2007年 07月 07日
灘中学・高校
神戸東灘区の近代建築その1

近代建築Watch 今回から神戸編です。

芦屋から市境を越えて神戸市東灘区へ入ります。東灘区は灘五郷と呼ばれる酒造地帯の真中、魚崎郷と御影郷を抱え古くから酒造業を中心に発展した地域でした。また山の手一帯は明治以降財界人や文化人の邸宅が数多く建てられ、芦屋から繋がる高級住宅地として開発されていきました。
東灘区のほぼ中央、国道2号線と住吉川が交わる辺りに建つ私立灘中学・高等学校は灘の酒造業者達によって昭和3年に創設されました。開校当時の本館建物が現在も現役施設として使われています。設計:宋兵蔵建築事務所
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上の写真と下2枚は校庭側(南面)の様子です。
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1階の外壁に廻らせた横方向のラインが特徴的です。
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北面へ回って正面入口とその周辺の様子です。
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窓は独特の5角形のアーチ窓
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建物の角にはアールが付けられています。北西のコーナー部分。
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こちらは北東のコーナー部分。
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校舎内部です。
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今では全国的に有名な進学校として知られている灘中学・高校ですが元々は灘の酒造家達が協同して作った灘育英会がその始まりでした。出資者には櫻正宗の山邑家白鶴の白嘉納家、菊正宗の本嘉納家等、当地の代表的な酒造家が名を連ねています。
阪神間の近代建築を調べていくとこれら酒造家達が残した遺産の多さを改めて実感します。
かっての隆盛を失ってしまった感のある日本酒業界ですが優れた建築や文化施設を後世に残した彼らの功績は高く評価されるべきものと思います。
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by sunshine-works | 2007-07-07 12:54 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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