2013年 03月 11日
旧日野橋
鳥取県米子市の近代建築その1

鳥取県西部を流れる日野川が美保湾に注ぐ河口の近く、国道9号と山陰本線の二つの橋梁に挟まれるように白塗りの連続トラス橋が架かります。
旧国道9号線の橋として昭和4年に架けられ、現在は人道橋として使われています。
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河口の広い川幅に6連の曲弦トラスが連なります。橋長365メートルは戦前にかけられた道路橋としては県内最長、現存する鋼橋としても県内最古のものとなります。
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明治21年に架けられた木橋の老朽化に伴って昭和2年6月に起工、昭和4年5月に竣工します。*参照記事
土手の傍らにはこの時に取り外された初代日野橋の親柱が残されています。
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設計者は不明、施工は大阪の松尾鉄骨橋梁です。
同時期に竣工した岡山の霞橋とは同形式、径間長は若干長く幅員は同一。
霞橋に比べると上横構や垂直材がややすっきりした印象ですが、それ以外は極めて良く似ています。
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橋の両側には親柱の基礎部分が残されています。
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東詰からの眺め。
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対岸へ道を渡す事が橋の主たる目的ですが、橋に課せられた重要な使命として景観に資する役割があります。
雄大な自然環境の中に人工物である橋梁を据えるに際し、景観と調和させる事は橋梁設計上の優先項目でした。
彼方に大山を望む美しい風景を渡るこの日野橋は、80年を経た今も優美なその姿を映しています。
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by sunshine-works | 2013-03-11 18:11 | 近代建築 鳥取県 | Trackback | Comments(0)
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