2012年 04月 10日
旧手荘町役場
岡山県高梁市の近代建築その9

高梁市の西部、川上町の中心部に現在は高梁市川上地域局として使われている木造2階建ての建物があります。平成16年まで旧川上町役場が置かれていたこの建物は、川上町の基となった3町村の一つ、手荘町の役場として昭和4年に建てられました
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木造2階建て、下見板貼り、和瓦を葺いた寄棟屋根。この時代の公共建築の典型と言える取り合わせですが、随所に様々な意匠が凝らされ、豊かな個性を放ちます。
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建物中央に立ち上がる切妻屋根を被せた三角破風、太い丸柱が支える分厚い玄関庇、部分的に用いられるドイツ壁、ハーフティンバーによる山荘風の意匠等々、従来の役場のイメージから踏み出した新しい試みを見て取れます。
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建物正面に設けた二つの玄関。中心から逸れて不規則に並びます。
シンメトリーを旨とするこの種の建物は中央に入口を構えるのが本来です。
構造上あるいは用途上の何らかの理由で敢えてこの位置としたのでしょうか。
然程離れていない位置にこのような形で二つの入口が設けられているのも不思議な光景です。
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主入口となる右側の玄関庇。上部の破風と角度を合わせた分厚い三角屋根を乗せます。
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鋭角に組まれた三角屋根が建物中央に聳え立ちます。学校建築に良くある手法なので、当初この建物を見たときには旧校舎を転用したものかとも思いましたが、最初から役場庁舎として建てられたものでした。確かに、全体の雰囲気は築年も近いこちらの学校建築に似通っています。
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隣接して並ぶ別棟。モルタル造のこの棟は後年の増築と思われます。
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こちらは本館正面の見上げ。中間部にドイツ壁を用いています。
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by sunshine-works | 2012-04-10 22:27 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
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