2012年 04月 26日
角本金栄堂
香川県坂出市の近代建築その1

坂出駅の北に続く商店街の入口に古い商業建物が建っています。この建物は店舗兼住居として昭和9年に建てられました。
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東西に連なるアーケードが駅前通りと交わる地点に建てられています。1階部分が店舗(食品卸)、2階から上が住居として使われていました。現在はアーケードに半ば覆われた形となっていますが、竣工当時は角地で良く目立つ建物だったと思われます。
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塔屋付きの木造3階建て、外壁にはスクラッチタイルを張り、コーナーにそって角を落とします。
一見するとRC造に見えますが、規模の大きな看板建築です。
改装された1階部分こそ竣工時の面影はありませんが、2階以上は概ね当時のまま、丸窓が飾られた塔屋やファンライトを付けたアーチ窓、水平を強調する窓上の庇等豊かな装飾表現が見られます。
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コーナーに付けられた縦書き看板。古い書体が良く似合っています。
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近くにある有名な建造物、坂出人工土地からの遠望。
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地方の中小都市には市街地の一角に古い商業ビルが残されている例が多くあります。(その多くはこの建物と同じ位の規模、且つ戦前の洋風商業建築としてその町で唯一の現存例となっている事も共通しています)
この建物もそれらの一つですが、他の事例同様、当時の商業建築の特徴を良く伝え、賑やかだった頃の町の雰囲気を偲ばせる存在となっています。
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by sunshine-works | 2012-04-26 22:25 | 近代建築 香川県 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 昭ちゃん at 2014-06-03 12:56 x
2014年6月2日夕方、出火全焼しました。
四国新聞http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20140603000211
Commented by sunshine-works at 2014-06-03 23:53
昭ちゃん さん こんばんは。
これはびっくりしました。全焼では復元も叶わないのでしょうね。
人的被害がなかったのは救いですが、なんとも残念です。


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