2012年 02月 18日
総門橋
岡山県高梁市の近代建築その5

岡山で最大の流域面積を持つ高梁川は、途中多くの支流を従えます。方谷橋玉川橋の中間で西に分かれる支流成羽川にも、昭和9年の室戸台風からの復興橋梁が現存しています。
成羽の市街に架けられた総門橋は、全国でも数少ない鉄筋コンクリートローゼ橋の現存例となります。
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ローゼアーチを鉄筋コンクリートによって構築したこの形式の橋は、昭和初期に長野県の技師によって開発されました。
長野県以外では、戦前から戦後しばらくの時期に数県で採用されましたが、本格的に普及するには至らず、その後の竣工例は僅かなものしかありません。
岡山ではこの形式の橋は計3橋が架橋されましたが、大原橋と旧八幡橋が昭和17年の竣工、そしてこの総門橋が昭和19年の竣工と、どれも他の復興橋梁と比べて遅い竣工年のものばかりです。
戦局が押し迫ったこの時期、橋梁に鉄材を使用する事もままならない中で、このコンクリートローゼ橋が代替として重要な役割を果たしていました。
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橋長132メートル。美しい孤を描く3連のアーチが渡ります。
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川面と桁の間に大きな距離が取られています。
室戸台風の教訓を活かし、一連の復興橋梁は全て下路式として橋下に大きな空間を設ける事を旨としました。
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by sunshine-works | 2012-02-18 23:10 | 近代建築 岡山県 | Trackback | Comments(0)
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