2012年 08月 01日
篠山小学校講堂
篠山の近代建築その3

篠山市立篠山小学校は篠山地区で最も古い教育機関として明治5年にその前身が設置され、その後篠山城址に校地を移して篠山小学校として開校します。
現在使われている5棟の木造校舎は昭和30年前後に建てられた築50年を超える古いものですが、講堂の築年は更に古く、昭和10年に建てられたものが今尚使われています。
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広い敷地の南側、5棟の校舎の中程に挟まれる様に建っています。鉄骨木造、外壁はモルタル仕上げリシン搔き落とし。玄関周りを人造石で飾り、切妻屋根と玄関の庇にスパニッシュ瓦を葺きます。各部に意匠を凝らしたモダンな講堂です。
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正面の壁面を飾る不思議な数字。この講堂が起工した昭和9年を皇紀で表しています。
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玄関周りです。入口を左右に分けているのは人の流れをスムーズにする配慮でしょうか。中央には同校の校章が描かれています。
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側面の景色。腰回りに装飾タイルを巡らせます。
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各校舎を繋ぐ渡り廊下から講堂を眺めます。
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左手に並ぶのが戦後に建てられた木造校舎です。
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校庭からの校舎遠景。
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戦前の小学校に於いて、一定規模の学校には行事や発表の場として講堂が備えられていましたが、戦後は室内運動場としての用途を主とする体育館に置き換わっていきます。
戦前の小学校校舎の現存例は数多くありますが、講堂に限るとその数は少なく、中でも、優れた意匠表現が表現されたこの篠山小学校講堂は、貴重な現存資料として高く評価されるべき存在です。
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by sunshine-works | 2012-08-01 19:57 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)
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