2007年 08月 04日
旧小寺敬三邸

神戸東灘区の近代建築その8

東灘区住吉本町、旧住吉村時代には観音林と呼ばれていた地区は当時の著名な関西財界人が居を構えた高級住宅街でした。大会社の社長、会長宅が並ぶこの地の一角にW.M.ボーリズが手がけた小寺敬一邸が建っています。
残念ながら小寺敬一邸は現住している私邸で非公開建物なのですが、この小寺敬一邸の南側、斜面に沿って一段下の敷地に建っているのが今回紹介する旧小寺敬三邸です。
f0116479_1325494.jpg

f0116479_13265478.jpg

f0116479_14114619.jpg

小寺敬一氏は岐阜県出身の実業家小寺成蔵氏の息子で関西学院大学の商学部教授を務めた人です。小寺敬三はこの小寺敬一の息子にあたります。
f0116479_13275695.jpg

奥に偶然写っているのが小寺敬一邸です。
f0116479_13283534.jpg


二つの小寺邸をヴォーリズが設計したのは関西学院大学との縁なのでしょうか。ちなみに六甲山に建てた小寺敬一の山荘と東灘区深江にある小寺源吾(小寺成蔵の娘婿)の別邸もヴォーリズの設計です。
*これらについては別途紹介したいと思います
f0116479_13351450.jpg

f0116479_14383636.jpg

f0116479_13355651.jpg

f0116479_13362294.jpg
f0116479_13365937.jpg

小寺敬一邸に比べると小さな建物ですが(小寺敬一邸は非常に大きな建物です)、ヴォーリズ建築の特徴をよく表した建物です。
f0116479_13403267.jpg

f0116479_13491382.jpg

f0116479_14343694.jpg

f0116479_1347346.jpg

f0116479_13581595.jpg

現在は輸入家具のショールームとして使われています。内部を拝見させていただきました。
f0116479_13594359.jpg
f0116479_140244.jpg
f0116479_1403449.jpg
f0116479_141453.jpg

2階の窓から屋根瓦を写しました。
f0116479_142790.jpg


全国に1600棟も建てられたといわれるヴォーリズ建築ですが、この建物のように商業施設として再利用されている例も幾つかあります。特徴的なスパニッシュデザインの建物とスペイン家具の取り合わせはまさにベストマッチング、良い活用方法だと思います。
f0116479_14123014.jpg


by sunshine-works | 2007-08-04 16:31 | 近代建築 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://hardcandy.exblog.jp/tb/6048387
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by きーぼー@め紙ヤマ at 2011-04-07 17:03 x
突然の連絡があり。おどろいております
この小寺邸
アメニティー2000から連絡が・・・
以下 原文のまま
残念な事態をお知らせしなければなりません
神戸市東灘区にある 阪神間を代表する邸宅で
ヴォーリズ建築として有名な小寺邸が
建設関連業者に売却され解体されることになりました
この邸宅は私たちが所有するヴォーリズ六甲山荘の
施主小寺敬一氏の邸宅として1929 (昭和4) 年に
ヴォーリズ設計により建築されたものです
私たちにとって最も関係の深いヴォーリズ建築が
このように失われることは身を斬られる想いです
最近では東日本大震災でヴォーリズ設計の教会として
最古の福島教会<1909(明治42)年築>が被害を受け
解体されたばかりです
 この他にもヴォーリズ建築を取り巻く環境は一様に厳しく私たちがヴォーリズ六甲山荘を保存していくことの意義がさらに高まっていくという危機的な状況にあります
 これが今の日本の文化財保護の現実であることを
このような事態によって報告しなければならないのは悲しいことです  清水さんからのメールでした。

Commented by sunshine-works at 2011-04-08 22:23
きーぼー@め紙ヤマ さん はじめまして。
ついにこの邸宅も取り壊しですか…。
古い建造物の中でも大規模な商業建築や公共施設に比べて個人宅を保存していく事の難しさを思い知らされます。
周囲の大邸宅に見劣りしない個性豊かな家でしたが、なんとも残念です。どこかに移築保存なんて事は無理なんでしょうかね?



<< 旧小寺源吾別邸      甲南病院 >>