2013年 05月 05日
旧養父合同銀行大屋支店
養父の近代建築その1

養父市大屋町市川の集落の一角に鉄筋2階建ての洋風建築が建っています。
この建物は、旧養父合同銀行の店舗として建てられ、その後但馬銀行大屋支店を経て民間の事務所として使われています。
築年は昭和7年頃とされています。
f0116479_910660.jpg

木造の伝統建築が並ぶ道路を進んで程なく、民家の間に重厚な造りのコンクリート建物が現れます。
江戸期より養蚕業が栄えた養父の中でも市川地区は地域の中心となっていたようで、大屋川に沿ったこの辺りには古くから続く民家や商家が並び、学校や郵便局が置かれています。
f0116479_9105989.jpg

f0116479_9321221.jpg

現在は建築事務所として使われていますが、外観は銀行店舗時代の姿を良く留めます。
窓枠や面格子、入口扉等も当時のものを補修して使っているようです。
f0116479_9114146.jpg

f0116479_915567.jpg

f0116479_914529.jpg

f0116479_9163363.jpg

f0116479_9184739.jpg

間口は6間程、銀行店舗としては小規模な部類ですが、腰周りを切石のルスティカ積みとし、左右対称に配したアーチ窓や上下階の中間を飾るオーナメント、周囲に縁石を添えた中央の窓等、装飾表現が豊かで強い存在感を示します。
f0116479_9165613.jpg

f0116479_9171128.jpg

f0116479_9173145.jpg
f0116479_9202343.jpg


f0116479_9195879.jpg
f0116479_9215128.jpg
f0116479_9214293.jpg

f0116479_9223910.jpg

背面を遠方から。和風の建屋が増築されています。
f0116479_9234571.jpg

f0116479_9232843.jpg

この建物は但馬銀行大屋支店として長く使われていましたが、平成17年にその役目を終えます。
戦前に建てられた兵庫県内の銀行建物の中で今尚使われているのは淡路島の旧農工銀行支店只一行のみ。
養父合同銀行のこの支店は神戸市の大正銀行支店に次いで直近まで使われていた店舗でした。
兵庫県内に残る古い銀行建物の中でも往時の姿を良く留めるこの建物は、地方の小規模銀行の現存資料として貴重なものとなります。
f0116479_924676.jpg


by sunshine-works | 2013-05-05 23:57 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://hardcandy.exblog.jp/tb/19322566
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 旧養父合同銀行の持ち主です at 2013-05-13 07:18 x
5月5日に来られたんですね。私の車があるので中に居たの思うのですが・・・。今度は内部を見てください。
Commented by sunshine-works at 2013-05-14 21:40
ご親切にありがとうございます。お声を掛けようかと思ったのですが、室内が消灯していたのでお留守のようでした。
機会があればまた訪問させていただきます。今後も宜しくお願いいたします。


<< 旧安田銀行児島支店      山陰本線下市川橋梁・名和川橋梁 >>