2008年 12月 09日
淡路島の近代建築その1 舞子から明石海峡大橋で4キロ程、ほんの数分で対岸の淡路島へ到着します。阪神間を西へ辿って来た近代建築Watch、今回からは明石海峡を渡って淡路島を探訪します。 淡路島は瀬戸内海最大の島で人口約15万人、京・大阪に近く四国への経路でもあった為に古くから文化や産業が栄えました。明治以降は近代産業も進出し島内には多くの近代化遺産が残っています。 淡路島の近代建築その1は我が国の洋式灯台黎明期に築かれた灯台を紹介します。 開国後に欧米諸国と結ばれた条約に基づいて全国に設置された条約灯台の一つとして明治4年に建てられました。現存する石造灯台としては3番目に古い灯台です。設計は日本の灯台の父として知られるリチャード・ブラントンです。 淡路島の北岸、瀬戸内海で最も多くの船舶が通行する明石海峡の要にあたる場所に設けられています。灯台自体の高さとしては3階建ての建物程度ですが、小高い丘の上に設置されている為に海面からはかなりの高さがあります。 瀬戸内海をバックに純白に塗られた灯台が際立ちます。装飾的な要素はありませんが独特の機能美は灯台ならではのものです。 江崎灯台は明治4年の設置以降長い間海峡の安全を守って来ました。現在その役割は近くに設置された大阪湾海上交通センターに移管されていますが、この灯台は我が国が近代国家の第一歩として手掛けた灯台事業の記念碑的存在でもあります。
by sunshine-works
| 2008-12-09 22:49
| 近代建築 兵庫県
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