2013年 05月 15日
旧第一合同銀行味野支店
岡山県倉敷市の近代建築その13

前回紹介した旧安田銀行児島支店から通りを更に奥へ進んで行くと、商店街の外れにもう一軒の旧銀行建物が現存していました。
この建物は大正13年に第一合同銀行味野支店として建てられています。
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立ち並ぶ商店が途切れた先の開けた景色の中に、寄棟屋根2階建ての建物が視界に入ってきます。
一見すると銀行建物には見えないこのモダンな建物は岡山県内に数多くの作品を残した薬師寺主計の設計に拠るもの。
大原家と繋がりの深い薬師寺主計は大原孫三郎が設立者の一人となっていた第一合同銀行の倉敷支店を手掛けていました。
倉敷支店の竣工2年後に建てられたこの支店も同様な経緯で薬師寺主計が設計者となったと思われます。
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商店街の外れとなるこの場所ですが、隣には同時期に建てられた旧郵便局が並び、正面には塩田経営で財を成した野崎家の旧宅が位置します。
この一角はかつては賑やかな町の中核だったと思われます。
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正面道路が狭く全貌が収まりませんが、大正期の銀行店舗としては非常にモダンな建物です。
当時の地方都市の銀行店舗としては先進的なセセッション風意匠が取り入れられています。
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向い側の野崎家旧宅からの眺め。
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薬師寺主計の作品としては同じ第一合同銀行の倉敷支店と並ぶ銀行建築の現存例となります。
当時の姿が良く保たれているこの建物は、氏の幅広い作風の一環を伝えるものとして貴重な資料です。
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by sunshine-works | 2013-05-15 22:50 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
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