2006年 12月 24日
尼崎の近代建築その9 ユニチカの前身である尼崎紡績の本社事務所として明治33年に建てられました。 設計者については不明ですが日本人の設計と言われています。 尼崎市で最初の西洋建築と言われています。全てイギリスから取寄せたレンガで造られています。 工場施設(事務所)ですがバルコニーを配した邸宅風の造りとなっています。 尼崎紡績は尼崎が工業都市として発展する基盤となった工場です。かってはこのあたり一面に同社の工場建物、関連施設が広がっていましたが昭和20年の空襲で壊滅状態となり、その後工場施設も移転、事務所だったこの建物だけが残りました。現在はユニチカ記念館として同社の資料が展示されています。 アーチ窓の連なり、面格子の造形、レンガの退色具合等どこを見ても美しい建物です。 会社の旧施設が記念館として残された一例です。商業ビルやオフィスビルに比べると企業施設は記念館として保存される余地が残されています。敷地に余裕があること、創業時・発展期を支えた企業のモニュメントとして保存する意味合いが強いことが理由でしょうか。但し、会社、工場が存続し続けることが条件となりますが。 イギリスから輸入したレンガ 工法もイギリス積みです。 裏側の様子 正門越しの眺め
by sunshine-works
| 2006-12-24 20:38
| 近代建築 兵庫県
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