2017年 03月 04日
旧加藤写真館
島根県出雲市の近代建築その8

出雲市駅の北東、高瀬川沿いの古い町並みの一角に、かつて写真館として建てられた洋風建築が残されています。この旧加藤写真館は大正12年に建てられました。
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角地に建つ木造3階建て。壁面は水平に板を貼った下見板と垂直方向に並べた羽目板の組み合わせ。各窓や入口に廻らせたアーチ、コーナーを飾る付柱、窓枠や軒周りの柱形等々、各部に意匠を凝らしています。東側の屋根は鉄板の大きな折屋根葺き。スタジオに自然光を採り入れる当時の写真館の仕様の名残りと思えます。
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コーナーの見上げ。各階にアーチ窓が重なります。
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高瀬川の対岸からの眺め。大きな折屋根が見て取れます。
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# by sunshine-works | 2017-03-04 23:44 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 25日
窪田発電所
島根県出雲市の近代建築その7

島根県出雲市の近代建築その7前回紹介した乙立発電所から神戸川をさらに上流に進んだ先、ここにも小さな水力発電所が設置されています。島根県の現役水力発電所で最古となるこの窪田発電所は大正3年の築となります。
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木造モルタル切妻屋根造。最大出力600kwのこの発電所は中国電力の前身の一つとなる出雲電気株式会社初の水力発電所として建てられました。
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妻面中央にアーチを設け、左右に旭日のレリーフを飾ります。
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実り豊かな水田からの眺め。背後の斜面を水圧鉄管が下っていきます。

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# by sunshine-works | 2017-02-25 21:57 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 18日
中国電力乙立発電所
島根県出雲市の近代建築その6

出雲市の中心部から国道を南へ。山間いを進む途中に小さな水力発電所が見えてきます。
現在も現役で使われている中国電力乙立発電所は前身の出雲電気によって大正13年に建てられました。
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一級河川神戸川沿いに建てられた水路式水力発電所。出力1500kwは当時としても小規模な部類ですが中国山地にはこの形式の発電所が数多く設置されました。
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当初の建物は鉄筋コンクリート造平屋建て。その後に2階部分が付け足されています。山中に建てられた施設ですが、アーチ窓や柱形、軒蛇腹等の装飾が施されています。

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上流の取水ダムから4キロメートルの水路を導かれた用水は、この水圧鉄管を下って発電タービンに向かいます。
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# by sunshine-works | 2017-02-18 20:41 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 11日
床几山配水池
島根県松江市の近代建築その15

松江駅の南方、静かな住宅街の一角に松江市の近代水道創設期の施設が残されています。この床几山配水池は大正6年に設置されました。
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大正7年に共用を開始した松江市水道の一連の施設の一つです。南部の貯水池から浄水場を経て送水された浄水はこの高台に設けられた二つの配水池に蓄えられ、高低差を利用して市内各戸へ配水されていきます。
貯水量は24万㎥、開設時の給水人口は5万人を数えました。
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この配水施設は昭和58年まで使われた後に現状を保ったまま維持され、春季には桜やつつじの名所として公開されています。場内に残る正門、計量室、配水池は登録有形文化財に指定されています。
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生垣の先に現れる配水池。
この時代の配水池に一般的な半地下式のコンクリート造。南北両面に石積みの入口を構えます。
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入口上部に掲げられた扁額。
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配水池中央を管理通路が貫きます。
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配水池上部。上面は温度維持の為に土を盛って芝を貼り、換気装置を並べます。
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ポンプ室と思われる建物も現存しています。
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# by sunshine-works | 2017-02-11 18:24 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)