2008年 05月 15日
旧国立神戸移民収容所(神戸移住センター)
神戸中央区の近代建築その46

諏訪山の麓に沿って山本通りを東へ向かいます。元町へ繋がる鯉川筋が交わるあたりに建つこの建物は、昭和3年に南米移住者の教習施設として建てられました。設計:兵庫県営繕課
f0116479_20471376.jpg

今年は最初のブラジル移民船笠戸丸が神戸港を出航してちょうど100年にあたります。神戸港は全体の4割にあたる南米移民を送り出した最大の拠点でした。この建物は移住者が渡航前の研修や準備を行う施設として設置されたものです。内部には宿泊施設の他に教習室、診療所、集会所等が設けられていました。
f0116479_21105396.jpg

f0116479_21113326.jpg

この建物は戦時中の中断期間を挟んで昭和46年まで使用され、その後は看護学校の校舎、看護学校が移転した後はアートスペースとして活用されました。
f0116479_21474061.jpg

施設の性質から華美な装飾はありません。玄関周りに控えめな装飾表現が見られますが全体的にはシンプルなモダン建築です。
f0116479_21185050.jpg

f0116479_21194166.jpg

f0116479_21202114.jpg

f0116479_21205155.jpg

f0116479_21211793.jpg

f0116479_21215150.jpg

f0116479_21245926.jpg

f0116479_2341357.jpg

(一時期使用していた看護婦学校の看板が残っていました)
f0116479_21222039.jpg

低い天井に剥き出しのダクトが連なる館内廊下。長い船旅に慣れる為にあえて船内に似せた造りにしているそうです。
f0116479_21295690.jpg

f0116479_21304455.jpg

f0116479_2132815.jpg

f0116479_21324173.jpg

f0116479_21331548.jpg

f0116479_21333321.jpg

f0116479_2134085.jpg

f0116479_21343477.jpg

f0116479_2135617.jpg

現在使われていない裏側。かなり朽ちた状態です。
f0116479_21381643.jpg

f0116479_21384940.jpg

f0116479_21391836.jpg

f0116479_21393454.jpg

本館が手狭になった為、その後裏手に建てられた別館。現在は草に埋もれた状態です。
f0116479_21415117.jpg

f0116479_21421160.jpg

この建物を管理する神戸市はこの建物をブラジル移民記念館として再生する事を決定し、現在改修工事を行っています。(2009年春完成予定)
深い歴史が刻まれたこの建物も一時は解体撤去の話もあったそうですが、記念施設として保存される事となりました。このような活用方法は建物にとって最も望ましい形ではないでしょうか。
f0116479_21132399.jpg


by sunshine-works | 2008-05-15 23:00 | 近代建築 | Trackback | Comments(1)
トラックバックURL : http://hardcandy.exblog.jp/tb/8098444
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented at 2012-01-08 21:35 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


<< 旧北野小学校(北野・工房のまち)      神戸山手女子中学・高校本館(旧... >>