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2015年 12月 22日
旧京都竹村丹後製窯所煉瓦窯(神崎煉瓦ホフマン式輪窯)
京都府舞鶴市の近代建築その4

由良川の河口近く、由良川橋梁を越えた先に全国で4箇所のみ現存するホフマン式輪窯の一つが残されています。明治30年に操業を開始した京都竹村丹後製窯所の煉瓦製造施設として設置され、大正末期にホフマン窯に改築されました。
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工場敷地の中ほどに建つ煉瓦を積んだ露天の窯跡。保存を図る為に鉄骨の屋根で覆われています。
各所の煉瓦が崩れ、失われた部位も多くありますがホフマン式輪窯の概要を伝える産業遺産として保存されています。
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トンネル窯を長楕円の環形に繋ぎ、内部は11の区画に仕切られます。熱源は区分けされた各窯の他に主燃焼室からも供給され、区画毎に火入れ・焼成・取出しを繰り返す事で施設全体での連続操業を可能とします。
元々は登窯式の煉瓦製造施設として明治30年に造られたものですが、大正末期に連続焼成可能なこの形式に改築されました。
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元々は舞鶴軍港の造営に使われる煉瓦の製造施設として設置され、多くの軍関連建物や構造物に用いられました。戦後もホフマン窯の操業は続けられましたが、需要の減少に伴い昭和30年代初頭に役目を終えます。
その後施設は取り壊されること無く残されましたが、御覧のとおりに劣化風化が進んでしまいました。
現在は舞鶴文化教育財団に管理が移り、保存修復に取り組んでいます。
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外構から内部を伺います。
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崩れかけた主煙突の基部。
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修復され整えられた区画の内部。奥へ進んで窯を眺めます。
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by sunshine-works | 2015-12-22 15:02 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(4)
2015年 12月 15日
旧舞鶴税務署
京都府舞鶴市の近代建築その3

西舞鶴の中心部、旧田辺城跡の近くに大正期に建てれた旧庁舎が残されています。この建物は大正11年に舞鶴税務署として建てられ、その後図書館、商工会館と用途を変えながら近年まで使われていました。
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公共施設や学校、公園が集まる一角に木造2階建タイル貼りの建物と平屋煉瓦造の倉庫が並びます。
現在2階建て建物は空家でフェンスに囲われた状態、税務署時代に文書庫に使われていた煉瓦建物は消防施設として利用されています。
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近年まで現役で使われた建物は各所に改装や補修の跡が見られます。多くの窓は塞がれ、煉瓦風のタイルの一部も剥落しています。
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2階の一角に僅かに残る当時の上げ下げ窓。
屋根は桟瓦葺きとの事ですが、付け足されたパラペットで囲まれて確認出来ません。
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舞鶴税務署として建てられたこの建物ですが、僅か5年で廃署となりその役割を終えます。
建物は地元の事業家の寄付により町立図書館に転用され、40年余に亘って使われました。その後は商工会館として更に40年近く利用された後、平成17年に用途を終えます。
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入口が設けられた西面。
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旧文書庫。
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by sunshine-works | 2015-12-15 11:25 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 12月 07日
旧敦賀二五銀行舞鶴支店(元京都共栄銀行西舞鶴支店)
京都府舞鶴市の近代建築その2

西舞鶴の商店街に古い銀行建築が残されています。現在は民間企業の施設として使われているこの建物は昭和10年に建てられ、その後も長く銀行店舗に使われました。

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南北に長く続く商店街の一角に建つ鉄筋コンクリート2階建て。前面にオーダー柱を並べる当時の銀行建築に則った様式です。
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この建物の由来については詳しい資料がありませんが、昭和8年発行の地図には敦賀二五銀行として記されています。昭和10年と伝わる建物竣工年度が正しければ同行の新店舗として建て替えられた際のものと推測されます。
敦賀二五銀行はこの建物竣工間もない昭和11年に同じ福井の大和田銀行に吸収され、その大和田銀行も戦後すぐに破綻してしまいますが、その後もこの建物は金融機関の店舗として転用され、最後は京都共栄銀行西舞鶴支店として近年まで使われていました。
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シンプルで小振りな玄関廻り。コンクリートの分厚い庇を張り出します。
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入口両側に配した大きなガラス窓。壁面は目地を刻んでタイル風に仕上げています。
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前面に並ぶ4本のオーダー。柱頭は独特の意匠。
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by sunshine-works | 2015-12-07 11:15 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 05月 30日
岡田橋
京都府舞鶴市の近代建築その1

舞鶴市の西部、国道と並行する由良川の支流に1基の石造橋が移築保存されています。
京都府内に現存する明治期の石造アーチ橋2例の一つとなるこの岡田橋は明治21年に架けられました。
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橋長17メートル、幅5メートル。花崗岩の切石を積み上げた単式アーチ。設計は琵琶湖疏水を手掛けた田辺朔太郎とされています。
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京都と宮津を結ぶ街道整備事業に伴い設置されました。同事業の遺構としては、亀岡市の王子橋(この橋も田辺朔太郎が設計しています)や、以前紹介した粟田トンネル(撥雲洞)が現存しています。
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橋本体と欄干の色合いが異なります。元々の欄干は途中で失われており、移築に際して新たに付け加えられたもの。形状もオリジナルと異なるようです。
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岸辺からアーチを伺います。
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橋上の眺め。
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by sunshine-works | 2015-05-30 20:36 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 05月 16日
京丹後鉄道 由良川橋梁
京都の鉄道遺産

舞鶴と豊岡を結ぶ京丹後鉄道宮津線は鉄道省によって敷かれた旧国鉄宮津線をその前身とします。
起点の西舞鶴から若狭湾を経て丹後半島を抜けた網野までの区間が大正13年に開通。その後西へ延伸を重ね、昭和7年に西舞鶴~豊岡間が全通します。
開通から90年を経たこの区間には開業当時の姿を留める多くの鉄道遺産が現存していますが、その中で最大のものが今回紹介する由良川橋梁です。
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宮津市と舞鶴市の境、若狭湾に注ぐ一級河川由良川の河口に架けられた長大橋。
25基のコンクリート橋脚の上をプレートガーダー桁が延々と渡ります。
鉄道橋梁として現在に至るまで京都府最長を誇る橋長552メートルの由良川橋梁は大正13年に竣工しています。
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河口の広い川幅を渡る橋桁。
架橋時の資料や写真に拠れば、軌道上の作業車からプレートガーダー桁を前方に繰り出して繋ぐ、最先端の工法が用いられました。
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舞鶴側にあたる東詰。現在補修工事が行われています。
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宮津方の西詰です。
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橋桁を支える鉄筋コンクリート橋脚。一見切石積みに見えますが、コンクリートの表面に目地を刻んで石積風に仕上げたものです。
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by sunshine-works | 2015-05-16 22:45 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 05月 09日
撥雲洞(栗田トンネル)
京都府宮津市の近代建築その5

宮津の市街地から舞鶴方面を結ぶ県道を東へ。脇道を進んで程なく、小高い丘を隧道がくぐります。
栗田半島の付け根に掘られたこのトンネルは明治19年に開通しました。
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幅約5メートル、長さ120メートル余。両側に切石のポータル、内部は素彫りの岩盤にモルタル塗布。
明治初期、府の事業として進められた京都-宮津間道路整備の最終段階に竣工したこのトンネルは京都府内に残る近代隧道の中で最古のものと思われます。
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花崗岩を積んだ抗口。宮津側の眺めです。
両脇にピラスター、パラペットには「撥雲洞」の扁額を掲げます。
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ピラスターと翼壁の詳細
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内部は車両1台が通れる程度の幅。内壁の一部は岩盤が剥き出しの箇所もあります。
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舞鶴側の抗口。「農商通利」の扁額が揚げられています。
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旧道となった現在は行き交う車も疎らですが現役施設。
明治初期の隧道が今尚使い続けられている数少ない事例です。
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by sunshine-works | 2015-05-09 23:53 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 05月 01日
旧橋北汽船本社建物(丹海バス案内所)
京都府宮津市の近代建築その4

北近畿タンゴ鉄道宮津駅の北西、現在はバスの案内所として使われている古い木造建築が残されています。
この建物は、天の橋立を結ぶ観光船の運営会社、橋北汽船の本社として大正12年に建てられました。
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宮津中心部の海岸沿いを貫く通りに面して建つ木造下見板貼2階建。
元々は汽船会社の事務所建物でしたが、現在は改装され、関連のバス会社の施設として使われています。
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コーナーに立地、角を落として入口を設けます。
美しいラインを描く下見板の外壁、等間隔に並ぶ縦長の上げ下げ窓、1階と2階の間に巡らせた庇、張り出した軒、各面や窓周りを囲む枠組。
当時のモダンな木造洋館の意匠が良く保たれています。
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それぞれの側面。左右で長さは異なります。
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by sunshine-works | 2015-05-01 21:25 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 04月 22日
聖アンドレ教会
京都府宮津市の近代建築その3

宮津の中心街に建つ木造の教会建築。英国聖公会系列の宮津アンドレ教会は大正期の築と言われています。
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塀に囲まれた敷地に建つ教会堂と付属建物。木造2階建て下見板貼り。妻面に並ぶ縦長窓や換気窓、突き出した両脇の庇が特徴ですが、全体に簡素で素朴な造りです。
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側面、背面の様子。教会に並ぶ建物は居住区画と思われます。
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教会と隣の建屋それぞれの妻面。屋根裏に繋がる窓や換気口が開けられています。
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by sunshine-works | 2015-04-22 00:47 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 04月 10日
佐藤医院
京都府宮津市の近代建築その2

宮津の中心街の一角、京街道に面して古い木造の医院建築が残されています。
現役で使われているこの佐藤医院は大正15年に建てられました。
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木造2階建てモルタル造。中央に切妻の破風を立ち上げます。
各面に廻らしたアーチ窓、庇を支えるオーダー柱、石貼りの玄関周りの装飾、掻き落としの壁面。
当時の儀洋風建築の典型例で、多くの医院建築に用いられた様式です。
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中央部と玄関周り。
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植え込みの奥に石柱で囲まれた玄関ポーチ
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by sunshine-works | 2015-04-10 19:10 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 04月 01日
カトリック宮津教会
京都府宮津市の近代建築その1

宮津市の中心部の一角に、日本で2番目に古いと言われる教会建物があります。
このカトリック宮津教会は明治29年に建てられました。
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ロマネスク様式を基調とした和洋折衷建築、木造下見板貼り、正面はモルタル仕上げ。
建物についてはこちらに詳しい解説があります。
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アーチ窓と薔薇窓が並ぶ正面ファサード。切妻の頂部に十字架を掲げ、両袖に尖塔を配します。
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アーチに囲まれた3つの入口。それぞれ付柱が添えられます。
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側面と裏側は下見板仕上げ。アーチ窓を飾ります。
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八角型の張り出しを設けた裏面。正面側とは印象が大きく異なります。
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by sunshine-works | 2015-04-01 23:56 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)