2017年 09月 30日
京都府福知山市の近代建築その2 福知山の中心部、福知山城跡から程近い場所に大正期に建てられた洋館が残されています。現在は洋菓子店舗の施設として使われているこの建物は地元の実業家松村雄吉氏の邸宅の一部として大正元年に建てられました。 道路に面した商家風の主屋の裏手、斜面を登った丘の上に建つ白塗りの木造2階建て寄棟造り。 バルコニーを載せた玄関入口、各面に並ぶ上げ下げ式の縦長窓、屋根上のドーマー、コーニスやピラスター等、装飾豊かな本格的な洋館造の意匠です。 松村雄吉は建設会社松村組の創業者で、同社は関西の陸軍施設や公共建築の施工に多くの実績を残し、戦後も中堅ゼネコンとして発展を遂げます。この建物は同社が大きく飛躍する時期に建てられたもので、当時最新の建築意匠が随所に盛り込まれています。
敷地内には隣接してもう一軒の洋館が建てられています。撞球場として使われていたこの建物の逐年は不明ですが、同年代の築と思われます。
by sunshine-works
| 2017-09-30 23:57
| 近代建築 京都府
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