カテゴリ:近代建築 島根県( 40 )

2017年 04月 22日
島根県出雲の近代建築 補遺2

島根県出雲の近代建築補遺その2は各地に残る旧郵便局舎、公共施設、団体建物です。
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安来市広瀬町布部の旧街道筋に残る木造2階建て下見板貼りの洋風建築。 旧布部郵便局は昭和14年に建てられました。
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宍道湖北岸の松江市秋鹿町の旧秋鹿郵便局。詳しい逐年は不明ですが、建物意匠からは概ね大正期から昭和初期のものと思われます。
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出雲市南部の旧神西郵便局。
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雲南市の国道沿いに残る旧鍋山郵便局。大正初期。
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出雲市南部、佐田町須佐に残る旧東須佐郵便局は大正13年築。
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この旧須佐郵便局の斜め向かいに建つ木造2階建ての旧庁舎。旧東須佐村役場として建てられました。
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先ほどの松江市秋鹿の旧郵便局近くに残る木造下見板貼りの建物。出雲杜氏組合の建物として大正5年に建てられました。
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奥出雲町阿井のJA店舗。農業協同組合は戦後の組織なので、この建物は従来の何らかの建物を再利用したものと推測されます。
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奥出雲町横田に残る木造平屋建て。現在は六日市自治会館として使われています。
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*資料の多くは島根の近代建築について詳細な情報を提供されているこの素晴らしいサイトを参考としました。有難う御座います。



by sunshine-works | 2017-04-22 21:56 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 04月 15日
島根県出雲の近代建築 補遺1
ここまで島根県出雲地区に残る代表的な近代建築を廻ってきましたが、未掲載の建物が幾つかありました。数回に分けてこれらを紹介します。初回は銀行建築と医院です。
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松江市の中心市街に残る旧国立第三銀行松江支店の建物。現在は呉服店として使われています。明治35年築。
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古くから続く商店が並ぶ町並みに建つ土蔵造り2階建て。明治大正期の銀行店舗にはこの様な造りのものが幾つかありました。同じ旧国立第三銀行の現存建物として残る倉吉支店も同様な土蔵造りです。
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奥出雲の掛合に残る旧松江銀行支店。昭和2年築。現在は地元の酒造会社の倉庫として使われています。
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木造2階建て、下見板貼りの外壁に上げ下げ式の縦長窓を廻らせ、ハーフティンバー風の軒の上に折屋根を葺く本格的な洋風意匠。
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出雲大社の参道から西へ進んだ住宅街の一角に残る旧銀行建物。杵築銀行の店舗として大正期に建てられました。
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玄関周りや屋根は改修されていますが、外壁のタイルやレリーフ飾りがそのまま残されています。
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地元の方から「昭和の始め頃、ここでダンスを習った」と伺いました。銀行店舗として使用されたのは短かったと思われます。
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雲南市加茂の商店街に残る旧銀行店舗。旧加茂信用組合として昭和5年に建てられました。
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こちらも加茂町に残る旧銀行店舗。旧松江銀行加茂支店は昭和3年築。現在は本町自治会館として使われています。
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松江市東部、中海に面した本庄町の津森医院。昭和元年に建てられた現役の医院建築です。
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松江市の古い町並みに残る旧田野医院。島根県の近代建築で最古となる明治四年築。
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松江市宍道町に残る木造下見板寄棟屋根の儀洋風建築。大正末期に建てられた坪内医院の旧建物です。
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by sunshine-works | 2017-04-15 20:36 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 04月 08日
山陰本線島根県内区間の木造駅舎1

島根の鉄道遺産

京都から下関へ至る山陰本線は総長673キロメートル、在来線として日本一の長さを誇ります。この内の約300キロメートルが通過する島根県内区間には現在46駅が置かれています。
明治41年の米子~安来間の開通に始まるこの山陰本線島根県内区間には古い歴史を留める木造駅舎が数多く現存し、往時の姿を今に伝えています。今回は出雲地区に残る戦前築の木造駅舎を紹介します。
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松江市の西部、宍道駅は明治42年の開業。幾度か改修を重ねながら開業時の駅舎が使われています。
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現在のホームは2面3線。3番線には木次線が接続します。各線のホームには昭和17年に設置された木造の上屋が残っています。
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一駅西へ進んだ荘原駅は明治43年の延伸時の開業。昭和9年に建てられた駅舎とホーム上屋が今も使われています。
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この小さなホーム待合室も昭和9年築。
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北側に設けられた入口。
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更に西へ一駅。現在の直江駅は橋上駅となっていますが、その下には昭和17年に建てられた旧駅舎が残されています。
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今は閉鎖されている駅舎入口。
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出雲市西部の江南駅は大正2年の出雲今市~小田間の延伸時に開設されました。現在も開業時の駅舎本屋が使われています。
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待合室からホーム側へ。羽目板と漆喰壁の外壁は竣工当時の仕様を保ちます。
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by sunshine-works | 2017-04-08 20:06 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 04月 01日
一畑電車出雲大社前駅

島根県出雲市の近代建築その12

前回紹介した旧大社駅から出雲大社方面へ進んで暫らく、出雲大社の参道入口に洋風のモダンな駅舎が建てられています。一畑電車大社線の終着駅、出雲大社前駅は昭和5年に出雲神前駅として建てられました。
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鉄筋コンクリート平屋建。緑色の洋瓦を葺いた半円形のドーム屋根を乗せたモダンな意匠。門前に並ぶ商店の中でも抜きん出た個性を放ちます。

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建物中央に縦長の採光窓、上部にステンドグラスを飾り、その左右に出入口を設けます。
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ホームは1面2線。ホームに沿って大きな鉄庇が掛けられています。

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駅舎内部も外観同様のアールデコ風のモダンな造り。各面の壁面それぞれに異なる意匠の色ガラスが嵌められています。
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by sunshine-works | 2017-04-01 23:55 | 近代建築 島根県
2017年 03月 25日
旧大社駅
島根県出雲市の近代建築その11 

全国から参拝客が集まる出雲大社には、明治45年から約80年に亘って旧国鉄~JRが運行した参詣路線の大社線が敷かれていました。平成2年の廃線後、旧大社線の殆どの鉄道施設は撤去されてしまいましたが、門前駅として建てられた終点の大社駅が保存施設として残されました。
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伝統的な寺社建築を思わせる木造平屋建ての大きな建物。
大正13年に2代目駅舎として建てられました。設計は鉄道管理局の技官丹羽三雄です。
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中央の大きな区画にコンコースと三等待合室、前方に突出した左右両翼は事務室と一等二等客の待合室に使われました。
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風格を備えた玄関周り。
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高い天井の下、広い空間に往時のままの姿を保つ構内の造作。
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駅舎の横に並ぶ改札口。団体客や臨時改札に使われたものでしょうか。
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ホームは2面3線。錆付いたレールがそのまま残されています。
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裏側から駅舎上屋を眺めます。
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長いホームに沿ってガラス窓が並びます。
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by sunshine-works | 2017-03-25 21:13 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 03月 18日
大社高校いなさ会館


島根県出雲市の近代建築その10

出雲市中心部から出雲大社へ向かう道の途中、県立大社高校の敷地内に明治期に建てられた木造建築が残されています。この建物は明治34年に建てられた同校の全身の旧制島根県立第三中学校の講堂及び本館玄関を移築したものです。
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校舎と校庭の間に建つ木造平屋下見板貼り。正面に八角形の玄関ポーチを張り出します。この玄関部分は元々本館の玄関に設置されていたもので、講堂の移設保存時に繋ぎ合わせたものです。
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上げ下げ窓が並ぶ側面。入母屋屋根には和瓦を葺きます。
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側面2箇所に添えられたバットレス。
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大きく張り出した入口庇。破風、柱頭、軒下に施された装飾、中央に灯具を吊るす庇天井の意匠。明治期の学校建築ならではの風格を伝えます。
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by sunshine-works | 2017-03-18 23:56 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 03月 11日
旧簸川銀行本店
島根県出雲市の近代建築その9

出雲市の中心街の古い町並みに、大正期に建てられた銀行店舗が残されています。現在は地元のNPO法人の施設として使われているこの建物は簸川銀行の本店として大正9年に建てられました。設計:木小七郎。
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木造2階建て寄棟造。化粧煉瓦が貼られた外壁や前面に並ぶ縦長窓、コーニス等の洋風意匠を備えますが、全体の印象は日本の古い商家や土蔵を思わせる造り。軒先や入口庇に葺いた和瓦等も古い町並みに沿わしたものと思えます。
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玄関は当時の姿から改変されていますが、張り出した庇はそのまま活用されています。
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和風の趣を印象付ける軒下の造作。
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by sunshine-works | 2017-03-11 18:17 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 03月 04日
旧加藤写真館
島根県出雲市の近代建築その8

出雲市駅の北東、高瀬川沿いの古い町並みの一角に、かつて写真館として建てられた洋風建築が残されています。この旧加藤写真館は大正12年に建てられました。
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角地に建つ木造3階建て。壁面は水平に板を貼った下見板と垂直方向に並べた羽目板の組み合わせ。各窓や入口に廻らせたアーチ、コーナーを飾る付柱、窓枠や軒周りの柱形等々、各部に意匠を凝らしています。東側の屋根は鉄板の大きな折屋根葺き。スタジオに自然光を採り入れる当時の写真館の仕様の名残りと思えます。
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コーナーの見上げ。各階にアーチ窓が重なります。
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高瀬川の対岸からの眺め。大きな折屋根が見て取れます。
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by sunshine-works | 2017-03-04 23:44 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 25日
窪田発電所
島根県出雲市の近代建築その7

島根県出雲市の近代建築その7前回紹介した乙立発電所から神戸川をさらに上流に進んだ先、ここにも小さな水力発電所が設置されています。島根県の現役水力発電所で最古となるこの窪田発電所は大正3年の築となります。
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木造モルタル切妻屋根造。最大出力600kwのこの発電所は中国電力の前身の一つとなる出雲電気株式会社初の水力発電所として建てられました。
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妻面中央にアーチを設け、左右に旭日のレリーフを飾ります。
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実り豊かな水田からの眺め。背後の斜面を水圧鉄管が下っていきます。

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by sunshine-works | 2017-02-25 21:57 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 18日
中国電力乙立発電所
島根県出雲市の近代建築その6

出雲市の中心部から国道を南へ。山間いを進む途中に小さな水力発電所が見えてきます。
現在も現役で使われている中国電力乙立発電所は前身の出雲電気によって大正13年に建てられました。
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一級河川神戸川沿いに建てられた水路式水力発電所。出力1500kwは当時としても小規模な部類ですが中国山地にはこの形式の発電所が数多く設置されました。
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当初の建物は鉄筋コンクリート造平屋建て。その後に2階部分が付け足されています。山中に建てられた施設ですが、アーチ窓や柱形、軒蛇腹等の装飾が施されています。

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上流の取水ダムから4キロメートルの水路を導かれた用水は、この水圧鉄管を下って発電タービンに向かいます。
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by sunshine-works | 2017-02-18 20:41 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)