2012年 06月 15日
旧吉川村役場
岡山県吉備中央町の近代建築その2

平成16年に発足した吉備中央町は、旧備中に属する賀陽町と旧備前に属する加茂川町がその基となりました。この吉備中央町の西部、旧賀陽町の中心だった吉川地区の一角に古い庁舎が残されています。現在は郷土資料館として使われているこの建物は、旧吉川村の役場として明治27年に建てられました。
f0116479_12282364.jpg

県内に残る古い町村役場の中でも明治中期に建てられた物は少なく、おそらく県内に現存する役場庁舎としては最古、また県内の近代建築全体の中でも幾つかの教会堂に次いで築年が古い建物となります。
f0116479_1229012.jpg

三方にアーチを配した庇上部にバルコニーを設けた玄関ポーチ、この玄関を中心に据えたシンメトリー構造の建物両側には等間隔で2つの上げ下げ窓が並べられ、分厚いコーニスの上に瓦を葺いた軒を張出します。
おそらくは地元の棟梁によって建てられた和洋折衷技法のものと思われますが、地方の村役場とは思えない優れた造作が各所に見られます。
f0116479_12301064.jpg

f0116479_12382865.jpg

f0116479_12293963.jpg

f0116479_12302746.jpg

基礎に積まれた大きな花崗岩の切石。コーナーの隅石にも花崗岩が飾られます。
f0116479_12324860.jpg

f0116479_1233588.jpg

f0116479_12312724.jpg

建物裏側。正面側と一変して和風の趣ですが、一部には縦長の上げ下げ窓が使われ、折衷様式の側面を留めます。
f0116479_12334092.jpg
f0116479_12332661.jpg

f0116479_12335117.jpg

f0116479_1234076.jpg

f0116479_1234157.jpg

築130年に近いこの旧役場庁舎ですが、程良く手入れが為され、良好に当時の姿を留めます。全国的にもこの時期の町村役場の現存例は数少なく、極めて貴重な資料と言えます。
f0116479_12362543.jpg


by sunshine-works | 2012-06-15 20:44 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://hardcandy.exblog.jp/tb/17657729
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 旧坂出警察署      旧総社警察署 >>