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2015年 05月 30日
岡田橋
京都府舞鶴市の近代建築その1

舞鶴市の西部、国道と並行する由良川の支流に1基の石造橋が移築保存されています。
京都府内に現存する明治期の石造アーチ橋2例の一つとなるこの岡田橋は明治21年に架けられました。
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橋長17メートル、幅5メートル。花崗岩の切石を積み上げた単式アーチ。設計は琵琶湖疏水を手掛けた田辺朔太郎とされています。
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京都と宮津を結ぶ街道整備事業に伴い設置されました。同事業の遺構としては、亀岡市の王子橋(この橋も田辺朔太郎が設計しています)や、以前紹介した粟田トンネル(撥雲洞)が現存しています。
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橋本体と欄干の色合いが異なります。元々の欄干は途中で失われており、移築に際して新たに付け加えられたもの。形状もオリジナルと異なるようです。
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岸辺からアーチを伺います。
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橋上の眺め。
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by sunshine-works | 2015-05-30 20:36 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 05月 16日
京丹後鉄道 由良川橋梁
京都の鉄道遺産

舞鶴と豊岡を結ぶ京丹後鉄道宮津線は鉄道省によって敷かれた旧国鉄宮津線をその前身とします。
起点の西舞鶴から若狭湾を経て丹後半島を抜けた網野までの区間が大正13年に開通。その後西へ延伸を重ね、昭和7年に西舞鶴~豊岡間が全通します。
開通から90年を経たこの区間には開業当時の姿を留める多くの鉄道遺産が現存していますが、その中で最大のものが今回紹介する由良川橋梁です。
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宮津市と舞鶴市の境、若狭湾に注ぐ一級河川由良川の河口に架けられた長大橋。
25基のコンクリート橋脚の上をプレートガーダー桁が延々と渡ります。
鉄道橋梁として現在に至るまで京都府最長を誇る橋長552メートルの由良川橋梁は大正13年に竣工しています。
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河口の広い川幅を渡る橋桁。
架橋時の資料や写真に拠れば、軌道上の作業車からプレートガーダー桁を前方に繰り出して繋ぐ、最先端の工法が用いられました。
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舞鶴側にあたる東詰。現在補修工事が行われています。
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宮津方の西詰です。
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橋桁を支える鉄筋コンクリート橋脚。一見切石積みに見えますが、コンクリートの表面に目地を刻んで石積風に仕上げたものです。
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by sunshine-works | 2015-05-16 22:45 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 05月 09日
撥雲洞(栗田トンネル)
京都府宮津市の近代建築その5

宮津の市街地から舞鶴方面を結ぶ県道を東へ。脇道を進んで程なく、小高い丘を隧道がくぐります。
栗田半島の付け根に掘られたこのトンネルは明治19年に開通しました。
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幅約5メートル、長さ120メートル余。両側に切石のポータル、内部は素彫りの岩盤にモルタル塗布。
明治初期、府の事業として進められた京都-宮津間道路整備の最終段階に竣工したこのトンネルは京都府内に残る近代隧道の中で最古のものと思われます。
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花崗岩を積んだ抗口。宮津側の眺めです。
両脇にピラスター、パラペットには「撥雲洞」の扁額を掲げます。
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ピラスターと翼壁の詳細
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内部は車両1台が通れる程度の幅。内壁の一部は岩盤が剥き出しの箇所もあります。
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舞鶴側の抗口。「農商通利」の扁額が揚げられています。
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旧道となった現在は行き交う車も疎らですが現役施設。
明治初期の隧道が今尚使い続けられている数少ない事例です。
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by sunshine-works | 2015-05-09 23:53 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 05月 01日
旧橋北汽船本社建物(丹海バス案内所)
京都府宮津市の近代建築その4

北近畿タンゴ鉄道宮津駅の北西、現在はバスの案内所として使われている古い木造建築が残されています。
この建物は、天の橋立を結ぶ観光船の運営会社、橋北汽船の本社として大正12年に建てられました。
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宮津中心部の海岸沿いを貫く通りに面して建つ木造下見板貼2階建。
元々は汽船会社の事務所建物でしたが、現在は改装され、関連のバス会社の施設として使われています。
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コーナーに立地、角を落として入口を設けます。
美しいラインを描く下見板の外壁、等間隔に並ぶ縦長の上げ下げ窓、1階と2階の間に巡らせた庇、張り出した軒、各面や窓周りを囲む枠組。
当時のモダンな木造洋館の意匠が良く保たれています。
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それぞれの側面。左右で長さは異なります。
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by sunshine-works | 2015-05-01 21:25 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)