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2017年 12月 30日
土堂小学校・久保小学校
広島県尾道市の近代建築その5

古くから商都として栄えた尾道には明治以降様々な洋風建築が建てられ、現在も多くの近代建築が残されていますが、この尾道には広島県内唯一となる戦前に建てられ今尚現役で使われる鉄筋コンクリート造の小学校校舎が2例存在します。
今回は尾道市街地に建てられたモダンな小学校校舎を紹介します。
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尾道駅の程近く、市街地北側の斜面石段を登った先に建つ土堂小学校。昭和12年に建てられた東校舎が現存しています。
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2階の窓はファンライトを設けた縦長アーチ窓。
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建物やや右に寄せて構えた玄関。ポーチを囲む側壁は目地を水平方向に切ったアールデコ風の意匠です。
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尾道の市街地の東部、東久保町にも同時期に建てられた鉄筋コンクリート校舎が現存します。
久保小学校は昭和8年の築。
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L型に繋がる鉄筋コンクリート3階建て。柱間に3連の縦長窓を並べその上部をアーチの繰型で飾ります。
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玄関ポーチ、その上部の階段室、両脇に並ぶ窓間、それぞれに配されたアーチが美しく調和します。
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3面をアーチが囲む玄関ポーチ。
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L字型の交点にも通用口が設けられています。
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第2回プラチナブロガーコンテスト




by sunshine-works | 2017-12-30 23:57 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(2)
2017年 12月 23日
旧尾道警察署
広島県尾道市の近代建築その4

尾道市の中心街から国道を西へ。三原市との市境近くに古い木造洋館が残されています。
現在民間企業の事務所として使われているこの建物は尾道警察署の庁舎として明治33年に建てられました。
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木造2階、寄棟造り。正面に切妻屋根の棟を張り出します。下見板貼りの外壁に縦長窓を並べた儀洋風様式。明治33年の築年は尾道に現存する近代建築としては最古級の建物となります。
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建物北面、国道2号線からの眺めです。
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by sunshine-works | 2017-12-23 22:31 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2017年 12月 16日
長江浄水場

広島県尾道市の近代建築その3

前回は尾道の近代水道創設時に設けられた貯水ダム久山田水源地を紹介しましたが、同時期に開設された浄水場が現存施設として使われています。この長江浄水場は大正14年に竣工しました。
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久山田貯水池から南西へ約2キロメートル、市街地を望む高台に据えられた長江浄水施設は緩速濾過池4基を中心とする施設で、最大配水量4,500㎡の規模を備えます。
この長江浄水場には大正14年に設置された一連の施設の殆どが当時のまま残され、今も現役施設として使われています。
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敷地の中央、半扇状に並ぶ4つの濾過池。緩速濾過方法は水道創成期に各地の浄水施設に取り入れられましたが、広い敷地が必要な事、原水の品質が高くないと浄化できない事等で、その後は浄水効率に優れた急速濾過方法に置き換わっていきます。
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半円扇型に並ぶ濾過池の内側地下には半径14メートルの配水池が設けられ、その中央地上部に12角形の上屋が建てられています。
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この浄水場は非公開施設ですが、事前に申し込むと見学が可能。特別に配水池上屋内部を見せて頂きました。
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敷地の隅にある着水井。久山田貯水池から送られた原水を受ける施設です。
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敷地入口近くに建つこの施設はベンチュリー上屋と呼ばれるもので、配水量を計測するメーターを収めています。
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by sunshine-works | 2017-12-16 23:57 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2017年 12月 09日
久山田水源地堰堤
広島県尾道市の近代建築その2

尾道市の中心部から北西方向へ。
険しい勾配を上った先に尾道の近代水道創設時に築かれた水道ダムが置かれています。
石貼りの堰堤が美しい円弧を描くこの久山田水源施設は大正14年に竣工しました。
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コンクリートに切石を貼った堰堤は重力式とアーチ式の複合形式。堤長75メートル、堤高22メートル、最大貯水量は74万立米。開設時の給水人口は約4万人に及びました。
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海岸線近くまで山が迫り、大きな河川が無い尾道は古くから用水に恵まれず、近代水道の開設に際しては貯水ダムを設置して給水する方法を採用します。
水道事業の計画段階に於いては同じような地理的背景を持ち、全国に先駆けて水道ダムを運用していた神戸市に範を求め、技師長には元神戸市の水道課長を招聘。水道事業全体の設計も神戸の水道に深く係わった佐野藤次郎の原案が基となっています。
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麓から見上げた堰堤部。中央に越流口を設けます。
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湖面からの眺め。堰堤上部は通路となっていて対岸に渡ることが出来ます。
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by sunshine-works | 2017-12-09 23:57 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2017年 12月 02日
旧河内村役場
広島県尾道市の近代建築その1

尾道市北部、御調地区の街道沿いに古い木造庁舎が残されています。
現在郷土資料館として使われているこの建物は、旧御調町の基となった町村の一つ、旧河内村の役場として建てられました。
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木造2階建て寄棟造、下見板貼りの和洋折衷様式。逐年は不明ですが、明治後期の築と推測されています。
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周囲に田圃が広がる長閑な風景の中に建つ大きな木造2階建。1階を役場事務所、2階は議場に充てられていました。
この建物は昭和30年に村が御調町と合併した後は町役場支所として使われ、その後公民館を経て歴史民族資料館に転用され現在に至ります。
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鉄板を貼った扉が備わる玄関。車寄せに瓦葺きの庇を張り出します。
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by sunshine-works | 2017-12-02 15:02 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)