カテゴリ:近代建築 京都府( 57 )

2015年 05月 16日
京丹後鉄道 由良川橋梁
京都の鉄道遺産

舞鶴と豊岡を結ぶ京丹後鉄道宮津線は鉄道省によって敷かれた旧国鉄宮津線をその前身とします。
起点の西舞鶴から若狭湾を経て丹後半島を抜けた網野までの区間が大正13年に開通。その後西へ延伸を重ね、昭和7年に西舞鶴~豊岡間が全通します。
開通から90年を経たこの区間には開業当時の姿を留める多くの鉄道遺産が現存していますが、その中で最大のものが今回紹介する由良川橋梁です。
f0116479_13382117.jpg
宮津市と舞鶴市の境、若狭湾に注ぐ一級河川由良川の河口に架けられた長大橋。
25基のコンクリート橋脚の上をプレートガーダー桁が延々と渡ります。
鉄道橋梁として現在に至るまで京都府最長を誇る橋長552メートルの由良川橋梁は大正13年に竣工しています。
f0116479_13500928.jpg
河口の広い川幅を渡る橋桁。
架橋時の資料や写真に拠れば、軌道上の作業車からプレートガーダー桁を前方に繰り出して繋ぐ、最先端の工法が用いられました。
f0116479_13480184.jpg
f0116479_13492208.jpg
f0116479_13513638.jpg
f0116479_13523112.jpg
舞鶴側にあたる東詰。現在補修工事が行われています。
f0116479_13553819.jpg
f0116479_13560815.jpg
宮津方の西詰です。
f0116479_13532970.jpg
f0116479_13484805.jpg
橋桁を支える鉄筋コンクリート橋脚。一見切石積みに見えますが、コンクリートの表面に目地を刻んで石積風に仕上げたものです。
f0116479_13542173.jpg

f0116479_13550694.jpg
f0116479_13592242.jpg
f0116479_13571606.jpg
f0116479_14002110.jpg
f0116479_13582201.jpg
f0116479_14030504.jpg
f0116479_14012770.jpg
f0116479_14015538.jpg
f0116479_14023873.jpg



by sunshine-works | 2015-05-16 22:45 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 05月 09日
撥雲洞(栗田トンネル)
京都府宮津市の近代建築その5

宮津の市街地から舞鶴方面を結ぶ県道を東へ。脇道を進んで程なく、小高い丘を隧道がくぐります。
栗田半島の付け根に掘られたこのトンネルは明治19年に開通しました。
f0116479_14250524.jpg
幅約5メートル、長さ120メートル余。両側に切石のポータル、内部は素彫りの岩盤にモルタル塗布。
明治初期、府の事業として進められた京都-宮津間道路整備の最終段階に竣工したこのトンネルは京都府内に残る近代隧道の中で最古のものと思われます。
f0116479_14253099.jpg
f0116479_14254938.jpg
花崗岩を積んだ抗口。宮津側の眺めです。
両脇にピラスター、パラペットには「撥雲洞」の扁額を掲げます。
f0116479_14262025.jpg
f0116479_14263560.jpg
f0116479_14291740.jpg
ピラスターと翼壁の詳細
f0116479_14271603.jpg
f0116479_14273855.jpg
f0116479_14281058.jpg
f0116479_14283632.jpg
内部は車両1台が通れる程度の幅。内壁の一部は岩盤が剥き出しの箇所もあります。
f0116479_14300613.jpg
f0116479_14302408.jpg
舞鶴側の抗口。「農商通利」の扁額が揚げられています。
f0116479_14334612.jpg
f0116479_15563014.jpg
f0116479_15581990.jpg
f0116479_15573096.jpg
f0116479_15575346.jpg
f0116479_15584126.jpg
旧道となった現在は行き交う車も疎らですが現役施設。
明治初期の隧道が今尚使い続けられている数少ない事例です。
f0116479_15590724.jpg


by sunshine-works | 2015-05-09 23:53 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 05月 01日
旧橋北汽船本社建物(丹海バス案内所)
京都府宮津市の近代建築その4

北近畿タンゴ鉄道宮津駅の北西、現在はバスの案内所として使われている古い木造建築が残されています。
この建物は、天の橋立を結ぶ観光船の運営会社、橋北汽船の本社として大正12年に建てられました。
f0116479_10312877.jpg
宮津中心部の海岸沿いを貫く通りに面して建つ木造下見板貼2階建。
元々は汽船会社の事務所建物でしたが、現在は改装され、関連のバス会社の施設として使われています。
f0116479_10320206.jpg
コーナーに立地、角を落として入口を設けます。
美しいラインを描く下見板の外壁、等間隔に並ぶ縦長の上げ下げ窓、1階と2階の間に巡らせた庇、張り出した軒、各面や窓周りを囲む枠組。
当時のモダンな木造洋館の意匠が良く保たれています。
f0116479_10323920.jpg
それぞれの側面。左右で長さは異なります。
f0116479_10330827.jpg
f0116479_10333208.jpg
f0116479_10335910.jpg
f0116479_10342045.jpg
f0116479_10350279.jpg


by sunshine-works | 2015-05-01 21:25 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 04月 22日
聖アンドレ教会
京都府宮津市の近代建築その3

宮津の中心街に建つ木造の教会建築。英国聖公会系列の宮津アンドレ教会は大正期の築と言われています。
f0116479_23414552.jpg
塀に囲まれた敷地に建つ教会堂と付属建物。木造2階建て下見板貼り。妻面に並ぶ縦長窓や換気窓、突き出した両脇の庇が特徴ですが、全体に簡素で素朴な造りです。
f0116479_23420798.jpg
f0116479_23441640.jpg
f0116479_23485159.jpg
f0116479_23443478.jpg
f0116479_23445107.jpg
側面、背面の様子。教会に並ぶ建物は居住区画と思われます。
f0116479_23451076.jpg
f0116479_23453083.jpg

f0116479_23461384.jpg
f0116479_23465412.jpg
教会と隣の建屋それぞれの妻面。屋根裏に繋がる窓や換気口が開けられています。
f0116479_23473522.jpg
f0116479_23471885.jpg
f0116479_23480566.jpg


by sunshine-works | 2015-04-22 00:47 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 04月 10日
佐藤医院
京都府宮津市の近代建築その2

宮津の中心街の一角、京街道に面して古い木造の医院建築が残されています。
現役で使われているこの佐藤医院は大正15年に建てられました。
f0116479_14151333.jpg
木造2階建てモルタル造。中央に切妻の破風を立ち上げます。
各面に廻らしたアーチ窓、庇を支えるオーダー柱、石貼りの玄関周りの装飾、掻き落としの壁面。
当時の儀洋風建築の典型例で、多くの医院建築に用いられた様式です。
f0116479_14154709.jpg
f0116479_14160400.jpg
中央部と玄関周り。
f0116479_14164660.jpg

f0116479_14174896.jpg
f0116479_14170687.jpg
f0116479_14432921.jpg
植え込みの奥に石柱で囲まれた玄関ポーチ
f0116479_14192331.jpg
f0116479_14194490.jpg
f0116479_14261525.jpg
f0116479_14200247.jpg
f0116479_14202366.jpg
f0116479_14252267.jpg
f0116479_14204176.jpg
f0116479_14205481.jpg
f0116479_14211273.jpg
f0116479_14214694.jpg
f0116479_14233935.jpg
f0116479_14185676.jpg



by sunshine-works | 2015-04-10 19:10 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 04月 01日
カトリック宮津教会
京都府宮津市の近代建築その1

宮津市の中心部の一角に、日本で2番目に古いと言われる教会建物があります。
このカトリック宮津教会は明治29年に建てられました。
f0116479_1557142.jpg
ロマネスク様式を基調とした和洋折衷建築、木造下見板貼り、正面はモルタル仕上げ。
建物についてはこちらに詳しい解説があります。
f0116479_15582946.jpg
f0116479_1624436.jpg
f0116479_1624295.jpg
アーチ窓と薔薇窓が並ぶ正面ファサード。切妻の頂部に十字架を掲げ、両袖に尖塔を配します。
f0116479_16245751.jpg
f0116479_1625820.jpg
f0116479_16252082.jpg
アーチに囲まれた3つの入口。それぞれ付柱が添えられます。
f0116479_16255117.jpg
f0116479_16261045.jpg
f0116479_11014348.jpg
f0116479_16264284.jpg
f0116479_1627138.jpg
側面と裏側は下見板仕上げ。アーチ窓を飾ります。
f0116479_16314289.jpg
f0116479_16322317.jpg
f0116479_16324034.jpg
f0116479_16325053.jpg
f0116479_1633039.jpg
八角型の張り出しを設けた裏面。正面側とは印象が大きく異なります。
f0116479_16303685.jpg
f0116479_16294745.jpg
f0116479_1630946.jpg
f0116479_1630475.jpg
f0116479_16331395.jpg


by sunshine-works | 2015-04-01 23:56 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 03月 16日
伊藤医院
京都府与謝野町の近代建築その4

加悦町の中心部を東西に貫く、通称「ちりめん街道」。この街道沿いに大正期の医院建築が残されています。
今も現役で使われているこの建物は大正6年に建てられました。
f0116479_23532767.jpg
江戸後期から明治大正期に建てられた古い建物が並ぶ中心街の一角に建つ下見板貼りの洋風建築。
丹後の医院建築の現存例として最も古い建物です。
建物の詳細については建物に添えられた下記の案内板を参照して下さい。
f0116479_00062841.jpg
古い町並みに洋風建築が違和感無く並びます。
f0116479_23552969.jpg
f0116479_23564200.jpg
f0116479_23572046.jpg
f0116479_23581994.jpg
f0116479_00035597.jpg
f0116479_23541012.jpg
f0116479_00001438.jpg
f0116479_00055135.jpg
f0116479_00004706.jpg
f0116479_00012911.jpg
f0116479_00045380.jpg
f0116479_00051363.jpg
建物南面の玄関周り。先程の案内看板に記載のあった漆喰仕上げのレリーフが見事です。
f0116479_11112047.jpg
f0116479_11032501.jpg
f0116479_11055765.jpg
f0116479_11064361.jpg
f0116479_11084280.jpg
f0116479_11090670.jpg
f0116479_11071012.jpg



by sunshine-works | 2015-03-16 23:57 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 03月 08日
旧加悦町役場
京都府与謝野町の近代建築その3

加悦町の中心部の東に平成14年まで使われた旧加悦町役場が現存します。現在は与謝野町観光案内所として利用されているこの建物は昭和4年に建てられました。
f0116479_19493488.jpg
木造2階寄棟造り、外壁はコンクリート仕上げ。
北丹後大地震後に建てられた丹後地区の他の公共建築と同様に、耐震性を重視した堅固な構造が採り入れらました。
f0116479_19500585.jpg
f0116479_19511821.jpg
f0116479_19515503.jpg
赤い洋瓦を葺いた大きな寄棟屋根、1階窓を囲むドーム形、屋根上のドーマ窓の意匠、基礎を飾る煉瓦のアクセント、荒く仕上げた外壁。
当時流行ったスパニッシュ建築の要素を採り入れています。
f0116479_19523387.jpg
f0116479_19525227.jpg
f0116479_19531031.jpg
f0116479_20072862.jpg
f0116479_19535137.jpg
f0116479_19541326.jpg
f0116479_22383889.jpg
玄関周りの詳細
f0116479_19552391.jpg
f0116479_19560623.jpg
f0116479_19545251.jpg
f0116479_19572176.jpg
f0116479_19574127.jpg
f0116479_20034459.jpg
f0116479_19580285.jpg
f0116479_20065395.jpg
f0116479_20052590.jpg
f0116479_20054762.jpg
f0116479_20061511.jpg
観光案内所として使われている館内。後年に改装されていると思われますが、概ね当時の面影を留めています。
f0116479_22273604.jpg
f0116479_22281738.jpg
f0116479_22283297.jpg
f0116479_22284567.jpg
壁面の要所を飾るレリーフ
f0116479_20044352.jpg
側面の出入口も凝った造りです。
f0116479_19585711.jpg
f0116479_19591057.jpg
f0116479_19592264.jpg
f0116479_19593443.jpg


by sunshine-works | 2015-03-08 22:04 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 02月 26日
旧加悦鉄道加悦駅舎
京都府与謝野町の近代建築その2

加悦町の中心部の一角に、この地で昭和60年まで営業を続けた地方鉄道の旧駅舎が保存されています。
加悦鉄道の資料館として利用されているこの建物は大正15年に建てられました。
f0116479_12353346.jpg
加悦鉄道の開通は大正15年。地場の主要産業丹後ちりめんの輸送と住民の生活路線として加悦町と丹後大宮間5.7キロに途中駅5駅が設置されました。
戦時には大江鉱山のニッケル輸送の為に支線が伸ばされ、60年の長きに渡り地域の基盤としての役割を担いました。
昭和60年に廃止された後は殆どの施設が取り壊されましたが、開業時に建てられたこの駅舎が加悦鉄道駅唯一の現存建物として残されています。
f0116479_12362988.jpg
f0116479_12443133.jpg
木造2階建て、寄棟造り。下見板貼りの儀洋風建築。規模は小さいものの、都市部の駅舎に引けをとらないモダンな意匠です。
f0116479_12461014.jpg
f0116479_12453438.jpg
f0116479_12483221.jpg
左側に設けられた入口。切妻の庇を張り出します。
f0116479_12450848.jpg
f0116479_12471462.jpg
f0116479_12474623.jpg
f0116479_13060996.jpg
f0116479_12520290.jpg
f0116479_13040168.jpg
f0116479_12513157.jpg
側面、裏側です。
f0116479_12491210.jpg
f0116479_12493128.jpg
駅舎内部は加悦鉄道の資料が展示されています。
f0116479_12501801.jpg
f0116479_12521845.jpg
f0116479_12523254.jpg
f0116479_12524506.jpg
f0116479_12532042.jpg
f0116479_12534668.jpg



by sunshine-works | 2015-02-26 21:37 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
2015年 02月 18日
旧大啓産業工場建物(丹後ちりめん歴史館)
京都府与謝野町の近代建築その1

丹後大宮から県道を南へ。加悦町の中心部の手前に、昭和初期に建てられた工場建物が現存しています。
地場産業の丹後ちりめん資料館として再生されたこの建物は、絹織物工場として昭和10年に建てられました。
f0116479_01114553.jpg
昭和2年の震災によって丹後の縮緬生産は一時期大きな打撃を受けましたが、程なく大規模工場での近代産業として再興を果たします。
現存するこの建物も、丹後縮緬大手製造元だった大啓産業の工場として震災後に建てられ、平成11年までの長きに渡って使い続けられました。
f0116479_01121960.jpg
東面奥手に並ぶ木造建屋。当時の工場施設に多く使われた鋸屋根を連ねます。
他の箇所には後年に改修された部分もありますが、この部分は概ね工場として使われていた当時の面影を留めています。
f0116479_01154338.jpg
f0116479_01162785.jpg
f0116479_01165582.jpg
f0116479_01172214.jpg
f0116479_01174723.jpg
f0116479_01181213.jpg
f0116479_01183883.jpg
f0116479_01205020.jpg
北側に並ぶ寄棟の大きな建物。事務所あるいは管理棟でしょうか。
f0116479_01193702.jpg
f0116479_01223801.jpg
f0116479_01231761.jpg
f0116479_01242438.jpg
f0116479_01243851.jpg
玄関入口が設けられた西面。
f0116479_01141413.jpg
f0116479_01254346.jpg
f0116479_01255704.jpg
f0116479_01282651.jpg
玄関を囲む棟の中で、この建物にはスクラッチタイルが貼られています。
f0116479_01272059.jpg
f0116479_01261067.jpg
f0116479_01262541.jpg
館内は往時の姿を残しながら展示と物販のスペースが設けられています。
f0116479_01301310.jpg
f0116479_01312834.jpg
f0116479_01302807.jpg
f0116479_01304590.jpg
f0116479_01305800.jpg
f0116479_01311072.jpg
f0116479_01314420.jpg
現在の入り口が設けられている南面。
f0116479_01322537.jpg
f0116479_01321397.jpg
f0116479_01323680.jpg


by sunshine-works | 2015-02-18 21:33 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)