2007年 03月 06日
武庫川浄水場
西宮の近代建築その8

前身は大正12年に西宮町営水道が開設された時の集水場でした。現存しているのは昭和11年に拡充された際の建物です。

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現在は浄水場となっていますが、最初は武庫川の伏流水をポンプで汲み上げて浄水場へ送る施設でした。

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敷地内中央にある主屋。ポンプ機械室のようです。
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西宮町が水道事業を始めるにあたっては、前回紹介した辰馬喜十郎邸を建てた辰馬家(清酒白鹿)と前々回に紹介した多聞ビルの所有者八馬家(清酒多聞)の両酒造家が、実にその建設費の3分の2を負担しています。西宮の発展を支えた酒造業は生活基盤にも大きく係っていました。


ユニークな形状の集水井戸。
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これも集水井戸でしょうか?
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西宮の水道事業に辰馬家・八馬家が多額の寄付をしたことについてですが、事業家の篤志によるものと言うわけではなく、背景には当時の西宮町が水源として宮水を使用していた事にあるようです。優れた醸造用水として知られる宮水の枯渇を危惧した両家が行政を支援して水道敷設を推進したというのが本音ではないでしょうか。



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おまけ

同じく西宮市にあるニテコ池取水施設も共通するユニークな形状をしています。但しこちらは阪神大震災で破損した後にオリジナルのデザインのまま復元されたものです。
*小説や映画の「蛍の墓」の舞台となった場所です。

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これもニテコ池の水源施設
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by sunshine-works | 2007-03-06 01:21 | 近代建築 | Trackback | Comments(0)
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