2008年 05月 07日
旧ハッサム邸
神戸中央区の近代建築その44

相楽園の旧小寺家厩舎の隣には北野2丁目から移築された洋館が展示されています。この建物はインド系英国人貿易商ハッサム氏の自邸として明治35年に建てられました。当時の神戸で多くの洋館を手掛けたA.ハンセルの設計と言われています。昭和36年、重要文化財指定。
f0116479_0193310.jpg

典型的な英国コロニアルスタイルの洋館です。2階ベランダはガラスで仕切られていない開放式になっています。
f0116479_0203021.jpg

f0116479_0214049.jpg

この建物は最後の所有者であった神戸回教寺院から昭和36年に神戸市に寄贈されています。50年近く神戸市の保守管理を受けている事と重要文化財に指定されている事で余分な手が加えられる事無くほぼ原形が保たれています。(阪神淡路大震災で大きな被害を受けましたが修復されています)
f0116479_0221452.jpg

f0116479_0222892.jpg

前庭には、阪神淡路大震災で屋根を突き破った煙突が展示されています。
f0116479_030193.jpg

f0116479_0265742.jpg

この建物を建てたハッサム氏についての詳細は不明ですが、当時の神戸では欧米人以外にもインド系やイスラム系の貿易商が数多く活躍していたようです。横浜に比べてアジアとの貿易比率が高かった神戸港の特性が伺えます。
f0116479_0282582.jpg

f0116479_031747.jpg

コロニアルスタイルに特徴的な美しい鎧戸。
f0116479_0335095.jpg

f0116479_0344271.jpg

f0116479_0345860.jpg

f0116479_0354992.jpg

これもお馴染みのバルコニー。天井の仕上げは中央と両側で異なっています。
f0116479_036499.jpg

建物中央に設けられたアーチ型の入口
f0116479_0414459.jpg

f0116479_0421787.jpg

裏側の様子。付属建物(小屋)も重要文化財です。
f0116479_047427.jpg

f0116479_0473023.jpg

北野の異人館街から移築された他の建物(ハンター邸ヘイガー邸)と同様、手厚く管理されて原形がよく保たれています。放置されたり、過度に改修されてしまった北野地区の幾つかの洋館を見るにつけ、このような形での保存がもっと推進されるべきと実感させられます。
f0116479_0483274.jpg


by sunshine-works | 2008-05-07 01:32 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://hardcandy.exblog.jp/tb/8016582
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 神戸山手女子中学・高校本館(旧...      旧小寺家厩舎 >>