2013年 01月 10日
土讃線坪尻駅
徳島の鉄道遺産その1

香川県多度津から高知県窪川間の約200キロを結ぶ土讃線は、途中の約40キロを徳島県内の険しい山合いを抜けて行きます。
讃岐財田を過ぎ、県境の猪之鼻隧道を抜けた下り列車は、多くのトンネルや橋梁が連なる単線・非電化のこの区間を吉野川と並走し、幾度も交わりながら高知県境へ進んで行きます。
徳島の近代建築巡りのスタートは、県境の秘境駅土讃線坪尻駅を紹介します。
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土讃線の徳島県内区間への延伸は昭和4年の讃岐財田 ― 佃信号場間の開通に始まります。この延伸時に設置された駅は箸蔵駅のみでしたが、途中の坪尻に信号場が設けられました。この坪尻信号場が昭和25年に坪尻駅に昇格し現在に至ります。現存する駅舎は後年に一部改修されていますが、昭和4年の竣工時の姿を留めています。
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深い谷底に位置し、周囲に人家はありません。
県道から駅まで狭い山道を20分程歩いてようやく辿り着く、全国有数の秘境駅として知られています。
この駅も、かつては険しい道程にも関わらず地域の人々に利用されていましたが、現在近隣居住者で利用する人は殆ど無く、限られたマニアが訪れるだけの駅となっています。
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元々が信号場として建てられただけに、小さく簡素な駅舎です。裏側の入口も小さな庇を設けた以外に意匠らしきものはありません。
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ホーム側も極めて簡易な造り。上屋の屋根がそのまま延びてホームの庇となります。
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土讃線の徳島側最初の駅となる坪尻駅ですが、当然ながら優等列車は止まりません。更に各駅停車の何本かも通過していきます。
定期利用客が殆どいないこの駅は、単線区間で上下線がすれ違う際に避退する事が主たる存在理由となっています。
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四国の鉄道路線の中でも、土讃線の徳島県内区間は厳しい地形故に大規模な工事が連続する難関となりました。
次回からは、この坪尻から高知県境までの区間に架けられた鉄道橋梁を採り上げていきます。
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by sunshine-works | 2013-01-10 20:28 | 近代建築 徳島県 | Trackback | Comments(0)
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