2008年 08月 03日
旧金井家別邸(カフェ・ド・ボウ)
神戸北区の近代建築その1

三宮駅からバスに乗って六甲山を越えます。中央区の北に接する北区は六甲山系の山麓を区域とする大きな(神戸市の面積の44%を占めます)区で、山に擁かれた豊かな自然が残っています。神戸市に編入されたのは戦後の昭和22年(兵庫区に編入されました)で、それまでの神戸市民にとっては山向こうに広がるのどかな山村として、そして有馬温泉に代表される行楽の地として知られていました。

神戸北区の近代建築探訪その1は有馬温泉に残る洋館からスタートです。

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北区の北東部に位置する有馬温泉は古い歴史を誇る温泉地です。明治期に交通アクセスが整備された事で大阪・神戸の奥座敷として発展し、明治中期には全国でも有数の温泉街となっていました。居留地の外国人達も明治初年にはすでに避暑地としてこの地を訪れており、外国人専用の旅館も建てられていたそうです。町並みを写した大正時代の写真にはモダンな建物をいくつも見ることが出来ます。

 温泉街の中心部に大正時代の洋館が1棟残っています。この建物は旅館「御所坊」の当主、金井家の別邸として建てられたものです。
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なだらかな坂の中腹、石垣の上に建てられた木造平屋、下見板張の洋館です。石垣の下の半地下にはベーカリーが併設されています。
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ベランダこそありませんが神戸の異人館に多く見られるコロニアルスタイルの建物です。
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カフェとして使用されている内部の様子。
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隣接する蔵も改装されてギャラリーになっています。
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山間の古湯だった有馬温泉が近代的な温泉リゾートに変貌していく明治・大正期、先取の気鋭に富んでいた事業者達は、有馬に多くの洋風建築を建てました。当時の建物はその後の水害と火災で失われてしまいましたが、古い家並みに融けこんで建つこの建物に唯一当時を偲ぶ事が出来ます。
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by sunshine-works | 2008-08-03 08:03 | 近代建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by ファルコン at 2008-08-03 16:17 x
普段なかなか足を向けることない北区、楽しみにしております。
資料調べも大変なことだと思いますが、宜しくお願いたします。
Commented by sunshine-works at 2008-08-03 21:08
ファルコンさんこんにちは。確かに北区はあまり採り上げられる事がないのでネタ探しに苦労しますね。どちらかと言うとマイナーな物件ばかりですがしばらくお付き合い下さい。


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