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2007年 03月 24日
関西学院大学1(時計台、文学部)
西宮の近代建築その12

西宮の上ケ原にはヴォーリズが全体設計から手がけた関西学院大学の美しいキャンパスが広っています。
今回から建物毎にシリーズで紹介して行きます。

正面に時計台、右側が文学部、左側が経済学部
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時計台(旧図書館)

他の校舎と共に芝生広場を取り囲む様に建つ建物郡の一番正面に位置します。元は図書館として使われていました。
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中央エントランス上の塔屋にドーム屋根を重ねたデザインとなっています。
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エントランス上部に並ぶ5連のアーチ窓と"MASTERY FOR SERVICE"のレリーフ
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入口周り
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ドアの飾り格子
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エントランス天井部分
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それほど大きな建物ではありませんが、ランドマークとして存在感のある建物です。
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文学部校舎

芝生広場を囲む校舎郡の中では向かい側の経済学部と共に大きな建物です。
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この文学部と経済学部、商学部、中等部の各校舎は規模も構造もほぼ似通った建物ですが細部のデザインにそれぞれ特色を出しています。
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正面エントランスの上部には壷飾りがあります。
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エントランス部分をアップで
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使い古された窓
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裏側の景色
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学内で唯一この入口周りだけスクラッチタイルが貼られていました。
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関西学院大学(カンセイガクインと読みます)は神戸市で設立された大学でしたが昭和4年にこの西宮市上ヶ原に移転しました。紹介している校舎は移転開校時に当地に建てられた校舎ですがその後に立てられた校舎も統一した設計デザインが守られ、違和感無く調和しています。

*次回へ続く

by sunshine-works | 2007-03-24 19:22 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
2007年 03月 18日
聖和大学
西宮の近代建築その11

昭和7年築。設計W.M.ヴォーリズ。
西宮の丘陵地帯にはヴォーリズが手がけた3つの大学建築が並んでいます。数回に分けて順に紹介していきたいと思います。

聖和大学は3つの大学の中で一番規模の小さな学校です。神学校に起源を持つ幼児教育で有名な大学です。
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現存する創設時の建物は現在4号館と呼ばれている旧本館と旧宣教師館の2棟があります。
4号館を正面から。校門を抜けてしばらく行くと見えてきます。スパニッシュスタイル2階建ての造りです。
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大きな改修はされていないようで、ほぼ竣工時の状態が保たれています。使い込まれた年輪が感じられます。

玄関部分の様子
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木枠の窓もオリジナルのままのようです。
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付属幼稚園の傍に旧宣教師館があります。現在はセミナーハウスとなっています。
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この建物も窓が良い味を出しています。
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その他各部も味わい深いです。
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玄関部分
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by sunshine-works | 2007-03-18 00:23 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
2007年 02月 20日
今津小学校旧校舎(六角堂)
西宮の近代建築その5
今津村立小学校の校舎として明治15年に建てられました。現存する小学校の洋風校舎としては松本市の開智小学校についで古い建物です。
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正面玄関の上にあるバルコニーの形から六角堂と呼ばれています。
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この建物の建築費の大部分は地元からの寄付で賄われたとの事です。大阪でも神戸でもなく、村の小学校に当時最先端のモダンな校舎が住民主導で建てられた事は驚くべきことです。
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玄関廻り
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今津は灘五郷と呼ばれる酒造地帯の東端の郷にあたり、酒造業や関連産業が栄えた地域でした。地場産業の隆盛を背景とした教育に対する高い熱意がこのような立派な小学校を建てさせたのでしょう。
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裏側
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西側面
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建てられてから120年、学校の敷地内を数回移転しているそうです。戦災や震災にも耐え、取り壊しの危機も乗り越えて来ました。公民館や幼稚園としても使われましたが現在は同小学校の資料館となっています。
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by sunshine-works | 2007-02-20 01:04 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
2007年 01月 07日
尼崎の学校建築2

尼崎の近代建築その11

尼崎市に現存する戦前の学校建築その2

旧開明小学校

昭和12年築。藩校に起源を持つ尼崎市で最も古い小学校でした。統合により廃校となった後は市の分庁舎として使われています。
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半円形の階段室と屋上の時計が特徴的です。
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南側玄関脇の階段室が目を引きます。
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各所に配された丸窓
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城内高校(旧尼崎高等小学校)

昭和13年築。現在は高校の校舎となっていますが最初は高等小学校校舎、後に尼崎市役所庁舎として使われました。
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この旧尼崎高等小学校と開明小学校、次に紹介する旧尼崎女学校は近接した地域に建っています。この一帯が昭和9年の室戸台風で大きな被害を受け木造校舎が被災したのを期に相次いで鉄筋コンクリート校舎に建て替えられました。同時期の施工の為か丸窓のデザインや細部に共通点が見られます。

市の資料館として使用されている北側の棟。デザイン的な見所はこちら側が豊富です。
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成良中学校(旧市立尼崎高等女学校)
昭和13年築。高等女学校の後は中学校校舎として現在も使われています。
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尼崎にはこの他にも戦前に建てられた学校建築が多数あります。人口40万人程度の都市としてはかなりの数だと思います。恵まれていた財政事情や室戸台風の被災を契機として戦前に多くが鉄筋コンクリート化されていたようです。
近年、尼崎市でも少子化の影響から学校の統廃合が進んでいます。開明小学校の様に転用されて残されて行けば良いのですが・・・…。

by sunshine-works | 2007-01-07 15:35 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
2007年 01月 01日
尼崎の学校建築1

尼崎の近代建築その10

尼崎市内に残る戦前に建てられた学校建築の特集です。

大庄小学校(旧大庄村立大庄小学校)

昭和8年築。旧大庄村役場と道路1つ隔てた位置にあります。村野藤吾作の村役場も名建築ですが、この村立小学校も素晴らしい建物です。

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小学校建築では珍しい独特のアーチ窓が特徴です。
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当時主流となりつつあったモダニズム様式ではなく表現主義のスタイルを取り入れています。
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周囲に大きな建物が無かった時代、村役場と並び建つこの小学校は日本一の大村と言われた旧大庄村のランドマークだったことでしょう。
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校舎は南棟と北棟の2棟あります。北棟の様子。
垂直柱のラインの処理がアクセントとなっています。
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尼崎西小学校(旧大庄村立第二尋常小学校)

昭和14年築。大庄小学校から6年後の築ですが垂直柱の表現に同じ手法を取り入れています。
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大庄小学校に比べるとあっさりとしたデザインです。6年を隔てた時代背景の違いなのでしょうか。
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長洲小学校(旧小田村立第二尋常小学校)

大庄村と同様に尼崎市と合併した旧小田村の村立小学校です。
四方に大きく張出した庇と軒蛇腹に特色があります。
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窓の開口部が非常に大きく取られているのもこの建物の特徴です。
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by sunshine-works | 2007-01-01 17:28 | 近代建築 | Trackback | Comments(2)