2014年 07月 20日
備中の鉄道遺産 笠岡市中心部から北へ延びる県道48号線沿いに、40年以上前に廃線となった民営鉄道の駅舎が残されています。 現在、鉄道資料館として使われているこの建物は、大正2年に井笠軽便鉄道の駅舎として建てられました。 この旧新山駅舎は、井笠軽便鉄道の最初の路線、笠岡~井原間が開通した大正2年に設置されました。 木造平屋、下見板貼り、一部を漆喰壁で仕上げます。規模としては小さな中間駅で、駅舎も簡素な造り。 当時どこにでも見られた典型的な地方駅舎の姿を伝えます。 岡山県では、昭和10年代には既に国鉄路線が縦横に張り巡らされ、更にその空白域を軽便鉄道を前身とするこのような民営路線が補完する、全国屈指の鉄道王国となっていました。 これらの地方鉄道は、戦後の交通事情の変化に伴って縮小、やがて廃止の憂き目を迎える事となりましたが、地域の発展を支える重要な役割を担いました。 公開されている駅舎内部。当時の資料や写真が飾られています。 駅舎の並びには、同線で使われた貴重な車両が展示されています。
by sunshine-works
| 2014-07-20 23:49
| 近代建築 岡山県
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