タグ:医院・病院 ( 39 ) タグの人気記事

2011年 09月 11日
智頭宿の近代建築
鳥取県智頭町の近代建築その2

鳥取随一の宿場町だった智頭は明治以降も地域の経済・行政の中心として栄え、多くの近代建築が建てられていきました。今回は旧宿場町に残る三つの洋風建築を紹介します。

***********************************************************
旧智頭町役場(下町公民館)

因幡街道智頭宿の中心部に下見板貼り木造2階建ての洋風建築が建っています。
大正3年、旧智頭村が町制に移行した際に町役場として建てられました。
f0116479_1424769.jpg

下見板貼りの外壁に和風の桟瓦葺、装飾表現が殆ど無く、唯一中央入口の庇や三角ペディメントに施された意匠に庁舎らしさが窺えます。窓枠はサッシに変えられている以外は原型を良く留め、大正期の地方庁舎の現存例として貴重なものです。
f0116479_1411233.jpg

f0116479_1441192.jpg

f0116479_1454611.jpg

f0116479_146819.jpg

f0116479_147591.jpg

f0116479_144313.jpg

智頭町役場だったこの建物は当初別の場所に建てられていましたが、昭和3年に当地に移築されたそうです。昭和19年まで役場庁舎として使われ、その後は電報電話局を経て公民館となりました。
f0116479_1462931.jpg

f0116479_1473413.jpg


***********************************************************

中町公民館

旧智頭宿には現在公民館として使われている洋風建築物がもう一棟現存します。当初医院として建てられたこの建物の築年は不詳ですが、おそらく大正初期のものと思われます。
f0116479_14241655.jpg

木造下見板貼り、桟瓦葺。中央に切妻屋根の庇を設け、左右に縦長の上げ下げ窓を配します。旧智頭町役場と同時代の建物と思われ、共に良く似た造りとなっています。
f0116479_1425987.jpg

f0116479_14491211.jpg

f0116479_14423183.jpg

f0116479_14415622.jpg

f0116479_14434224.jpg

f0116479_14475730.jpg

f0116479_14441411.jpg

f0116479_14443870.jpg


***********************************************************

智頭消防団本町分団屯所

街道に面して火の見櫓を乗せた特長のある建物が建っています。智頭町の消防屯所として昭和16年に建てられ、今尚現役の施設として使われています。
f0116479_16415059.jpg

木造2階建て、下見板貼り。正面上部に切妻風の破風を立ち上げます。本来飾り気の無い建物ですが、屋根上の火の見櫓や建物正面中央に取り付けられた階段がこの建物を特徴付けています。
f0116479_1791713.jpg

f0116479_1793149.jpg

f0116479_1795095.jpg

f0116479_1710582.jpg

f0116479_17104187.jpg

f0116479_1711242.jpg

f0116479_17111494.jpg

古い町並みが続く旧智頭宿の中心部に建つ消防屯所。周囲の伝統家屋に違和感無く調和しています。
f0116479_17113543.jpg


by sunshine-works | 2011-09-11 17:33 | 近代建築 鳥取県 | Trackback | Comments(0)
2011年 08月 30日
山本医院
香川県多度津町の近代建築その4

旧楽天堂医院の通りを挟んだ向かい側に建つ山本医院は昭和元年に建てられました。築85年を過ぎた今日も現役の医院として使われています。
f0116479_20473390.jpg

この山本医院と向かい合う旧楽天堂医院はどちらも同規模の医院建築ですが、築年には15年の隔たりがあります。それぞれの時代の特色が良く表現されている二つの建物からは、この間の建築スタイルの変遷を伺う事が出来ます。
f0116479_20515261.jpg

f0116479_2052846.jpg

f0116479_20524272.jpg

f0116479_20525891.jpg

モルタルの表面を荒らした洗い出し仕上げの外壁。縦長窓の上部は切石で飾られています。
f0116479_20565789.jpg
f0116479_2057717.jpg

中心から右に寄せて設けられた玄関。真っ直ぐ突き出た庇がモダンな印象です。
f0116479_20584114.jpg

f0116479_2058556.jpg

f0116479_2059880.jpg

玄関上部に乗せられたペディメントは両脇に繋がるパラペットと共にこの建物を美しく飾ります。
f0116479_20593772.jpg

f0116479_20594670.jpg

高松や坂出に比べて小さな町だった多度津ですが、この山本医院や旧楽天堂医院に見られるように当時流行の建物が逸早く建てられる、文化的に先進的な町だったようです。
通りを挟んで向かい合うこの二つの医院は四国の交通の要衝として栄えた多度津の当時の繁栄を偲ぶ建物として貴重な遺産となっています。
f0116479_218184.jpg


by sunshine-works | 2011-08-30 23:45 | 近代建築 香川県 | Trackback | Comments(0)
2011年 08月 26日
旧楽天堂医院
香川県多度津町の近代建築その3

多度津の旧市街地を貫く大通りを北東方向へ程なく進むと、以前紹介したJR多度津工場が見えてきます。この入口前の一角には大正、昭和各時代の2軒の医院建築が通りを挟んで向かい合う様に建てられています。今回と次回は多度津を代表するこの二つの近代建築を紹介します。

通りの南側に建つ旧楽天堂医院は大正元年築。医院が移転した後は事務所として使われましたが、現在は空家となっているようです。
f0116479_051437.jpg

各面に配されたアーチ窓、ペディメントや軒を飾るメダリオン、軒蛇腹の上に大きく立ち上がるパラペット、コリント式オーダー柱が支える正面入口の重厚な庇等々、各所に豊かな装飾表現が施されています。
f0116479_0514192.jpg

f0116479_0523920.jpg

f0116479_052476.jpg

f0116479_1104125.jpg

コリント式オーダーの柱頭。一見石造に見えますが、木彫で作られています。
f0116479_0574647.jpg

玄関庇の内側
f0116479_0584811.jpg

建物正面と入口周り
f0116479_125152.jpg

f0116479_115148.jpg

f0116479_151891.jpg

f0116479_181415.jpg

通りの向かい側に見えるのは次回紹介する山本医院
f0116479_193080.jpg

f0116479_195615.jpg

モルタルスタッコ塗りの壁面と木製の窓枠。竣工当時から殆ど手が加えられていないと思われます。
f0116479_144575.jpg

f0116479_1443159.jpg

f0116479_1445455.jpg

香川県の近代建築の中でも大正初期の本格的な洋館建築の現存例として貴重な建物ですが,随所に傷みが目立ち荒れた状態なのが気になります。中心街のコーナーの目立つ場所に建つだけにこのまま放置するには勿体無い気がします。
f0116479_1452060.jpg


by sunshine-works | 2011-08-26 02:36 | 近代建築 香川県 | Trackback | Comments(3)
2011年 03月 15日
中島病院旧本館
岡山県津山市の近代建築その13

津山の中心市街の一角に大正6年築の病院建物が残されています。開業以来約80年に亘って中島病院本館として使われたこの建物は、現在同病院の記念館として利用されています。設計:池田豊太郎
f0116479_23354289.jpg

木造2階建て、表面を掻き落としたモルタル壁仕様、正面玄関にはのコリント式柱で支えられたバルコニーを儲け、上部にドーム屋根を飾ります。個人病院としては中規模程度の大きさですが、装飾豊かで見所の多い建物です。
f0116479_23361753.jpg

f0116479_23375845.jpg

f0116479_23382253.jpg

f0116479_23384466.jpg

4本のコリント柱や石貼りの入口飾り、梁や庇に貼られたレリーフ等、意匠を凝らした玄関周りです。
f0116479_2357457.jpg

f0116479_2358539.jpg

f0116479_00140.jpg

f0116479_001735.jpg

f0116479_23593212.jpg

f0116479_011488.jpg

掻き落としのモルタル壁に石枠で飾られた縦長窓が並びます。
f0116479_065082.jpg

f0116479_07621.jpg

f0116479_072347.jpg

f0116479_082734.jpg

f0116479_084873.jpg

以前は内部非公開でしたが、現在は自由に見学可能です。
f0116479_0103973.jpg

f0116479_0105612.jpg

f0116479_0112839.jpg

f0116479_012895.jpg

f0116479_0123226.jpg

f0116479_013015.jpg

f0116479_0132433.jpg

大正期の医院建築の優れた現存例として極めて価値の高い建物と思います。
津山の中心市街地には多くの近代建築が現存していますが、随所に施された装飾や多彩な建築表現はこれらの中で随一とも思える素晴らしさです。
f0116479_0135288.jpg


by sunshine-works | 2011-03-15 23:52 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2010年 10月 08日
兵庫県北摂地区の近代建築 補遺
兵庫県北摂地区の近代建築 補遺

三田から伊丹まで、北摂地区に残る近代建築を巡ってきましたが、最後に未紹介の幾つかの建物を採り上げます。

まずは三田の市街地に残る医院建築。江戸時代に北摂の中心都市だった三田は明治以降に多くの医院が開かれていきました。
f0116479_2045014.jpg

旧市街地に並ぶ二棟の医院。規模も意匠も良く似た建物です。
f0116479_2047577.jpg

f0116479_21154919.jpg

f0116479_2116365.jpg

f0116479_21161868.jpg

f0116479_21162967.jpg

f0116479_21152351.jpg

右側の医院。こちらは閉院している様子でした。
f0116479_20491964.jpg

f0116479_20493435.jpg

f0116479_2048970.jpg

f0116479_20483825.jpg

神戸電鉄三田本町駅の近くに残る旧医院。閉院して長い年月が経っていると思われます。
f0116479_21231328.jpg

f0116479_21232818.jpg

f0116479_2123438.jpg

f0116479_21235732.jpg

f0116479_21241323.jpg

三田の北西部、旧村落の中心部だった場所に残る2つの郵便局。役目を終えて他の用途に使われています。

旧相野郵便局。駅前通りに建てられたこの郵便局は喫茶店に転用されています。
f0116479_21335297.jpg

f0116479_213481.jpg

f0116479_21343126.jpg

f0116479_21351370.jpg

良く見ると前面だけ残して後半を建て換えているように見えます。
f0116479_2139460.jpg

f0116479_21403026.jpg
f0116479_2141528.jpg
f0116479_21411958.jpg
f0116479_21424335.jpg

旧木器郵便局。田園地帯の中に洋風建造物がポツンと建っています。
f0116479_2149083.jpg
f0116479_21492054.jpg
f0116479_21493669.jpg

f0116479_21501130.jpg

f0116479_21503256.jpg

f0116479_21505217.jpg

f0116479_21512134.jpg

尼崎から西へ進んで西播磨へ至り、東へ帰して北播磨を経て北摂まで。兵庫県の南半分の近代建築を巡ってきました。それでも面積から言えばまだ半分に過ぎません。
残すは県の北半分を占める丹波・但馬地区。ここにも魅力溢れる近代建築が数多く残されています。まだまだ続く兵庫の近代建築探訪、今しばらくお付き合い願います。

 

by sunshine-works | 2010-10-08 23:51 | 近代建築 | Trackback | Comments(2)
2010年 06月 21日
旧鶴身医院
香川県高松市の近代建築その1

高松市の東部、旧木田郡牟礼町に、一棟の朽ち果てた洋風建物が残されています。
大正元年に外科医院として建てられましたが、その後廃院となり、長い期間、放置されたままとなっています。
f0116479_233031.jpg

建物の正面側が辛うじて原型を留めてはいますが、窓は破れ、裏側の壁は失われています。もはや建物としての体を成さず、いつ崩壊してもおかしくない状況です。
周囲に縄が張られ、内部に立ち入る事は出来ませんが、四方から窺える外観から往時の姿を偲ぶ事が出来ます。
f0116479_2353839.jpg

f0116479_2343898.jpg

f0116479_235089.jpg

f0116479_2374777.jpg

f0116479_238164.jpg

f0116479_238295.jpg

f0116479_239699.jpg

個人医院としては相当大きな建物です。残されている図面によると、大小二つの手術室やレントゲン室、薬局を備えており、域外からも多くの患者が通う高名な医院だった様です。
f0116479_2361740.jpg

建物中央の玄関部分。張り出した庇のペディメントには家紋が描かれています。
f0116479_234029.jpg

f0116479_2365035.jpg

f0116479_2371543.jpg

f0116479_2315397.jpg

f0116479_2316664.jpg

側面から裏手の様子。スケルトン状態の裏側には、残されたままの診療機材も見えます。
f0116479_23222666.jpg

f0116479_23224923.jpg

f0116479_2323157.jpg

f0116479_23234927.jpg

f0116479_2324331.jpg

f0116479_23245143.jpg

地方都市には閉鎖されたまま残る廃医院が数多く見られますが、この医院はかなり
痛々しい残り方です。
見所の多い建物だけに、一部保存だけでも出来ないものでしょうか。
f0116479_23253858.jpg


by sunshine-works | 2010-06-21 08:05 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
2010年 04月 27日
旧橋本医院
香川県東かがわ市の近代建築その2

引田から西へ一駅、讃岐白鳥も戦前に建てられた建物が数多く残る町です。町の中心部に建つこの建物は地域の医院として近年まで使われていました。大正3年築。
f0116479_1830976.jpg

木造モルタル2階建て、中央に設けられた屋根窓や壁面に巡らせた雷文のコーニスに特色があります。一部に改修の跡が見られるものの、竣工当時の状態が良く保たれています。
f0116479_18302539.jpg
f0116479_18335665.jpg

f0116479_18305710.jpg

f0116479_1840819.jpg

唐草模様(雷文)の胴蛇腹がぐるっと取り巻きます。
f0116479_1834832.jpg

f0116479_18345795.jpg

木製の窓枠や面格子もしっかり残っています。
f0116479_18312945.jpg

f0116479_1833089.jpg

f0116479_18313796.jpg

通りに面した側には小さな通用口しかありません。横手に後年付け加えられた部分がありますが、この部分が玄関だったのでしょうか。
f0116479_18381232.jpg

医院に隣接して大きな屋敷が並びます。開業に際して自邸の敷地に医院を建てたものと思われます。
f0116479_18471068.jpg

f0116479_18462655.jpg

ある程度の規模の町には、代表的な洋風建築としてこのような個人医院が建てられていました。先進文化に接する機会が多く、経済的にも豊かな医師達が建てた医院建築は、地方の建築に洋風意匠を広めていく上で、大きな役割を果たしていました。
f0116479_18472442.jpg


by sunshine-works | 2010-04-27 19:22 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
2010年 04月 15日
旧三木医院
小豆島の近代建築その3

小豆島で最も大きな町、土庄地区の旧市街地に、一棟の古い木造の洋風建物が建っています。現在は空家となっていますが、この地で明治期から続いた医院の建物でした。明治中期の築と思われます。
f0116479_23553242.jpg

下見板張、寄棟作り、中央に設けた玄関の左右に各二枚の上げ下げ窓を配し、この時代の洋風建築として極めてオーソドックスな意匠ですが、和洋の要素が入り混じった瓦葺きの玄関庇はこの建物の大きな特徴となっています。
f0116479_04176.jpg

f0116479_043634.jpg

f0116479_051287.jpg

f0116479_053024.jpg

正面に4枚の縦長窓が並びます。
f0116479_0637100.jpg

f0116479_065438.jpg

f0116479_071656.jpg

f0116479_0172122.jpg


f0116479_023699.jpg

f0116479_024435.jpg

f0116479_0233854.jpg

敷地が削られている以外は、ほぼ原型を留めているこの建物ですが、閉院してから長い年月が経っている様に思われます。地方には旧医院建物が数多く残されていますが、この様に転用もされず閉ざされたままの物も相当数見受けられます。個性豊かな建物が多いだけに、このまま風化させてしまうのも、些かもったいない気がします。
f0116479_0251964.jpg


by sunshine-works | 2010-04-15 02:16 | 近代建築 | Trackback | Comments(2)
2010年 03月 19日
玉野三井病院
岡山県玉野市の近代建築その2

三井造船発祥の地、玉野市玉地区は造船所を中心に発展を遂げた町です。玉造船所が操業を開始した大正期以降、工場設備と共に社宅や厚生施設等の関連施設が次々と建てられて行きます。昭和12年、造船所の隣に企業立病院としてこの三井病院が建てられます。設計:置塩建築事務所
f0116479_22272442.jpg

この時代の病院建築らしく、装飾要素が控えられ直線的でスッキリした外観です。後年の改修で外壁の一部にパネルが貼られた為、全体の印象は当初と若干異なっていますが、主要な部分は竣工時の状態を良く残しています。
f0116479_22284463.jpg

f0116479_22291031.jpg

鉄筋コンクリート3階建て(後年に4階部分が増床されています)、地方都市の病院としてはかなり大きな建物です。造船所の従業員だけでなく、地域の住民に開かれた総合病院として当時の最新医療施設を備えていました。
f0116479_22301846.jpg

f0116479_22303760.jpg

f0116479_22305322.jpg

f0116479_22293621.jpg

f0116479_2229528.jpg

f0116479_22312296.jpg

長く突き出た庇が特徴的な玄関。
f0116479_23105946.jpg

f0116479_2312937.jpg

f0116479_23123829.jpg

三井の紋章入りの通風口格子。
f0116479_23154444.jpg

全面にタイルが貼られた外壁。茶褐色に塗られた庇が水平方向に長く伸びます。
f0116479_2253088.jpg

f0116479_2374814.jpg

f0116479_2323810.jpg

f0116479_23397.jpg

f0116479_2333251.jpg

f0116479_234169.jpg

f0116479_2341571.jpg

裏手の造船所施設がすぐそこに見えています。
f0116479_236227.jpg

現在程には医療施設が整っていなかった当時、企業立病院は地域の中核医療施設として大きな役割を果たしていました。
合理化やラインの縮小で従業員が減り、企業城下町と言う呼称は過去の物となりつつありますが、各地に残るこれらの企業立病院は、町の基礎を築いた企業の貢献を後世に伝える貴重な産業遺産となっています。
f0116479_23183425.jpg


by sunshine-works | 2010-03-19 23:48 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
2009年 11月 27日
岡山大学医学部付属病院旧混合病棟(旧岡山医科大学産婦人科棟)
岡山県岡山市の近代建築その10

岡山大学は市内2ヶ所にキャンパスがありますが、医学部のある鹿田キャンパスは、前身の旧岡山医科大学時代からの90年に及ぶ長い歴史を持っています。この敷地の一角に、昭和初期に建てられた古い病棟が残っています。この建物は昭和6年に産婦人科病棟として建てられたものです。
f0116479_2061131.jpg

岡山藩医学校を起源とする現在の岡山大学医学部が、大正11年にこの場所に移転され、その後建てられた一連の建物のひとつです。当時の建物の中で、病棟として残る唯一の物です。
f0116479_2063413.jpg

当時としては高層の5階建ての大きな建物です。地域医療の先導的立場にある大学病院に相応しく、設備も建物も最先端の技術が用いられた事と思われます。
f0116479_2073228.jpg

病院なるが故に派手な装飾は施されていませんが、張出窓を配した東面と西面の意匠が建物全体を特徴付けています。
こちらは左右に張出部分がある東面。
f0116479_20101991.jpg

f0116479_2075837.jpg

f0116479_2081283.jpg

西面は張出部分が中央に1つ。
f0116479_20113923.jpg

f0116479_20115684.jpg

f0116479_20121165.jpg

側面は水平に庇のラインが続きます。
f0116479_20181231.jpg

f0116479_20182419.jpg

f0116479_20183752.jpg

f0116479_2018524.jpg

80年を経た建物ですが、各部とも、オリジナルの状態がよく保たれています。
f0116479_20205415.jpg

f0116479_20211194.jpg

f0116479_20212411.jpg

現在、この建物は医療施設ではなく、低層階を患者用の飲食店やサービス施設に、上層階は倉庫に使用しています。さすがに病棟や診療室の用途に無理があるのは致し方のない処でしょう。

建物内部も、昔そのものと言った雰囲気が残っています。
f0116479_2028203.jpg

f0116479_20283574.jpg

f0116479_20285145.jpg

f0116479_2029629.jpg

f0116479_20292147.jpg

f0116479_20293329.jpg
f0116479_20294287.jpg
f0116479_2029557.jpg

昭和・戦前の病院の風情がそのまま残されているこの建物ですが、残念ながら取り壊されてしまう様です。最近までこの建物の傍に建っていた、同時代の旧管理棟も解体されていますので、この特徴ある病棟もそろそろ見納めなのかも知れません。
f0116479_20444572.jpg


by sunshine-works | 2009-11-27 21:00 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)