2012年 06月 07日
旧篠山町役場
篠山の近代建築その1

現在の篠山市の基となった多紀郡4町の一つ、旧篠山町の中心街に木造平屋の旧役場が残されています。
この建物は大正12年から平成4年まで篠山町役場として使われ、その後は観光施設として利用されています。
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篠山城址の北隣、交差する通りに沿ってL型に建てられた木造平屋建てのモダンな建物です。
コーナーに設けた正面玄関を起点に左右がシンメトリーに配置され、それぞれの面にも入口が設けられています。
複雑に重なる丸みを帯びた玄関屋根、ハーフティンバー式の破風、屋根上の望楼、両側の玄関に見られる個性的な庇形状、玄関周りを飾る切石等々、装飾性に豊み、庁舎らしい風格を備えた建物です。
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独特の外観を持つこの旧篠山町役場ですが、一説には同町に置かれていた陸軍歩兵70連隊建物の意匠を模したと言われています。ルネッサンス様式を思わせる意匠表現や羽目板の外壁、赤煉瓦の基礎等は確かに旧軍の施設で多く使われており、設計に際し何らかの意図があったとも思えます。
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3か所に設けられた玄関とその周辺を順番に。まずは、コーナーに設けられた主玄関。
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両サイドの入口。三方を大きく蔽う庇が特徴的です。
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当時のまま残る上げ下げ式の窓。
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城下町として栄えた篠山は地理的に京都と近く、その影響を受けて洗練された文化が根付きました。
大正期に建てられたモダン且つ独創的なこの庁舎は、この篠山のシンボルに相応しい存在として親しまれています。
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by sunshine-works | 2012-06-07 20:39 | 近代建築 兵庫県 | Trackback | Comments(0)
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