カテゴリ:近代建築 広島県( 26 )

2016年 07月 09日
旧駅家村役場


広島県福山市の近代建築その5

福塩線駅家駅の近くに昭和初期に建てられた木造庁舎が残されています。
この建物は旧駅家村の役場として昭和5年に建てられ、福山市と合併する昭和50年まで使われました。
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駅と旧山陽道を結ぶ街路沿いに建つ木造2階建て。中央に玄関を張り出し、庇の上部にバルコニーを設けます。外壁は下見板貼り、上部は漆喰仕上げ。寄棟屋根に和瓦を葺いた擬洋風建築です。
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玄関の車寄せとその上部に設けられたバルコニー。破風には町章が飾られます。
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正面側見上げ。2階窓は当初の木製窓枠が現存しています。
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遠方からの全景。大きな寄棟屋根が遠くからよく目立ちます。
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by sunshine-works | 2016-07-09 09:59 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(2)
2016年 07月 02日
福寿会館
広島県福山市の近代建築その4

福山駅の北、福山城址の一角に昭和初期に建てられた洋館が残されています。現在は福山市の施設として利用されているこの建物は昭和10年代前半に建てられました。
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昭和12年から14年にかけて地元の海産物商が建てた別荘の一部。
庭園を伴った広い敷地には洋館の他に入母屋造り平屋建ての日本家屋、茶室、土蔵が建てられました。
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木造モルタル2階建て、切妻屋根にドーマーを配しています。各面破風のオーナメント、窓を飾る付柱やアーチ、モールディング、3箇所の出窓、オーダー柱が庇を支える玄関等々、多彩な装飾が施されています。
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庭園に面した南側の眺め。その先に和風の本館が繋がります。
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北面に設けられた玄関。コリント式の柱が庇を支えます。
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by sunshine-works | 2016-07-02 11:02 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2016年 06月 25日
旧佐波浄水場
広島県福山市の近代建築その3

福山の中心街の南西部、小高い台地の公園の中に古い煉瓦構造物が保存されています。
この公園は福山市の近代水道開設時に浄水場が置かれていた場所で、大正14年の竣工当時の施設が現存しています。
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福山初の近代水道の浄水場として設置された佐波浄水場は大正14年に通水開始し、昭和52年まで使用されました。
公園として整備された跡地には配水池、浄水井上屋、門柱が当時の姿で残されています。
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浄水井上屋。浄化した水の点検と管理の為に設けられた施設で、浄水はここを経て次の配水池へ送られていきます。
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敷地を奥へ進んだ先に配置された旧配水池。上水はここに蓄えられ、高低差を利用して福山市街地へ給水されていきました。
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配水池の上部。温度を保つ為の土が敷かれ、芝が植えられています。
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配水池の側面。イギリス積の煉瓦壁を切石の支柱が支えます。
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北面からの眺め。正面にあたるこちら側には扁額が掲げられています。
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当時の正門と通用口に使われていた門柱が移設保存されています。
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by sunshine-works | 2016-06-25 09:52 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2016年 06月 18日
旧丸山商店事務所
広島県福山市の近代建築その2

福山市の西部、山陽本線松永駅の南に大正期に建てられた2階建洋館が残されています。
現在「松永はきもの資料館」の喫茶店として使われているこの建物は、かつてこの地で操業していた下駄製造業丸山商店の事務所として大正11年に建てられました。
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各面に配した縦長窓、軒下のコーニス、屋上のパラペット、オーダー風の付柱や窓間を飾るオーナメント等々、本格的な石造洋館の趣がありますが、モルタル洗い出し仕上げの壁に目地を刻んだ木造建築です。
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正面からの眺め。玄関上部にはバルコニーが設置されます。
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側面の眺め。こちらも同様な装飾が施されています。
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江戸時代に塩田が開発された松永は広島県随一の塩の産地として栄えます。製塩窯の燃料に使う薪が各地から集められ、この材料を利用した下駄の生産が明治期に始まりました。
日本一の下駄の生産量を誇った松永下駄の中心となったのがこの丸山商店で、かつての工場敷地には履物資料館が建てられています。
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敷地の一角には当時の工場建物が残されています。
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by sunshine-works | 2016-06-18 11:23 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2016年 06月 11日
しまなみ信用金庫鞆支店
広島県福山市の近代建築その1

古くから潮待ち港として栄えた福山市南端に位置する鞆の浦。町の中心部には江戸期から昭和初期に至る各時代に建てられた歴史ある建築物が並んでいます。
この鞆の浦の一角に現役で使われている昭和初期の銀行店舗が建っています。
福鞆信用金庫支店を経て平成15年にしまなみ信用金庫に引き継がれたこの建物は昭和13年に建てられました。
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狭い街路に囲まれた角地に建つ鉄筋コンクリート2階建て、玄関を中心にシンメトリーな構造。
戦時体制に移行する直前の昭和13年に建てられたこの建物は、戦前の銀行建築の晩期のものとなります。
従来の重厚な様式から脱し、アールデコの要素を取り入れたモダンな意匠は戦後の銀行建築に受け継がれて行く流れとなりました。
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コーナーに設けられた玄関扉。頑丈な鉄扉も当時のままと思われます。
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コンクリートの質感と程よい退色具合、隣接する建物に揃えた高さは伝統建築が並ぶ周囲の町並みと違和感無く調和します。
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by sunshine-works | 2016-06-11 00:59 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(0)
2016年 06月 04日
広島の近代建築
広島の近代建築

岡山、鳥取、島根と廻って来た中国地方の近代建築探訪、今回から4県目となる広島県を加えます。
中国地方最大の面積と人口を有する広島県は古くから産業文化が栄え、明治以降も中国地方の拠点として発展を続けます。
広い県内各地には官民の様々な洋風建築や近代技術を駆使した土木構造物が築かれていきました。


広島市中区江波山の旧広島測候所は昭和9年の築。役目を終えて現在は気象科学館。
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一瞬にして多くが失われた広島市中央部。  生き残った建物。
広島電鉄の旧千田発電所は大正元年築。
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原爆ドームとして知られる旧産業奨励館は大正4年築。設計Y.レツル。
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多くの近代建築が現存する尾道。駅前に建つこのビルは昭和初期の築。
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こちらも尾道の建物。通称「ガウディハウス」。
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県域の広い広島県。中国山地の山里から瀬戸内の海辺まで様々な近代建物、近代土木が残されています。

安芸太田町の出合橋は昭和10年築のコンクリートアーチ橋。
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呉市安浦漁港の防波堤。元は戦時中に建造されたコンクリート船武智丸。
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たたら製鉄の伝統が残る庄原市東条で創業した機械製作所の施設。
ヤマモトロックマシンには昭和9年から昭和14年に建てられた工場施設や社員寮が残されています。
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芸予諸島の東端、大崎下島の御手洗は古来より潮待港として栄えた地。
芝居小屋や映画館として使われた乙女座は昭和10年築。
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灘、伏見と並ぶ酒造地として知られる安芸西条。それぞれの酒蔵に煉瓦煙突が並び建ちます。
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造船で栄えた因島に残る洋館。旧ファーナム邸は広島県内で唯一残るW.M.ヴォーリズの建物です。
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県内各地に戦前築の木造校舎が数多く現存します。神石高原町の旧坂瀬川小学校。
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多くの陸海軍施設が置かれた広島県内には数々の軍事遺産が残ります。

毒ガス兵器を製造した大久野島の旧発電所。
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海軍兵学校が置かれた江田島。当時の施設は海上自衛隊に引き継がれています。
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旧海軍時代に士官の集会所として使われた建物。
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都市部から山間部まで、数々残る鉄道遺産。

呉市中心部の仁川橋梁。
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芸備線と木次線の交点となる備後落合駅。往時賑わった駅も現在は寂れて人影疎ら。
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by sunshine-works | 2016-06-04 10:55 | 近代建築 広島県 | Trackback | Comments(2)