用されています。
f0116479_22281212.jpg

保存されているのは旧本館の中央部分。元々は左右に教室棟が繋がっていました。
木造2階建て、下見板張、車寄せを設けた中央玄関の上部に三角破風を飾り、背後にパラペットが配されています。
資料によれば屋根上にはドーマー窓が乗せられていたとの事ですが、移築時に取り外されたと思われます。
f0116479_2272829.jpg

f0116479_2282817.jpg

f0116479_2284599.jpg

設計者は不明ですが、おそらくは県の技師が手掛けた物でしょう。岡山県内に現存する木造校舎の特徴が随所に見られ、県の設計基準に基づいて建てられたと推測されます。
f0116479_22214913.jpg

f0116479_2292617.jpg

f0116479_2295021.jpg

f0116479_22101960.jpg

f0116479_22151952.jpg

f0116479_22123818.jpg

庇の奥の玄関扉。建物に比べると簡素で小さな造りです。
f0116479_2210354.jpg

f0116479_22105735.jpg

f0116479_22112094.jpg

f0116479_2211357.jpg

f0116479_2214357.jpg

現在は板で仕切られていますが、元々はこの部分に教室棟が繋げられていました。
f0116479_22164638.jpg

f0116479_2217737.jpg

f0116479_2217207.jpg

ガラス窓から内部を伺います。校友会館とされていますが、殆ど使われていないようです。
f0116479_22185262.jpg

美作の学校建築としては津山高校本館旧遷喬尋常小学校校舎が有名ですが、この旧勝間田農林学校本館もそれらに比類する意匠表現を数多く備えています。
役目を終えた後も同校のシンボルとして残されているこの校舎は、当時の岡山の学校建築の好例として貴重な建物です。
f0116479_22263758.jpg


by sunshine-works | 2011-05-19 23:34 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)