2017年 08月 12日
グンゼ綾部の建物1
京都府綾部市の近代建築その2

現在のグンゼ株式会社の前身、郡是製糸は明治29年に綾部町で設立され、その後日本を代表する繊維メーカーに発展します。
グンゼ創業の地である綾部には創設時から昭和に至る各時代の様々な建物が建てられ、現存する主要な建物は日本の近代製糸業の歴史を刻む貴重な産業遺産となっています。
京都府丹波の近代建築巡りは数回に分けて綾部市中心部に残るこれらの建物を紹介します。
f0116479_13181179.jpg

現在はグンゼ綾部本社として使われているこの建物は、昭和8年に郡是本社として建てられました。
f0116479_13264089.jpg
f0116479_13274393.jpg

京都府北部は古くから養蚕業が栄えた地でしたが、明治以降の近代化に於いては東日本の生産地が国家主導で発展する中、質、量共に遅れを取っていました。
明治29年に波多野鶴吉によってこの地に創業された郡是製糸は最新の西洋技術を導入した大規模な工場施設を設置し、その後の社内教育環境の整備による人材育成と弛まぬ品質管理によって日本を代表する製糸紡績会社に発展し今日の総合繊維メーカー、グンゼの礎を築きます。
現在グンゼの実質的な本社は大阪市に置かれていますが、登記上の本店所在地は今も創業地のこの建物に置かれています。
f0116479_13480666.jpg

鉄筋コンクリート2階建、道路に沿って長く延びる間口の左に寄せて玄関ポーチを配置。壁面に縦長窓を並べ、玄関上部には丸窓を配します。
f0116479_13432652.jpg
f0116479_13440684.jpg
f0116479_13455091.jpg

建物は奥行き方向も長く延びています。通用口の左には同時期に建てられた門衛所が現存しています。
f0116479_14020192.jpg
f0116479_14024674.jpg

化粧タイルで飾られた玄関車寄せ。当時流行したアールデコ様式が用いられています。
f0116479_13493110.jpg
f0116479_13523773.jpg
f0116479_13514895.jpg
f0116479_13530121.jpg
f0116479_13532782.jpg
f0116479_13535629.jpg
f0116479_13500444.jpg
f0116479_13505477.jpg
f0116479_13511656.jpg
f0116479_14034218.jpg


建物右側の出入口。庇の持送りもアールデコ風の意匠。
f0116479_14050596.jpg
f0116479_14054878.jpg

縦長窓の多くは取替えられていますが、玄関右上の一角は当時のままのステンドグラスが残っています。
f0116479_14070104.jpg



by sunshine-works | 2017-08-12 20:03 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://hardcandy.exblog.jp/tb/28045158
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< グンゼ綾部の建物2      綾部橋 >>