2017年 03月 11日
旧簸川銀行本店
島根県出雲市の近代建築その9

出雲市の中心街の古い町並みに、大正期に建てられた銀行店舗が残されています。現在は地元のNPO法人の施設として使われているこの建物は簸川銀行の本店として大正9年に建てられました。設計:木小七郎。
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木造2階建て寄棟造。化粧煉瓦が貼られた外壁や前面に並ぶ縦長窓、コーニス等の洋風意匠を備えますが、全体の印象は日本の古い商家や土蔵を思わせる造り。軒先や入口庇に葺いた和瓦等も古い町並みに沿わしたものと思えます。
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玄関は当時の姿から改変されていますが、張り出した庇はそのまま活用されています。
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和風の趣を印象付ける軒下の造作。
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by sunshine-works | 2017-03-11 18:17 | 近代建築 島根県 | Trackback | Comments(0)


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