2012年 10月 21日
百十四銀行旧坂出支店
香川県坂出市の近代建築その9

坂出駅の北側に広がる商業地域の一角に古い銀行建物が残されています。
現在はATMコーナーのみが使われているこの建物は、昭和5年に百十四銀行坂出支店として建てられました。
f0116479_1011546.jpg

長いアーケードが東西に繋がる商店街のほぼ中央にあたる場所に建つ、化粧タイル貼りの鉄筋コンクリート2階建て陸屋根造の建物です。
南面中央にがっしりとした玄関張出を据え、左右に窓を1枚ずつ配する小さな間口としていますが、奥行きを長く取って面積を確保します。
上部がアーケードで遮られている事と、左右の窓がパネルで覆われている事で、狭い正面側は玄関部分の存在感が強調されています。
f0116479_10124178.jpg

f0116479_101325.jpg

直線を主とした平面的な意匠。華美な装飾は持たず、表面タイルの質感と化粧石によるアクセントで意匠を表現します。
f0116479_10154589.jpg

f0116479_10135098.jpg
f0116479_10133793.jpg

f0116479_10164462.jpg

一見するとスクラッチタイルに見えますが、縦横に目が刻まれた、布生地を思わせるタイルが貼られています。
f0116479_1014257.jpg

f0116479_10144167.jpg

f0116479_1014496.jpg

2階の窓間を飾る付柱。
f0116479_10163243.jpg

現存する百十四銀行の店舗として、戦前最後の築年の建物です。
商都として栄えた坂出の賑わいを偲ぶ歴史遺構として貴重な存在となっています。 
f0116479_10151652.jpg


by sunshine-works | 2012-10-21 23:07 | 近代建築 香川県 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://hardcandy.exblog.jp/tb/18085187
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 旧第三国立銀行倉吉支店      中国銀行倉敷支店本町出張所(旧... >>