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2016年 10月 29日
旧三次銀行本店
広島県三次市の近代建築その2

古い町並みが残る三次市本通の中程に旧銀行店舗が残されています。この建物は三次銀行本店として昭和2年に建てられました。
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鉄筋コンクリート造2階建。建物意匠については案内板に次の記述があります。
「洋風の石積み建築を模したシンプルで力強い建物である。正面の柱の上部には、楕円形を中心に曲線模様のレリーフ装飾が施されており、直線が強調され建物のアクセントになっている」
この店舗が建てられた昭和初期の銀行建築の流れを汲んだ建物で、明治大正期の重厚な建築意匠が薄らいで古典様式を留めつつ直線と平面を基調にした簡潔な表現となっています。
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三次銀行は県北部を営業拠点とした地域銀行として発足し、昭和20年に後の広島銀行となる芸備銀行と合併します。
三次銀行の本店だったこの建物は中町支店として継承されますが5年後に廃止され、翌年から昭和52年までを三次郵便局、その後は市に移管されて民俗資料館として使われています。
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玄関周り詳細。
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外壁はコンクリート仕様、腰周りは切石積み。壁面は目地を切って石積風の表現としています。
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石畳の通りの北側から眺めます。
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駐車場からの南面の眺め。深い奥行きの壁面に縦長窓が連なります。
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by sunshine-works | 2016-10-29 08:37 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 22日
旧田中写真館
広島県三次市の近代建築その1

三次市東部、宿場町として栄えた吉舎町の町並みに、一際目を惹く洋風建築が残されています。
この建物は写真館として昭和3年に建てられました。
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街道沿いの橋詰めに建つ木造モルタル3階建、陸屋根造り。地元の大工吉川惣一朗が大阪の洋風建築を参考に設計施工しました。
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掻き落としの外壁や切石風の柱形や窓枠、陸屋根の屋上に配したパラペット等、コンクリート造を思わせる意匠。斬新な玄関庇の装飾と相まって強い存在感を示します。
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一風変わった庇妻面の意匠。当時流行のカイゼル髭をモチーフとしています。
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玄関庇を支える柱頭飾り付きのオーダー風円柱。石積の基礎が支えます。
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縦長窓が並ぶ南側の側壁。
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北側から裏側の景色。瓦屋根の建屋部分は増設されたものでしょうか。
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by sunshine-works | 2016-10-22 12:11 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 15日
旧国立種牛牧場本館(七塚原記念館)
広島県庄原市の近代建築その4

庄原市西部、三次市との市堺の丘陵地に広がる広島県立畜産技術センターの敷地内に木造2階建ての洋風建築が残されています。この建物は前身の国立種牛牧場が開設された明治33年に本館事務所として建てられたものです。
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木造2階一部平屋建、寄棟造。下見板の外壁に縦長の上げ下げ窓が並ぶ本格的な洋館建築です。
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北側からの眺め。玄関を構える切妻平屋建物が繋がっています。
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明治33年、当時の農商務省によって七塚原の地に開設された全国初の国立種牛牧場は、日本の畜産技術の試験、改良、研究機関として主導的な役割を果たします。
その後大正初期に千葉市に新設された国立畜産試験場に機能を移管していきますが、施設は大正12年に国から広島県に引き継がれ、以降は県の畜産振興の拠点として今日に至ります。
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外壁、窓枠、おそらくは屋根も当時の状態が保たれ、大きな改修や補修はされていないと思われます。
その為か、以前は資料館として公開されていたこの建物も、安全性の問題で現在は立入禁止となっています。
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広大な敷地に点在するサイロや牧舎。年代を経た施設が数多く残されています。
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by sunshine-works | 2016-10-15 15:19 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 08日
ヤマモトロックマシン東城工場建物
広島県庄原市の近代建築その3

地場の小さな鋳物工場だった山本鉄工所は、大正期に着工された帝釈川ダムの工事を契機に削岩機メーカーとして大きく発展します。
全国で大規模な土木工事が展開された昭和初期、これらの需要に応じる為に同社は近代的な工場施設を創業の地東城に整えていきます。
後身となるヤマモトロックマシン東城工場の敷地内には当時建てられた工場建物が数多く残され、現役施設として今も使われています。
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前回まで2回に亘って紹介した同社の自治寮と道を挟んだ北側に位置する東城工場。
多くの建物が昭和10年前後に相次いで建てられました。
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正門から真直ぐ奥に見える第一工場(昭和9年築)。木造平屋建。この第一工場を始め、当時建てられた一連の工場建物の設計は自治寮と同じ曽田敏郎が手掛けました。
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第一工場の右手に並ぶ仕上工場は昭和12年築。
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第一工場前から入口方向の眺め。右手の建物は焼入れ工場、左手は工場従業員の教育施設として使われた青年学校(昭和13年)。1階は倉庫、2階に教室が設けられていました。
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右手に第一工場、左に仕上工場。奥に青年学校の建物。
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各工場内部。木造トラスが支える天井には中央と側面に明り取窓が備わります。
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多くの窓が並ぶ壁面。
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敷地南奥の第二工場。
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幾つかの付属建物が並びます。この小さな建物は便所。
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by sunshine-works | 2016-10-08 13:03 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 01日
ヤマモトロックマシン自治寮②
広島県庄原市の近代建築その2

前回に引き続いてヤマモトロックマシン自治寮を紹介します。
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敷地の東に位置する独身寮。家族寮が建てられた2年後の昭和14年に建てられました。
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木造2階建、切妻屋根。学校建築を思わせる横長の建物。家族寮と同様の大きな窓が特徴です。
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建物裏側、中庭からの眺め。
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廊下が設けられた西面にも採光を考慮した大きな窓が並びます。
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この独身寮には家族寮と違って大きな玄関がありません。通用口の様なこの小さな入口から内部へ。
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入ってすぐの小部屋に下駄箱が並びます。
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2箇所に設けられた階段。
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室内は10畳程の広さ。最大8名が生活していました。プライベートな空間は無く、作り付けの物入れがそれぞれに割り当てられていました。
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館内は板貼廊下が通され、各部屋とは障子・襖で仕切られます。
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こちらは前回紹介した家族寮の部屋。基本的には独身寮と同じ造り。居室一間のみで台所や風呂便所はありません。
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by sunshine-works | 2016-10-01 13:45 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)