2008年 09月 24日
JR兵庫駅
神戸兵庫区の近代建築その8

JR神戸駅から西に1駅、現在の山陽本線の元となった山陽鉄道の基点駅として設置されたのがこのJR兵庫駅です。昭和5年築。設計:鉄道省
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神戸に初めて鉄道が敷かれたのは明治7年に開業した大阪との間を結ぶ路線でした。その後路線は東海道に沿って急ピッチで伸ばされ、明治22年には神戸-東京間が結ばれる事となります。
僅か15年で東京までを繋いだ東への延伸に対して、神戸から西に向けての延伸は全く進みませんでした。九州を結ぶ重要な輸送路であるはずの山陽道ですが、神戸以西に1本のレールも敷かれること無く、明治7年の開業以来、神戸駅は長らく終着駅のままとなっていました。

手付かずだったこの区間にようやく路線が敷かれたのは東海道線の開通1年前である明治21年、国鉄ではなく民営の山陽鉄道による兵庫-明石間を結ぶ鉄道の開業でした。山陽鉄道の路線は次々と伸ばされ、13年後の明治34年に神戸-下関が開通します。(その後山陽鉄道は国営化され、路線は現在の山陽本線として引き継がれます。)
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現在の駅舎は国鉄時代の昭和5年に高架駅として建て換えられた時の物です。同年代に建てられた隣の神戸駅は全面にタイルを貼ったシックなデザインですが、この兵庫駅は剥き出しのコンクリートで仕上げたモダンな印象となっています。
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長く突き出した庇は神戸駅と良く似ています。
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腰周りには神戸駅と同様のタイルが貼られています。
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コンコースに並ぶ太い丸柱。これも神戸駅や三宮駅に似た雰囲気となっています。
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駅東側へ抜ける通路
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連絡通路も丸柱が並びます。
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ほとんど当時のままと思われる構内。
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山陽鉄道の基点駅として設けられた兵庫駅ですが、やがて路線が東海道線の終着駅である隣の神戸駅と結ばれ、更に会社自体が国営化された事によってその存在意義は薄らいでしまいます。その後は臨海部に広がる工場地帯の玄関駅として重要な役割を果たして行く事となります。
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by sunshine-works | 2008-09-24 23:46 | 近代建築 | Trackback(1) | Comments(0)
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