2014年 03月 21日
岡山県井原市の近代建築その2 前回は井原市の興譲館高等学校武徳殿を紹介しましたが、同校には昨年まで大正5年に建てられた木造校舎が現存していました。 老朽化と耐震強度不足を理由に取り壊されてしまいましたが、旧講堂として建てられた校舎は江川三郎八の手掛けた学校建築の一つとして長くその姿を留めました。 木造2階建て、下見板貼り、寄棟造り。屋根上に換気用のドーマー窓を乗せ、中央の三角破風には校章を飾ります。 ルネッサンス様式を基調とした和洋折衷の意匠は、現存する江川三郎八設計の旧遷喬小学校や旧閑谷中学校校舎と多くの共通点を持ちます。 講堂として建てられたとありますが、当時の木造校舎では1階を教室や職員室とし、2階を講堂とした例が多く、おそらくこの建物も2階に講堂が充てられていたものと思われます。 広い窓が並ぶ正面側。斜めに交差する筋交いや三角形の壁面飾りがアクセントとなります。 側面、裏側の眺め。不思議な事に、玄関らしきものがどこにも見当たりません。後年に塞がれてしまったのでしょうか。 敷地の西側には昭和5年に建てられた書庫が現存しています。モルタル2階建て、和風の桟瓦を葺いた和洋折衷様式。
by sunshine-works
| 2014-03-21 22:59
| 近代建築 岡山県
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