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2014年 07月 30日
日本基督教団笠岡教会
岡山県笠岡市の近代建築その1

山陽本線笠岡駅の北方、住宅街の一角に木造の教会が建っています。
現存するキリスト教会として県内で3番目に古いこの建物は、明治26年に建てられました。
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駅前から続く中心街を抜け、商店が途切れた辺りに建つ木造2階建て。
アーチ型の入口を中央に据え、左右シンメトリーに建屋を配置。入口上部に小さなバルコニーを設け、屋根上には鐘楼を載せています。
一部に改修や仕様の変更が見られますが概ね竣工当時の姿を留めており、明治期の儀洋風教会建築の現存例として貴重な存在です。
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屋根上の鐘楼。正面に対して45度の角度で据えられています。
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アーチ型の入口。玄関周りは花崗岩の切石で飾られます。
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漆喰仕上げの壁面、和瓦を葺いた切妻屋根。
裏側からの眺めは一見和風の趣ですが、屋根上の鐘楼と十字架が違和感なく調和します。
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by sunshine-works | 2014-07-30 23:59 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2014年 07月 20日
旧井笠軽便鉄道新山駅(井笠鉄道記念館)
備中の鉄道遺産

笠岡市中心部から北へ延びる県道48号線沿いに、40年以上前に廃線となった民営鉄道の駅舎が残されています。
現在、鉄道資料館として使われているこの建物は、大正2年に井笠軽便鉄道の駅舎として建てられました。
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この旧新山駅舎は、井笠軽便鉄道の最初の路線、笠岡~井原間が開通した大正2年に設置されました。
木造平屋、下見板貼り、一部を漆喰壁で仕上げます。規模としては小さな中間駅で、駅舎も簡素な造り。
当時どこにでも見られた典型的な地方駅舎の姿を伝えます。
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岡山県では、昭和10年代には既に国鉄路線が縦横に張り巡らされ、更にその空白域を軽便鉄道を前身とするこのような民営路線が補完する、全国屈指の鉄道王国となっていました。
これらの地方鉄道は、戦後の交通事情の変化に伴って縮小、やがて廃止の憂き目を迎える事となりましたが、地域の発展を支える重要な役割を担いました。
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公開されている駅舎内部。当時の資料や写真が飾られています。
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駅舎の並びには、同線で使われた貴重な車両が展示されています。
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by sunshine-works | 2014-07-20 23:49 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
2014年 07月 15日
山陰本線 竹野~居組間の鉄道施設2
但馬の鉄道遺産9

前回に続いて但馬に残る山陰本線の鉄道遺産、今回は佐津から鳥取県境までの区間を紹介します。
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香住駅西方に架けられた矢田川橋梁。開業時の石積橋脚がプレートガーダーを支えます。
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前回紹介した佐津川橋梁と同様に切石積の橋脚。佐津川橋梁の橋脚と異なり、川中の橋脚は円柱形状となっています。
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河川敷部分の橋脚は佐津川橋梁と良く似た形状。上部は後年に嵩上げされているようです。
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餘部~久谷駅間の山間に架かる西川橋梁。こちらには四角柱の煉瓦橋脚が用いられています。
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開通時この区間で最長となった桃観トンネル。煉瓦積の入口坑門には、扁額を掲げています。
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県北西部の鉄道拠点、浜坂駅構内に残る煉瓦積の給水塔。明治末年に設置されています。
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この区間の蒸気機関車が退役した昭和45年以降は使われることも無く、蔦に覆われています。
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浜坂駅から西へ一駅。諸寄駅は昭和6年に停車場として建てられた駅舎が使われています。
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ホームの景色。上屋壁面がトタンで塞がれています。
無人駅となった後に、不要となった駅舎の一部を取り壊したものと思われます。
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諸寄駅傍の小さな橋梁。
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諸寄~居組駅間で渡る大栃川橋梁。前後を切石で補強した煉瓦橋脚が使われています。
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by sunshine-works | 2014-07-15 23:57 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(4)
2014年 07月 10日
山陰本線 竹野~居組間の鉄道施設1
但馬の鉄道遺産その8

前回は、但馬に現存する大正期のラチスガーダー桁を2例紹介しましたが、但馬の山陰本線区間には、他にも多くの鉄道遺産が残されています。今回と次回はこれらの鉄道施設を紹介します。
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竹野駅~佐津駅の途中、山陰本線が日本海に出た先の築堤下を抜ける拱渠。小さな川と人道が通されています。
内壁も含めてすべて煉瓦積み。同区間開通時(明治末)の築と思われます。
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西隣の濱須井集落にある拱渠。先程の切浜拱渠と同規模。仕様も良く似ています。
この様な煉瓦拱渠は明治大正期に敷設された路線に用いられましたが、その後の路線付け替えや改修によって大半が失われています。山陰本線には今尚この種の煉瓦拱渠が多く残されており、当時の姿を今に伝えています。
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西へ進んで程なく、煉瓦の橋台が残る第一相谷川橋梁。橋桁は後年に架け替えられていますが、煉瓦構造物は開通当時のものです。
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香美町の安木川橋梁も開業当時の煉瓦橋脚、橋台が現存します。
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訓谷集落の小さな橋梁。架け替えられたコンクリート橋桁を明治期の煉瓦橋台が支えます。
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佐津駅手前に架けられた佐津川橋梁。煉瓦橋脚と並んで多用された当時の石積橋脚が現存します。
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by sunshine-works | 2014-07-10 23:51 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)
2014年 07月 05日
山陰本線竹野川橋梁・田君川橋梁
但馬の鉄道遺産その7

山陰本線の兵庫県内区間には古い鉄道施設が数多く残されていますが、この中に全国的にも希少な形式の橋桁を持つ2橋が現存します。
豊岡市竹野町の竹野川橋梁と新温泉町浜坂の田君川橋梁には、全国で3例のみとなったラチスガーダー桁が今尚使われています。
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竹野駅南方に架けられた竹野川橋梁。5連のプレートガーダーが渡ります。
ラチスガーダーは、竹野駅側から2連目の桁に用いられています。
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ラチスガーダーは、従来の鋼板の代わりに、斜めに組んだ鋼材を桁としたもの。
第一次世界大戦の影響で欧米からの大型鋼板の輸入が途絶えた大正後期に開発され、一部で代替的な役割を果たしたものの、その後は廃れていきました。
現存するのは但馬のこの2橋と山口県の1例のみとなります。
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ラチスガーダー桁は大正期の拡幅時に設置されたもの。橋脚もこの桁を挟んで異なった仕様となっています。
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浜坂駅の東に架けられた田君川橋梁。2連のガーダーの片側にラチスガーダーが用いられています。
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田君川橋が架けられたのは同区間が開通した明治45年。
このラチスガーダー桁も竹野川橋梁と同様に大正期に増設されたもので、規模や形状は殆ど同じです。
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もう片方の桁は開業時に設置されたもの。煉瓦積みの橋台も当初からのものです。
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by sunshine-works | 2014-07-05 23:55 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)