2007年 05月 26日
西宮の近代建築その24 阪神甲子園駅から南へ進むと武庫川女子大のキャンパスが見えてきます。大学付属中学・高校の施設として使われているこの校舎はかってこの場所にあった鳴尾競馬場の建物を転用したものです。 竣工は昭和10年。施工は大林組です。 この面はかっての競馬場の正面入口にあたります。玄関周りの装飾は石を巡らした風格ある造りです。 大きな庇が端まで伸びています。 1階内部です。競馬場と言うより劇場の様な階段。 天井の梁に施された飾り 玄関部分に比べると他はシンプルな外観です。 さりげなく軒蛇腹が巻かれています。 古い写真を確認してみると、この面の反対側にはメインスタンドがありました。現在はこの建物だけが残っている様です。 反対側に回って見ました。メインスタンドがあった場所は教室となっています。 最上部に見える2本の柱と両脇の部屋は入口側建物の最上階です。かってはメインスタンドを見下ろしていた特等席だったのでしょうか。 昭和初期の鳴尾~甲子園一帯はこの競馬場の他にもゴルフ、テニス、水泳、遊園地、(もちろん野球場も)等の施設が広がる一大レジャー地帯となっていました。しかし戦争の進展に伴いこの地に 軍需工場(川西航空機)が進出し競馬場はそっくり工場敷地に変わってしまいました。戦後、航空機工場の跡地は団地になりましたが、一部が武庫川女子大の校地となった事によりこの建物が校舎として再利用されているのです。 *THANKS:この建物についてはこちらのブログ記事で知りました。素晴らしい建築を教えていただきありがとうございます。 喫茶店で瞑想して、 銭湯で元気になる
by sunshine-works
| 2007-05-26 23:04
| 近代建築 兵庫県
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