2007年 06月 10日
西宮回生病院玄関棟

西宮の近代建築その27

海岸線を更に西へ、芦屋市との市境が香枦園浜です。この香枦園にある西宮回生病院は歴史のある病院ですが昭和60年に建て替えられました。建て替えに際して玄関部分が保存され現在も正面入口として使われています。
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西宮回生病院は陸軍軍医総監を勤めた菊池常三郎博士によって明治40年に設立されました。この玄関棟は昭和初年の築です。
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アーチに囲まれた玄関扉
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車寄せの屋根は阪神大震災後に改修されています。以前は木造のドーム屋根でした。柱の礎石部分が残っています。
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玄関を中心として左右に円弧状の両翼が繋がっています。

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建て替え時に部分保存された事例です。全体保存が叶わない場合この様にシンボリックな部分のみが残されます。この玄関部分はもともと本館から独立した建物だった為残し易かったのでしょう。たとえ部分的であっても歴史的価値のある建物の名残を留めて置く事は有意義な事だと思います。
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尼崎、西宮と巡ってきた近代建築watch、次回からは芦屋市へ向かいます。

# by sunshine-works | 2007-06-10 03:53 | 近代建築 | Trackback | Comments(2)
2007年 06月 06日
辰馬本家酒造白鹿館
西宮の近代建築その26

海岸線から西宮マリーナ沿いに北へ少し行くと清酒白鹿の工場が見えてきます。
昭和5年、辰馬本家酒造の最新鋭の瓶詰工場として建てられました。
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設計石川純一郎、施工竹中工務店 
以前掲載した旧辰馬喜十郎邸はこの白鹿の醸造元、南辰馬家の初代当主の邸宅です。
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町の1ブロックを占める敷地に建つ大きな工場です。瓶詰ラインは通年操業ではないので撮影時はゲートが閉じられ中を窺う事はできませんでしたが外周部分にも素晴らしい造形が随所に見てとれます。
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正面ゲート。
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ゲート横の窓。
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入口脇の門灯。下に「酒類製造場」の看板が掲げられています。
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ゲートの上部には辰馬家の紋。下部の鉤状の金具は旗を留める物でしょうか。
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正門の脇にも数個の扉があります。
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敷地を囲む塀越の景色
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*敷地内の様子は神戸新聞のコラムに掲載写真があります。
http://www.kobe-np.jp/rensai/200504ishizue/03.html

工場北側。敷地に沿って端まで壁面が伸びています。
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辰馬酒造旧本社事務所

白鹿館と道一つ隔てた敷地に保存されている旧本社建物。かなり昔の施設の様ですがほんの数年前まで現役で使用されていたとの事です。
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外は和風、内部は洋風の折衷建築になっています。
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# by sunshine-works | 2007-06-06 23:47 | 近代建築 | Trackback | Comments(2)
2007年 05月 30日
西宮砲台
西宮の近代建築その25

鳴尾から海沿いを西に向い甲子園浜を抜けて西宮浜へ進みます。公園になっている砂浜の一角に円筒形の奇妙な建造物が鎮座しています。今回はこのブログで紹介する(おそらく)最古の建築物を紹介します。
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慶応2年(1866年)、江戸幕府によって沿岸防御を目的に造られました。兵庫県内にはこの西宮の他に隣の今津や舞子にも同様の砲台がありましたがここ西宮と和田岬(神戸市兵庫区)の砲台が現存しています。
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中央の窓が大砲を撃つ砲眼。合計11個あります。
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砂地に建てるために松杭を1000本以上打って基礎としたそうです(案内板より)。
試射をしたところ煙がすさまじく実用に耐えなかったと言われています。結局一回も使用されないまま明治になり暫くは荒れるにまかせていたようですが大正11年に国史跡に指定され、その後数度の修復を重ねて今に至っています。
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花崗岩を積み上げた上に漆喰を塗って仕上げています。
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円筒形で全周同じ造りなのでどこから撮っても同じ顔です。
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海岸線側からの景色。
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# by sunshine-works | 2007-05-30 23:03 | 近代建築 | Trackback | Comments(2)
2007年 05月 26日
元鳴尾競馬場建物(武庫川女子大附属中学・高等学校芸術館)
西宮の近代建築その24

阪神甲子園駅から南へ進むと武庫川女子大のキャンパスが見えてきます。大学付属中学・高校の施設として使われているこの校舎はかってこの場所にあった鳴尾競馬場の建物を転用したものです。
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竣工は昭和10年。施工は大林組です。
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この面はかっての競馬場の正面入口にあたります。玄関周りの装飾は石を巡らした風格ある造りです。
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大きな庇が端まで伸びています。
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1階内部です。競馬場と言うより劇場の様な階段。
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天井の梁に施された飾り
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玄関部分に比べると他はシンプルな外観です。
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さりげなく軒蛇腹が巻かれています。
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古い写真を確認してみると、この面の反対側にはメインスタンドがありました。現在はこの建物だけが残っている様です。
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反対側に回って見ました。メインスタンドがあった場所は教室となっています。
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最上部に見える2本の柱と両脇の部屋は入口側建物の最上階です。かってはメインスタンドを見下ろしていた特等席だったのでしょうか。
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昭和初期の鳴尾~甲子園一帯はこの競馬場の他にもゴルフ、テニス、水泳、遊園地、(もちろん野球場も)等の施設が広がる一大レジャー地帯となっていました。しかし戦争の進展に伴いこの地に
軍需工場(川西航空機)が進出し競馬場はそっくり工場敷地に変わってしまいました。戦後、航空機工場の跡地は団地になりましたが、一部が武庫川女子大の校地となった事によりこの建物が校舎として再利用されているのです。

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*THANKS:この建物についてはこちらのブログ記事で知りました。素晴らしい建築を教えていただきありがとうございます。
喫茶店で瞑想して、 銭湯で元気になる

# by sunshine-works | 2007-05-26 23:04 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)