2015年 01月 10日
丹後震災記念館
京都府京丹後市の近代建築その3

峰山町の中心街の北方、小高い丘の上に鉄筋コンクリート造の古い建物が残されています。
この建物は昭和4年に丹後震災記念館として建てられました。設計は京都府技師の一井九平。
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丹後半島沖を震源として昭和2年3月7日に発生した北丹後地震は、およそ3,000人と言われる死者・行方不明者を出した大災害でした。特に大きな被害を受けたのが峰山町で、中心部の殆どの建物が失われ、死者は1,000名あまりに及びました。
震災による犠牲者の慰霊と記録資料の保存、地震に関する学術研究を目的に建てられたのがこの丹後震災記念館で、町を見下ろす台地の上に耐震性に優れた当時最新の鉄筋コンクリート造で建てられました。
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鉄筋コンクリート2階建て、東西の附室に事務所や倉庫を置いていますが、中央に設けた吹き抜けの大きな講堂を主体とした構造です。
半円アーチの多用や軒や玄関庇に巡らせたロンバルジア帯等、ロマネスク建築の要素を採り入れた当時主流の意匠を盛り込んでいます。
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各面に並ぶ縦長窓。頂部に半円アーチが配されます。
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東面に設けられた玄関。三方にアーチを巡らせた車寄せを張り出します。
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明治以降、各地に発生した自然災害の慰霊や記録を目的とする施設が数多く建てられました。
この丹後震災記念館は西日本に建てられたこの種の建物としては最も規模が大きく、建築意匠的にも優れた遺産として往時の姿を今に伝えています。
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by sunshine-works | 2015-01-10 17:30 | 近代建築 京都府 | Trackback | Comments(0)
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