2012年 05月 29日
山陰本線千代川橋梁
鳥取県鳥取市の近代建築その4

鳥取県最大の河川、千代川は県南部の中国山地を発し、鳥取平野を北流した後に鳥取市の中心部で日本海へ注ぎます。
鳥取駅と湖山駅の間でこの千代川を越える山陰本線千代川橋梁は、明治41年の開通当時の姿を留めています。
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千代川の河口近く、約400メートルの広い川幅を渡ります。
22のプレートガーダーが連なるこの千代川橋梁は県内の鉄道橋梁としては最大の橋長を誇ります。
*詳細はこちらをご覧ください。
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千代川を渡るこの地点には、現在2つの橋梁が架けられています。下流側に開業当初のプレートガーダー橋、上流側にトラス橋が並んでいますが、プレートガーダー橋はトラス橋と重なって見えるため、遠方からは一つの橋に見えます。
このうち山陰本線として使われているのは上流側の新橋で、旧橋は車両基地の引込線へ続く路線として使われています。
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橋脚は当時の標準的な楕円系断面の石積橋脚。昭和6年に桁上げした際に上部をコンクリートで補強されています。
橋脚に渡される22連のプレートガーダーは作35年式と呼ばれる形式で、制定されて間もない新しい規格のものが使われました。
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プレートガーダーの規格は数種類のものが混在しています。一部は後年に取り換えられたものもあるようで、鉄道省の四角い橋銘板の他に、国鉄時代の楕円形の橋銘板が確認出来ます。
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本線と呼ばれる主要幹線に於いて、明治期に架けられた橋梁が今尚現役で使われている数少ない事例です。
古い鉄道施設が数多く残る山陰本線の中でも、大規模橋梁としては全線で最も古いものとなるこの千代川橋梁は、当時の技術を今に伝える資料として貴重な鉄道遺産です。
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by sunshine-works | 2012-05-29 22:22 | 近代建築 鳥取県 | Trackback | Comments(0)
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