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2017年 08月 26日
グンゼ綾部の建物3
京都府綾部市の近代建築その4

前回前々回で郡是製糸の新旧本社建物を紹介しましたが、その周辺にも郡是製糸時代に建てられた工場施設や付属建物が現存しています。グンゼ綾部の建物廻りの最後はこれらの建物を紹介します。
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旧郡是製糸本館の隣に並ぶ木造2階建ての建物。郡是製糸本社工場正門として建てられました。郡是製紙本館と同年の大正6年築です。
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隣に並ぶ建物も良く似た意匠の2階建て。この建物も郡是製糸時代のものと思われます。
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道路を挟んで建つ鉄筋コンクリート造の建物。大正後期に蚕事務所本館として建てられました。
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蚕事務所の南には当時使われていた繭蔵が移築され、グンゼ博物苑として公開されています。
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by sunshine-works | 2017-08-26 21:43 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2017年 08月 19日
グンゼ綾部の建物2
京都府綾部市の近代建築その3

前回はグンゼ綾部本社として現役で使われている昭和8年築の社屋を紹介しましたが、この建物の周りには郡是製糸時代に建てられた多くの建造物が保存施設として残されています。
今回は大正6年に建てられ、昭和8年に現在のグンゼ綾部本社が竣工するまで本社事務所として使われた建物を紹介します。
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木造2階建、寄棟造。建物中央に車寄せを備えた玄関を配置、基礎や玄関周りに切り石を積み、モルタル仕上げの壁面には縦長窓を並べます。当時の木造社屋に多く用いられたこの意匠は、西日本を代表する製糸会社に成長を遂げた同社の新社屋に相応しい風格を備えたものとなりました。
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大きな寄棟屋根の中央には換気用の小塔が据えられています。。
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敷地の中を奥へ。中央に小ぶりな玄関を構えます。
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この建物は細部に亘って往時の姿が良好に残されています。
各面の上げ下げ式窓も創建時と同じ木枠のものが現存しています。
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敷地を囲む塀や門も当時の状態が保たれています。
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旧本社事務所とグンゼ綾部本社建物の間に建つ木造平屋の建物。詳細は不明ですが、この建物も郡是製糸時代のものと思われます。
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by sunshine-works | 2017-08-19 23:34 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2017年 08月 12日
グンゼ綾部の建物1
京都府綾部市の近代建築その2

現在のグンゼ株式会社の前身、郡是製糸は明治29年に綾部町で設立され、その後日本を代表する繊維メーカーに発展します。
グンゼ創業の地である綾部には創設時から昭和に至る各時代の様々な建物が建てられ、現存する主要な建物は日本の近代製糸業の歴史を刻む貴重な産業遺産となっています。
京都府丹波の近代建築巡りは数回に分けて綾部市中心部に残るこれらの建物を紹介します。
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現在はグンゼ綾部本社として使われているこの建物は、昭和8年に郡是本社として建てられました。
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京都府北部は古くから養蚕業が栄えた地でしたが、明治以降の近代化に於いては東日本の生産地が国家主導で発展する中、質、量共に遅れを取っていました。
明治29年に波多野鶴吉によってこの地に創業された郡是製糸は最新の西洋技術を導入した大規模な工場施設を設置し、その後の社内教育環境の整備による人材育成と弛まぬ品質管理によって日本を代表する製糸紡績会社に発展し今日の総合繊維メーカー、グンゼの礎を築きます。
現在グンゼの実質的な本社は大阪市に置かれていますが、登記上の本店所在地は今も創業地のこの建物に置かれています。
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鉄筋コンクリート2階建、道路に沿って長く延びる間口の左に寄せて玄関ポーチを配置。壁面に縦長窓を並べ、玄関上部には丸窓を配します。
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建物は奥行き方向も長く延びています。通用口の左には同時期に建てられた門衛所が現存しています。
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化粧タイルで飾られた玄関車寄せ。当時流行したアールデコ様式が用いられています。
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建物右側の出入口。庇の持送りもアールデコ風の意匠。
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縦長窓の多くは取替えられていますが、玄関右上の一角は当時のままのステンドグラスが残っています。
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by sunshine-works | 2017-08-12 20:03 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 04日
出雲ビル
島根県松江市の近代建築その14

松江大橋の南、古くから続く商店街の一角に大正期に建てられた商業ビルが現在も使われています。
島根県最古の鉄筋コンクリート造の建物とされるこの出雲ビルは大正14年に建てられました。
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鉄筋コンクリート造地下1階、地上3階建(4階部分は戦後の増床)。1階正面を切石貼り、2階にテラスを構えます。2階3階の窓間をドイツ壁風に仕上げ、軒からペディメントにはオーナメントが飾られます。
このビルの創建者が英国遊学で接した商業建築を範としており、当時先進の意匠が用いられています。
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切石を貼った1階部分とバルコニー。築90年を経た建物ですが竣工当時の状態が程よく保たれています。
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by sunshine-works | 2017-02-04 19:22 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2016年 06月 18日
旧丸山商店事務所
広島県福山市の近代建築その2

福山市の西部、山陽本線松永駅の南に大正期に建てられた2階建洋館が残されています。
現在「松永はきもの資料館」の喫茶店として使われているこの建物は、かつてこの地で操業していた下駄製造業丸山商店の事務所として大正11年に建てられました。
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各面に配した縦長窓、軒下のコーニス、屋上のパラペット、オーダー風の付柱や窓間を飾るオーナメント等々、本格的な石造洋館の趣がありますが、モルタル洗い出し仕上げの壁に目地を刻んだ木造建築です。
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正面からの眺め。玄関上部にはバルコニーが設置されます。
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側面の眺め。こちらも同様な装飾が施されています。
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江戸時代に塩田が開発された松永は広島県随一の塩の産地として栄えます。製塩窯の燃料に使う薪が各地から集められ、この材料を利用した下駄の生産が明治期に始まりました。
日本一の下駄の生産量を誇った松永下駄の中心となったのがこの丸山商店で、かつての工場敷地には履物資料館が建てられています。
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敷地の一角には当時の工場建物が残されています。
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by sunshine-works | 2016-06-18 11:23 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2015年 07月 18日
旧山陰道産業社屋
松江市の中心部、大橋川に面した古い街区の一角に目を惹く建物が残されています。
この建物は昭和初期に貿易会社の社屋として建てられました。
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大橋川縁から北に向かう通りに面してそれぞれに特徴的な意匠を持つ2つの建屋が並びます。
隔壁は繋げられている様に見えますが、後年に増築されたもの、あるいは当初別々だった建物を繋げたものとも思えます。
資料に拠れば、大陸との貿易を営む山陰道産業の本社として昭和7年に建てられたとあります。
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大橋川に面した南側の棟。木造モルタル2階建て。
掻き落とし風に仕上げた壁面、入口を囲む刳型、コーニスと外壁に廻らせたラインによる水平方向の強調、幅丈を違えた縦長窓の配置等、当時流行のアールデコ様式の影響を受けた意匠です。
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コーナーに設けられた入口周り。
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南面の窓。
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こちらは東面。
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2階部分の質感が異なるのは後年の増床でしょうか。
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北側に並ぶ棟。こちらもアールデコ風ですが、切石風の外壁や窓間壁に貼られたスクラッチタイル、大きな庇の持ち送り、コーナーのガラス窓とテラコッタ飾り等、印象が大きく異なります。
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コーナー壁面のガラス窓とレリーフ。
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縦に並ぶ不思議なレリーフ。童子(天使?)と共に動物や作物が描かれていますが、何を表しているのでしょうか。
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by sunshine-works | 2015-07-18 23:58 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2014年 09月 06日
高原ビル
徳島県徳島市の近代建築その4

徳島市の中心街の一角に昭和初期に建てられた鉄筋3階建てのビルが残されています。
この建物は昭和7年に徳島で石油卸業を営む高原商店が建てた商業ビルで、1階に同社の本社が置かれ、上階は住居として使われていました。
*当初の掲載内容に誤りがありましたので記述を一部修正いたします。
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全面に貼られたスクラッチタイル、上げ下げ式の縦長窓、1階角の丸窓、アールを付けたコーナー、窓間を飾る付柱、テラコッタの軒飾り等々、昭和初期のモダンな商業ビルの姿を今に伝えます。
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商店街の裏手、人通りが途切れた辺りに位置します。赤いタイルが貼られた1階の通り抜け部分が改修されているようですが、正面側外壁は竣工当時の状態が保たれています。
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一部の窓を丸窓とする意匠は、当時の商業建築に良く使われていました。
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全面に貼られたスクラッチタイル。基礎部分は花崗岩の切石を積みます。
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窓間や軒下をテラコッタで飾ります。
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ガラス窓越しに写した2階室内。
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by sunshine-works | 2014-09-06 23:57 | 近代建築 徳島県 | Trackback | Comments(0)
2014年 08月 28日
旧岡山県製粉製麺工業協同組合事務所
岡山県笠岡市の近代建築その5

前回紹介した関藤謙治商店から南へ、現在は子ども劇場笠岡センターとして使われている木造の洋風建築が見えてきます。
この建物は、岡山県製粉製麺工業協同組合の事務所棟として建てられました。詳しい逐年は不明ですが、昭和初期に建てられたものと思われます。
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船溜まりを横手に河口へ進んで程なく、住宅地の一角に建つ木造下見板貼、2階建て。
寄棟屋根に洋風の赤瓦を葺きます。
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大きく庇を張り出した玄関ポーチ、その上部に軒下まで付柱が伸ばされます。
正面側の窓はサッシに替えられていますが、背面と側面は当時のままの木製窓枠が保たれています。
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玄関周り詳細。庇を支える角柱はアールデコ風の意匠です。
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by sunshine-works | 2014-08-28 23:23 | 近代建築 徳島県 | Trackback | Comments(0)
2014年 08月 21日
関藤謙治商店
岡山県笠岡市の近代建築その4

山陽本線笠岡駅を南へ進んで程なく、笠岡の港湾地区の入口付近に古い商業建築が建っています。
昭和4年に石材や煉瓦、石炭を扱う関藤商店の建物として建てられました。
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木造モルタル2階建て、腰周りはスクラッチタイル貼り。
1階と2階の正面には上げ下げ式の縦長窓を並べます。
この時代の店舗・事務所建物の一般的な建築意匠ですが車庫のシャッター以外はほぼ当時の姿を留めており、岡山県内に現存する昭和初期の個人商店の貴重な現存例となります。
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正面側詳細。窓枠から下がスクラッチタイル貼り。上部は切石風に目地を切ったモルタル仕様と思われます。
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裏手には資材倉庫と思われる煉瓦建物が繋がっています。
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by sunshine-works | 2014-08-21 23:39 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(2)
2014年 04月 21日
金光教徒社
岡山県浅口市の近代建築その2

山陽本線金光駅を南へ。金光教の本部が置かれる金光町大谷地区は、教団の様々な施設や参詣客相手の店舗が建ち並ぶ賑やかな街区が続きます。
本部の傍らには、洋風意匠の教団の出版社の社屋が建てられていますが、この金光教徒社は大正5年に建てられたものです。設計:江川三郎八
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木造2階建て寄棟造、下見板貼り。中央に小さな三角破風、屋根上に方形の屋根窓を乗せます。
江川様式の特色が各部に見られますが、装飾は全体に控えめ。宗教教団の関連施設ですが、意匠に特段の宗教色はありません。
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隣接して3棟が並びます。すべて金光教徒社の建物ですが、これらも同時期に建てられたようです。
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by sunshine-works | 2014-04-21 23:47 | 近代建築 岡山県 | Comments(0)